本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2024/10/20 日曜日::

■[ラノベ]魔人の里で出会った闇の商人との戦い「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」10巻

オービルで暗躍していた元宰相が用いていた、ドラゴンすらも操れる「支配の首輪」
それを作れるのは魔族くらいだという結論を聞いたセレスさんは、
只人族との和平路線の魔王に知らせ、製作者を調べるつもりだった。
だが、シロウには魔族と元宰相を繋ぐ”商人”の影を察知していて…

やはりというか、今回の陰謀は単巻では終わりませんでしたね。
しばらくは今回出てきた悪の組織的なものとの争いになりそうですね。
何となくですが、アイナちゃんのパパが見付からない理由にも関わってそうな気がします。

さて、今回セレスさんの妹であるミーファちゃん待望の初登場となりました。
病弱なイメージでしたが… わりとヤンデレの素質がおありなんですね…
お姉ちゃん想いな一面があるとも言えるんだけど、
それ故に暴走しちゃうところが多々あるというか…

セレスさんもコミュ力が致命的に足りてないせいで、
色々とやらかして面倒なことになっちゃってますね…
セレスさんは妹のために武力一辺倒にならざるをえなかったのかもだけど、
もう少し気遣いとか、デリカシーとか、そういったものを身に付けた方が良いと思いますw

魔人の里で過ごすことで、魔人の潜在需要を見つけ出して、
Win-Winの取引を生み出すシロウが真っ当な光の商人だとすれば、
今回出てきたジルヴァレドは他人を道具として扱い、
自分だけが利益を一方的に吸い上げる闇の商人なんですよね…

シロウは誠実な人柄と今までの実績、それに色々なチートで何とかやってますが、
ジルヴァレドは非合法で悪辣な手段も平気で取ってくるので、
これはシロウ以外では対処不可能ではないかな? とも思えますね。
ただ、シロウは仲間の力を借りられる商人なので、
シロウ一人の力ではなく、シロウとみんなの力を合わせて対抗していくんじゃないかな?

次の11巻も楽しみです。

:: 2024/2/23 金曜日::

■[ラノベ]仲間のために獣人の里を救え…!「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」9巻

キルファの「婚約者」という嘘をついて里帰りに付き添ったシロウ。
しかし故郷である獣人の里は今では交易都市オービルの方針転換によって獣人が迫害され、
しかもオーガの脅威に曝される危機的な状況に有った…
キルファは里の仲間たちを助ける為に大嫌いなサジリとの婚約を受け入れるんだけど…

待ちに待った後編ですよ!
本当に首を長くして待ってましたが、その期待以上の満足感を得られる素晴らしい9巻でした!

前編を読んですぐに私が思いついたのは、
セレスさんとママゴンさんの暴力でオーガを殲滅するというプランでしたが…
シロウは独裁者ではなくて商人ですから、そんな本能的なプランを採用しませんよね。
まぁ、セレスさんとママゴンさんが先に暴走したからっていうのも多少はあるかもですけど。
シェスはそんな大人達を他山の石として理性的に成長して欲しいものです…w

理性的なシロウが取ったプランはオービルに商会を出して、正規の値段で獣人を雇用する…
というブラック企業潰しのような真っ当なものなんだけど…、
体制側がそんな隙を作ってるはずもないので、
そこはちょっとアクロバティックな方法を取る言いましょうか…
王女であるシェスと異世界行商人の強みを存分に使った方法で、とても納得感がありました。

どう見ても悪役な宰相と大商人たちの罠をバレリアさん、セレスさん、ママゴンさんという、
圧倒的な武力を背景に大闘技会を勝ち登っていくところは爽快感がありましたね!
そして商会としての地位を得て獣人を雇用しても、それでも里の安全に憂いが残るキルファ…
彼女の意志もわかるんだけど、シロウのやるせなさを考えるとキツイですよね…

でも、シロウは今までたくさんの人たちを助けてますからね。
そんなシロウが困っていたら、みんなが助けてくれるというのは最高に嬉しいじゃないですか!
いがみ合っていた獣人たちも恩讐を超えて協力することができるなんて、凄い人徳ですよ!
そしてキルファが望まない結婚式の最中に乱入するとか、ベタもベタだけど、素敵じゃないですか!
これはもう、キルファルートで決まりじゃないの?
と思えるくらいにフラグがビンビンに立っててニヤニヤしっぱなしでした!

