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:: 2021/7/23 金曜日::

■[ラノベ]進路の悩みと演技の悩み「声優ラジオのウラオモテ #05 夕陽とやすみは大人になれない?」

売れっ子の乙女でもつぶれかけたのを間に当たりにして、
進学せず母のスナックを手伝いながら声優一本の進路で良いのか…
3年生に進級したこともあり、進路のことも考えないといけなくなった由美子。
先輩声優たちに色々と相談して悩んでいる時に、
新しい仕事は炎上案件な上に、千佳の事務所の後輩の髙橋結衣ちゃんにも悩まされ…

進路の悩みというのは私も経験したけれど、
わりと何となくで来たところがあるので、
真剣に悩んでいる由美子を見ていると申し訳ない気持ちになりますね…
人生、適当に生きててすみません…

進路以外の声優としての悩みを抱えていたのは千佳でしたね。
元気な後輩に慕われる、というのだけなら良かったんだけど、
その後輩が圧倒的な天才で、千佳の上位互換だというのがね…
優秀な後輩に抜かされるというのはどの業界でもあるものだけど、
まだ新人声優のうちである由美子たちがもうその立場にある、というのが恐ろしいです。

声優としての心構えを教えてくれた森さんだけど、
彼女が言ってるのは大御所声優だから許されるというのはその通りでしょうね。
榊原良子さんがパトレイバーの南雲隊長で押井守監督と意見が衝突したみたいな話を聞いたことあるけど、
それはあれだけのキャリアの人が、ずっと南雲隊長のことを考えてたからこそだからなぁ…
新人がそれから学べるのはやはり心構えだけだと思うわ…

由美子と千佳が先輩たちに助けられてきたからこそ、
二人が協力して結衣に先輩として壁になってあげたのは、良いことだと思います。
こうやって先輩と後輩という関係がずっと続いていくと良いですよね…
めくるちゃんとの関係はちょっと違うかもだけど…w

それと、今回の表紙がおっぱいマウントを取ってる感じだったので、
今度こそおっぱい揉みがあるのかと期待していましたが、
まさか2回もそのシーンが入るとは思いませんでした。
いやはやありがたやありがたや…
コミカライズがここまで進むことが今から楽しみです!w

:: 2021/2/13 土曜日::

■[ラノベ]ライバルへの想い「声優ラジオのウラオモテ #04 夕陽とやすみは力になりたい?」

由美子が声優として一皮剥けたのでこれからの声優人生は順風満帆!
とは言えないのが声優業のツラいところ…
コーコーセーラジオでは相変わらずの夫婦喧嘩みたいなことをしているけれど、
二人の素がリスナーには見えないので怖いと思われてしまう事態に。
そこで朝加ちゃんは先輩声優のめくると花火コンビにオファーをするんだけど…?

そして売れっ子声優の桜並木乙女は多忙な日々を送っていたんだけど、
ある日疲労が溜まって生配信中に倒れてしまい…

今回は由美子と千佳の二人の関係性にフィーチャーした内容でしたね。
聞いてて恥ずかしくなるような青春の発露でしたが、
ファンが求めていたのはこういうものだと思うので、
それを引き出した朝加ちゃんはやり手だなぁ、と思う訳です。

後半からの乙女の話は重かったですねぇ…
確かに売れっ子声優がパンクして休業するというのはよく聞く話なんですよ…
「それが声優!」だとこのネタでバッドエンドだったしなぁ…
近年で記憶に残っているのは種田梨沙さんとかですね。
種田梨沙さんにはこれからも頑張っていただきたいです…

それで、3巻に乙女が言ってた同期のライバルの紅葉さんが出てきたんですが、
今は普通の会社員をしているという事実が結構重かったです。
確かにそれだと堅実な人生を歩めるんだろうけども。
それでも、読んでてツラさが半端なかったですね。

そんな紅葉さんから投げかけられた質問を受け止めて、
悩んで悩んで夢にまで見るほどに真剣に考えた由美子は偉いですね。
彼女のこういった真面目なところはとても良い美点だと思いますよ。
自分では乙女を立ち直せることが出来なかったと悔やんでましたが、
紅葉さんを動かしたのは間違いなく由美子の言葉だと思いますしね。

しかし作中ではもう1年経ったのか…
高校は3年間だからコーコーセーラジオの寿命はどうなるのか…
一応タイトルには高校生という言葉が入ってないので続きはできるでしょうけど…
うーん、ちょっと心配ですね。

あと、やはり今回もおっぱい揉みシーンがなくて残念でした…
てっきり大浴場でそのシーンがあると思ったのに…!
ガッカリだよ!(←本気

:: 2020/11/26 木曜日::

■[ラノベ]壁を突き破れ!「声優ラジオのウラオモテ #03 夕陽とやすみは突き抜けたい?」

由美子と千佳の通う高校への凸に端を発する騒動も、
応援してくれるファンの願いによって何とか落着した頃。
由美子はオーディションに落ちまくるも、
何故かオファーされた神代アニメのオーディションに合格してしまう。
しかしその現場はベテランたちが集い、音響監督からもダメ出しをされ…

あらすじが不穏すぎたので連休で気力を120%回復させてからでないと読めませんでした。
編集の方はもうちょっとこう、手加減というか…
でもまぁ、実際読み始めてストレスフルなところを乗り越えたら、
一気にページをめくる手が止まりませんでしたね。
そこは流石の面白さだと思いました。

この作品は由美子視点で書かれているため本人だけが気付かずに、
周りの声優や読者は気付いているんですが、由美子はとても天才なんですよね。
隣りに実力と人気を兼ね備えた千佳がいるからコンプレックスを感じているけれど、
声豚声優のめくるんをトロけさせるほどに魅力的だし、
千佳が嫉妬し、大御所声優も気に掛けるほどに才気が溢れているんですよ。

