■[漫画]人生波瀾万丈大団円「だって愛してる」3巻
だって愛してる(3) (まんがタイムコミックス)
著者/訳者:むんこ
出版社:芳文社( 2011-02-07 )
コミック ( 114 ページ )
作者サイト:むんこのへや
縁あって先日、00年代初頭のむんこさんと曙はるさんのオリジナル同人誌を読んだんですが、
意外とダウナー系というか、シリアスな話が多くて驚かされたんですが、
今のむんこ作品の中に垣間見えるシリアスな話の重厚さに納得することも多々あった訳です。
しかし、それによって「だって愛してる」の終盤の展開がより一層不安になるという副作用もあり、
ホント、ハラハラさせられましたよ。
街子さんの妊娠で、これで大団円一直線かと思ったらそんな訳もなく…
先輩作家の畑中さんのエピソードとか、凄くしんみりしましたしね。
最愛の嫁さんを亡くした過去があり、それを支えた副編集長の器量を含めて、
切ないけど、心に訴えかけるものがある話でした。
いつもは雄二にちょっかい出してるけど、それも才能を見込んでのことであり、
辛い時は支えてあげられる畑中さんは良い先輩ですよ、ホント。
雄二と街子さんの同窓会や駆け落ち当時のエピソードなど、
過去を見渡しても波瀾万丈で、一概に幸せ一直線とは言えないし、
出産の時も凄く大変で、辛かったけど、それを乗り越えるのはやっぱり、
「だって愛してる」からというのが心にズシンと来ますね。
全3巻という長いようで短い期間でしたけど、
無駄な話が一切無い、凝縮された内容で素晴らしかったです。
萌え作品という訳では決してないですけど、良作なのは間違いなく、
むしろ漫画に縁が薄い人にこそ読んで欲しい作品です。
まぁ、うちのサイト見てる人でそんな人はいない気もしますが…
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