シロウの人徳という力で無双するのは最っ高でしたね。
今回の騒動のカラクリと黒幕たちは前編で予想出来た範囲でしたが、
それでこの物語の面白さが色褪せるものではありませんよ。
最後にはシロウがプロレス技で決めてくれたのも最高にスカッとしましたしね!

最後までとても面白かったです。
ただ、魔族関係で不穏なフラグが立ったのがちょっと心配ですね。
次巻はセレスさんがメインの回になるのかな?
このままシロウの商売と人徳で魔族との間にも平和が訪れると良いなぁ…

:: 2023/10/25 水曜日::

■[ラノベ]獣人の里でトラブル発生!「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」8巻

突然キルファから「お婿さんになって欲しい」と頼まれた士郎は、
それがすぐに「婚約者のフリをして欲しい」という意味だと察して、
他ならぬキルファの頼みならと了解し、
キルファの故郷である獣人の里に行くことになっったんだけど…?

初めに言っておきますが、これは前後編の前編です。
読んでる途中で「これ一冊では終わらないのでは?」とは思ってましたけど、
まさかこんな良い所で「つづく」をやられるとはなぁ…
この作品のことだからハッピーエンドになると信頼はしていますが、
もどかしい気持ちになるのは確かですね。

キルファの里が陥っている状況には同情するけれど、
それでキルファに望まぬ結婚を押し付けて自分たちは平穏を得ようとする里の人々を見てると…
その…、ちょっと、軽蔑しちゃいますね…
里長のおばあちゃんは忸怩たる想いをしてそうなのはわかるんだけどね…

キルファもね…、士郎のことを最後まで信じて欲しかったなぁ…
今まで士郎が信じられないようなことをしてきたことを、
間近で何度も見てきたんだから、今回も何とかしてくれるって信じて欲しかったし、
もっと頼って欲しかったです。

まぁ、士郎への信頼は厚いけど、
それ以上に故郷の人々への情も厚いからこそ、
自分を犠牲にしようだなんて結論を出したんだろうけど…
正直、キルファを犠牲に平穏を得ようとする姿を見てると、
士郎の方を大切にして欲しいな、と感じてきちゃいますね。

まぁ、今回の騒動には間違いなく裏があるし、
士郎には暴力はないけれど、資金力と人徳とコネが唸るほどにあるから、
次の9巻ではきっちりと決着をつけてくれると信じてますよ!
前中後編にはならないように、お願いします!

:: 2023/2/25 土曜日::

■[ラノベ]再会と願い「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」7巻

死者と会えるダンジョンでアイナちゃんのお父さんが生きていることが分かったけれど、
ステラさんが手掛かりを求めに旅に出るのは難しく、
デリケートな問題だけあって士郎も声を掛けるのを躊躇っていた。
そんな時に王女であるシェスがニノリッチに移住してくるという話を聞いて…

ニノリッチが儲かっているという情報から野盗集団が多数やってくる、
というのは論理的だけど、野盗集団もドラゴンと魔族がいるという情報を得るべきでしたね。
そして、士郎のお人好しっぷりを知らなかったのが致命的というか。
見事な因果応報っぷりには笑っちゃいましたし、
これをキッカケに保険事業を始める士郎も中々に商売人だな、とも思いましたね。

そしてシェスですが、やはり優しい子ですね。
腹違いの妹のパトリシアのために自分からニノリッチに赴こうとか、本当に優しいですよ。
まぁ、アイナちゃんや士郎に会いたいっていう理由も大きかったんだと思いますけどね。

そしてシェスと会うことでアイナちゃんは心の内を打ち明けることができ、
士郎が用意したプレゼントでその心が決壊し、
ステラさんと一緒に本当の願いを口に出すことができたのは良かったですね…
そして、その願いを後押しすることができる士郎が居てくれたのがアイナちゃんの幸運ですよ。

ステラさんを助けるために白狼の牙が助けてくれるのは士郎の人徳が有ってこそですよね…
アイナちゃんのお父さんが未だに故郷の街にすら帰ってきてないことから考えると、
旅を出来ないくらいの重傷なのか、記憶を失っているのか…
これから先でも士郎の出番がありそうですね。

宝玉、というかビー玉の伏線も出たことですし、
これからも面白い展開になりそうですが、
さしあたってはキルファですね。
たぶんお見合い回避のためのお願いなんだろうけど、
士郎は結構モテるのでまた騒動が起こりそうですね…
続きが楽しみなので、作者さんは健康に気を付けて頑張ってほしいです。

:: 2022/8/20 土曜日::

■[ラノベ]奇跡を願う者たちへ「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」6巻

王都での騒動も見事に解決してニノリッチに戻ってきた士郎。
しかし、ニノリッチは古代魔法文明のダンジョンに、
士郎のアイテムという唯一無二のものが揃っており、
人が人を呼び、宿屋も足りなければ人手も足りないという状態だった!
更に伝説の錬金術師ナシューが生み出したという死者と会えるダンジョンの話も出てきて…?