ただ、乙女姉さんが言ってる通りに事前準備が出来てなかったのは確かなんですよね。
17歳の子に言うのは厳しいとは思うけれど、曲がりなりにもプロだからなぁ。
ラジオで相談してきていた野球やってる子で例えると、
外野守備しか練習してこなかったから、偶々レギュラーが空いた内野手になる機会を逃した、みたいな。
目指すものがあるなら、日頃から手札を増やしておくというのは確かに重要ですよね。

とはいえ由美子は陽キャというかとても良い子なので、
悩んだら周りの頼れる大人や気の許せる友達に頼るんですよね。
これが実に大きいことだと思います。
そんな由美子でも最後の最後まで千佳に頼れないあたり、
本当にライバルなんだなぁ、と思いますね。
逆に、最後の最後に頼れるからこそライバルなんだなぁ、とも思いますが。

ラストの由美子が役に入りきっての収録は熱かったですね。
アクタージュの夜凪景を彷彿とさせるものがありましたよ。
声優として、役者としての大きな壁を突き抜けて成長しているのに、
本人だけが気付いてないというのが面白かったですね。

あと、一つだけ不満だったのが…
千佳が由美子のおっぱいを揉まなかったんですよね…!
服の上からで良いから是非とも揉んで欲しかったです。
4巻では是非とも揉んで貰いたいものであるなぁ、と思った次第です。(結論

:: 2020/8/4 火曜日::

■[ラノベ]声優ファンのサイレントマジョリティ「声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めきれない?」

アイドル声優のキャラを捨てることで千佳の声優生命を救った由美子だけど、
それでめでたしめでたしで全部丸っと収まるわけではなく、
事務所や先輩、それにファンなどに迷惑を掛けることになり、
更には予想以上に千佳の母がキレていて…

この2巻は1巻の後始末というか、禊ぎのような内容でしたね。
私はどちらかというと声優さんの素の部分というか、
人間らしさを感じられる放送の方が好きなんで違和感がなかったんですが、
確かにキャラ作ってる方が好きな人もいるだろうなぁ、というのも判る気がします。
だって、アイドルって名詞がくっついてるんですもんね。

それにしても意外だったのが先輩声優のめくるんですよ。
いくら先輩だからって由美子に対してあんなにキツく言うなんてヒドくない!?
と思ってたんですが、まさかの正体というか…
うん… 最後の身を挺した行動といい、憎めないわこの人…

そして前回はキチガイ声豚のせいで印象が悪くなった声優オタクですが、
そんなキチガイばかりじゃない、ちゃんと心ある人もいるんだ…
という、希望が満ちている良い展開だったと思います。
まぁ、実際問題ファンなんだから護ってあげたくなるよね、そりゃ。
サイレントマジョリティはそうであって欲しいですしね。

それはそうと相変わらず千佳は由美子のおっぱいが好きですよね、ホント。
由美子の演技に感じ入っているところも好きですが、
由美子のおっぱいに興味津々なところはとても良いと思います。
できれば3巻にもおっぱい揉みシーンが欲しいですね。
1冊1おっぱい揉みをお願いしたいものです。(真剣

:: 2020/8/3 月曜日::

■[ラノベ]JK声優×百合「声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?」

清純派新人声優の歌種やすみこと佐藤由美子は普段はギャルな現役高校二年生。
努力はしているし実力もあると言われているけれどブレイクできない現状に焦りが募るある日、
新人ながらブレイク真っ最中の夕暮夕陽を相方にラジオMCにオファーされるも、
打ち合わせで出会ったのはどこからどう見ても同じクラスの根暗女の渡辺千佳で…

電撃マオウでやっているコミカライズからポロロッカしたんですが、
久しぶりに電撃文庫でハマれそうな作品が出てきたな、と思いました。

私は過去に東京ブギーナイトやうたわれるものラジオとか聞いていたいにしえのオタクで、
最近は月ノ美兎委員長や宝鐘マリン船長とかのVtuberの動画は見るけれど、
アイドル声優のラジオとかはトンと詳しくないのです…
なので実際のラジオがどんなものなのか想像は難しいですが、
この作品が百合であることは容易に察しがつきます…!

性格が正反対で毒舌の応酬が凄まじいJK二人組とか、
もうその時点で美味しすぎるし尊すぎますよ。
アイドル声優という仕事に対するスタンスの違いはあるけれど、
どちらも仕事を真摯で真面目なのは伝わってくるのも良いですよね。

まあ、千佳の方はその真面目さが変に炸裂して、
家風呂に入るわ、由美子のおっぱいを真面目に揉むわと、
何ともエキセントリックな百合っぷりを見せてくれますが、
それもまた良いと思うわけです。

ラストの展開も熱い友情が感じられてとても良かったですね。
お互いに反発しあいながらも、ちゃんと相方の意思はちゃんと察して、
全力で思いやってるとか、尊いにもほどがありますよ。
いやー、青春だねー…

それはそうと一つだけ謝りたいのは、
クラスメイトの声オタの木村くんのことをキモいと思ってたし、
中盤で二人の正体に気付いたところとかキモさがMAXだったんだけど、
二人のためにならないことはせず、むしろ護ろうとしていたのには感心しました。
うん、木村はキモいけどまともなオタクだったんだね…
多分、アニメになって同人誌が出るようになったら、
二人を脅迫してエロいことをする竿役になるも、
木村くんの妄想だったというオチが付きそうだけどな!
と思う吉宗であった…

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