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:: 2022/11/2 水曜日::

■[漫画]暴れん坊英雄「そのへんのアクタ」3巻

そのへんのアクタ3巻そのへんのアクタ3巻
出版社:白泉社
作者名:稲井カオル
作者サイト:171号室
作者twitter:稲井カオルさん(@Kaoru_Inai) / Twitter
紙書籍通販:そのへんのアクタ (3)
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人望厚かった桐生隊長が実はプレッシャーをアルコールで誤魔化して、
遂には逃げ出しただけだったということが判明した2巻。
これで誤解もとけて芥の鳥取基地生活を送れると思いきや、
イズリアンを根絶する計画が動いてるらしくて…?

ちょっと寂しいですがこの3巻で完結です。
終わり方としては良いモノでしたし、最後まで面白かったんですけどね。
唯一の心残りは百福さんと芥のラブコメ成分が薄かったことかなぁ…

芥のばあちゃんが動いたらあっさりとくっつきそうな気がしないでもないですが。
というか、芥が自発的に動きそうにないというか、
精神年齢が小学生だからこれからが長そうというか。
もう百福さんが尻に敷いてあげるのが良いんじゃないのか。
そんなことを悶々と考えてしまうのです。

それにしても芥も鳥取に来て変わりましたよね。
本部の人たちが一番驚いて困ってそうですが、
芥を鳥取に左遷したのも本部の人たちなので自業自得でしょう。
芥も自分らしさというものを少しずつ見付けた結果だと思うので、
良い変化なんじゃないかな、と思います。
ただ、支部長の変なラップに影響されないと良いな…w

:: 2021/8/30 月曜日::

■[漫画]社交性エクストリームモードの英雄「そのへんのアクタ」2巻

そのへんのアクタ2巻そのへんのアクタ2巻
出版社:白泉社
作者名:稲井カオル
作者サイト:171号室
作者twitter:稲井カオルさん(@Kaoru_Inai) / Twitter
紙書籍通販:そのへんのアクタ (2)
DMM電子書籍:そのへんのアクタ (2)

宇宙から来たイズリアンとの戦闘が日常になったゆるゆるアポカリプスで、
戦闘バカの終末の英雄、芥仁が鳥取に左遷されて、
平和ボケの日常に適応障害を起こしながら過ごしていく「そのへんのアクタ」2巻です。
まさかヤングアニマルZEROがちゃんと続いて2巻が出るとは思わなかったなぁ…

基本的に稲井カオルさんの作品はシリアスになりきれないというか、
シリアスかと思わせてコメディ、という作風ですので安心して読めますね。
基地の同僚に嫌味を言われても通じないかと思えば、
高校生みたいな喧嘩をしていて、とてもアホらしくて面白いです。

1巻終盤でイズショット(特攻兵器)に細工をされて不具合を起こされてたけれど、
それらの原因は芥が来る直前に出奔していた桐生隊長が原因だったんですね。

桐生隊長本人が悪いというわけではなく、
みんなにとって太陽のような存在だった桐生隊長が、
芥が左遷されてきたせいで出奔したと考えた人が、
どうにかして戻ってきて欲しいから起こした騒動だったわけで…

まぁ、そういった問題もシリアスになりきれず、
桐生隊長も陽キャに見せかけたちょっと困った人だったりと、
基本的に笑えるコメディになってて面白かったです。
あと、芥と百福さんの仲が少しよくなってて微笑ましかったですね。
3巻では芥がもうちょっと基地の人たちと馴染めると良いですね。

:: 2020/6/29 月曜日::

■[漫画]ゆるゆるアポカリプスの過ごし方「そのへんのアクタ」1巻

そのへんのアクタ1巻そのへんのアクタ1巻
出版社:白泉社
作者名:稲井カオル
作者サイト:171号室
作者twitter:稲井カオルさん (@Kaoru_Inai) / Twitter
紙書籍通販:そのへんのアクタ (1)
DMM電子書籍:そのへんのアクタ (1)

2024年、宇宙から襲来した謎の生命体イズリアン。
沿岸からやってくる奴等に対応するために日夜奮闘する駆除隊。
そこで”終末の英雄”と言われる芥は7年間最前線で戦い続けた結果は…

それでもどっちつかずの日常を得たのだった…

この作品は時代遅れの英雄が鳥取に左遷され、
平和な日常に戸惑いつつも少しずつフィットしていく物語である…!

うたかたダイアログ」の稲井カオルさんによる新作です。
元々少女漫画にしては男性受けもする作品を描く人だと思ってましたが、
まさかヤングアニマルZEROという青年誌で新作を描くとは思いませんでした。
相変わらず会話芸がキレッキレで面白いですが、今回は世界観も面白いですね。

戦場に慣れすぎた主人公が平和ボケした日常に適応障害を起こす物語というのは、
「フルメタル・パニック」と同種ですけど、あれよりもだいぶマイルドというか。
主にヒロインである百福副隊長が暴力系ヒロインじゃないあたりとかね。

まぁ、変わった人ではあるんですけども。
基本のんびりというか、自分のリズムで生きている人なので、
相手が”終末の英雄”だろうとマイペースに対応しちゃうんですよ。
みんなが扱いに困ろうが、百福さんなりにちゃんと対応してくれるので、
良い人だとは思うんですよね。

まぁ、変わった人なんですけども。

少しずつ、それこそミジンコレベルで一歩ずつ鳥取の日常に適応する芥より、
周りの面子が芥のことを理解する方が早いような気がします。
周辺の小学校の教師とか、ちょっと凝り固まった困った人もいるけれど、
みんなわりと良い人なので芥のことを少しずつ理解して歩み寄ってくれるので、
わりと微笑ましく思えますね。

ラストがちょっと不穏だったのが気になるところです。
まぁ、この作品だから笑いに繋がるオチになるとは思うんですけどねw

基本的に「うたかたダイアログ」と同じように会話のノリが面白いので、
そういうのが好きだった人は安心してお読み下さい。
面白いよ!

第一話は作者の稲井カオルさんのtwitterに上がってるのでそちらからどうぞ。

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