6巻は急速な発展にてんてこ舞いな上に隣国からの難民が来るという難局を、
士郎が商人らしくそれら全てを商人らしいアイディアで解決するという痛快な話と、
死者と会えるというファンタジーだけれど、涙を誘う人情味溢れる話の二つが重なった構成でしたね。

ニノリッチの発展のために投資を募ってカジノ付き高級宿泊施設の建設とか、
中々に豪快だけれど、士郎らしい思い切りの良さだと思いました。
それもこれも士郎が持っている日本のチートみたいなアイテムと、
パティ親分との縁で手に入れられる妖精酒があればこそなんですけど、
それを惜しみなく注ぎ込んでニノリッチのために働くのが士郎の人徳だよなぁ。

死者と会えるダンジョンに関しては士郎が古代文字を読めるのは予想できましたけど、
アイナちゃんまで一緒に連れて行くとまでは思いませんでした。
ステラさんと同じ方法で連れてきた方が確実で安全だとは思うのですが…
まぁ、そこは空気を読んだ、ということなのかな…?

死者と会えるなんてファンタジーだとは思いましたが、
200年に一度がたまたま近日だったことも含めて優しいご都合主義で、アリだと思いますよ。
パティ親分の心残りが解消されただけでも素晴らしかったのに、
アイナちゃんとステラさんの親子にも笑顔をもたらせて、
とても良いダンジョンだったと思います。

ただ、ナシューさんはヒュドラをラスボスに配置したりと、
やけに安全意識が高いですよね…
まぁ、お陰で調子に乗ったセレスさんのマヌケなところを見られて笑えましたけどもw
セレスさんは有能なんだけど、たまに見えるポンコツなところが良いと思います!

次巻ではアイナちゃんとステラさんの願いを叶える展開になるのかなー
世界を股にかける展開になりそうで楽しみです。

:: 2022/1/3 月曜日::

■[ラノベ]癖っ毛のプリンセス「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」5巻

騒動の後に不滅竜の親子に慕われ、魔人族のセレスには傅かれることになった士郎。
しかし不滅竜とセレスの仲はとても悪く、一触即発どころか軽く壁崩壊の憂き目に。
そして時を同じくして王都に出向いているジダンからSOSを暗示する手紙が届き、
仲間の窮地を感じた士郎は頼りになる不滅竜とセレス、それにアイナちゃんを伴って王都に向かうことになり…

今回は王都で強気だけど可哀想なお姫様を助けるミッションでしたね!
第一王女のシェスは第二王妃に身体的特徴で虐められることで、
癖っ毛という些細なことにコンプレックスを感じてしまうけれど、
士郎のお陰でそれを克服し、乗り越えていくという展開が良かったです。
そこに日本で発展した縮毛矯正という技術を使うのがこの作品らしいですね。
それにしても士郎… 商売人とは違うベクトルの技術を学んでいくな…w

不滅竜のママゴンさんとセレスさんのキャラも良いですね。
二人とも人外で仲が悪いけれど、士郎のためには一致団結するところが良いです。
あと、今回はパティにもすあまも出番があってほっこりしましたね。
もちろん、シェスとアイナちゃんの八歳児の二人のやりとりにもほっこりしました。

ただ、一つ心配なのが第二王妃の娘であるパトリシアちゃんですね。
セリフもないのでどういった子なのかはわかりませんが、
母親がアレだけで、普通の女の子な可能性もあるだけに、
事態に翻弄されて可哀想な目に遭ってないのかがちょっと心配です。

まぁ、シェスは面倒見が良いですし、厄介な母親も士郎たちのお陰で居なくなりましたしね。
もし良い子で、困っているならシェスが助けないわけがないと思うので、
あまり心配はいらないかもしれません。

次回はニノリッチに舞台を戻すみたいなのでシェスの出番はないかもですが、
異世界冒険っぽい展開にはなりそうなので楽しみですね。
ママゴンさんとセレスがいればどんなトラブルも解決できそうですし。
ただ、その分ロイヤーさんたちが活躍する場面は皆無になりそうですけどもw
6巻も楽しみです。

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