フラン☆Skin

ガロウを蹂躙しようとするムカデ仙人とエビル海洋水。
ムカデ仙人はガロウが執着を見せたタレオが乗る救出ヘリを狙うが、
そこに颯爽と駆けつけるのはS級ヒーロー金属バット！
ガロウと金属バットが仲良く喧嘩しながらムカデ仙人を倒そうとする裏で、
エビル海洋水はサイタマにワンパンで倒されていたのだった…

やはりサイタマが出てくると一気にコメディ色が強くなりますね。
自分で蒔いた種というか、自分で倒した結果発生した大波を乗り切るため、
空母でサーフィンをするサイタマさんパネェっすわ！

恐竜がいたら玉乗り仕込みたいし、
空母がいたら波乗りしてみたいってなもんですよ。

ガロウがムカデ仙人を倒し、「俺の拳」を完成したと思ったら、
ついに最強のサイタマと対峙することになったんだけど…

今までも散々理不尽に苦しんできたガロウだけど、
これから本当の理不尽というものを味わうだろう…！

タレオがちゃんと勇気を出して言葉を伝えてくれたんだから、
それに向き合い、自分の正直な気持ちを言語化した方が良いと思うんだけど…
ガロウって不器用だからなぁ…
サイタマが拳でわからせるしかないっしょ。

という訳で次の33巻が怪人協会編、もといガロウ編のクライマックスですね。
宇宙規模の戦いになるぞ…！

江利花へと綴られた手紙には明日小路という少女の半生が詰まっていて、
それは江利花へとしっかりと伝わっていた。
その手紙には小路が妹の花緒が生まれた時のことも書かれているようで…

江利花ちゃんが作った小路ちゃんを表現した曲は家族にはちょっと不評？
江利花ちゃんに見せる小路ちゃんはちょっと綺麗なところが多いから、
家族から見た小路ちゃんの破天荒なところが表現できてない、ということですね。

ただ、江利花ちゃんに見せている小路ちゃんの顔を家族が知らないということではあるので、
それを家族に見て貰おうとしているのは、わりと勇気があるなぁ、と思います。
思春期の子って、こういうのは家族に隠そうとするものだと思うんですよ。
でも、小路ちゃんだからなぁ。

そんなエモエモが詰まった演劇になるはずが…

何故かステージ参加できなくなるわけで…
理由も私にはよく理解できなかったというか…
江利花ちゃんが理不尽に思うのは当然だと思うのです。

このまま上演ができなるのかどうかわからなくて不安だけど、
それ以上に江利花ちゃんと小路ちゃんの深夜のデートが気になります。
ど、どうなるの…？

タツマキも力を使い果たし、ジェノスも半壊状態。
バングもガロウの相手で手一杯でS級ヒーローが半壊する中、
黒い精子やエビル天然水といった怪人協会の幹部はまだ健在という絶望的な状況…
そんな場面に満を持してキングが登場する…！

表紙でもキングが超カッコイイんですけど、
実際にやってることは土下座準備なんですよねｗ
相変わらずラッキーマン状態なキングですけど、
それでこそキングらしいな、と思います。

そのキングの煉獄無双爆熱波動砲の正体であるガロウですが、
師・バングの命を賭した拳で心を取り戻したというのが熱い！
ガロウが怪人に落ちきらず、人の心を持つっていうのは重要なファクターですよ。
麗しい師弟愛を見たなぁ…

そのガロウですが、怪人協会に与しないヒーロー狩りという方針は変わらず、
白金精子と閃光のフラッシュと三つ巴で戦うんだけど、これもまた格好いいんだよなぁ。

というか、白金精子と怪人化したガロウを相手に、
それなりに戦える閃光のフラッシュがマジで強いですね。
正直なところ、かなり見直しましたよ。
それでも最終的にはガロウたちのレベルに到達できないわけですが…

さて、次巻ではついにガロウとサイタマの戦いが勃発ですよ。
今まで以上の戦いになるけれど、
しっかりとコミカルなところを見せてくれるので、
今から楽しみです！

有馬くんはクール系だけど可愛いところも多い雪比良さんのことが好きな男子中学生。
いつも雪比良さんとの接点が出来ないか考えているのだ！
そんな時に幼馴染みにして雪比良さんの友人の宮原さんが小学生のノリで遊びに誘ってきて、
何だかんだで楽しく過ごしてしまうのだった…！

腕相撲だろうと、好きな子に格好いいところを見せたくなって頑張っちゃうとか、
有馬くんはとっても恋する男の子だよなぁ、と思っちゃいますね。
微笑ましくて可愛いよ、有馬くん！
雪比良さんの好感度もちょっと上がった気がするよ！
それ以上に宮原さんとの仲が強固になった気がしないでもないけど！

有馬くん…、宮原さんの可愛さにも気付いてあげて欲しい…
でもまぁ、現時点でお互いに恋心がないのがね…
相性は抜群に良いと思うんだけどね。

有馬くんは雪比良さんと仲良くなりたくて、一緒に二人だけで下校するチャンスもあるんだけど、
妄想通りのシミュレーションがうまく行くはずもなく、
会話が弾まないっていうのはあるあるだよねー
二人の共通の話題が必要なんだけど、それって全部宮原さんなんだよね。
有馬くんは宮原さんにもっと感謝すべきだと思うんだ！

とはいえ、有馬くんが雪比良さんに恋しているのは本物なんだよなぁ…

好きな子が無邪気に指相撲の審判をしてくるとか、
そりゃ気が気じゃないし、そっちに全集中をしちゃうよね。
距離が近いし、手が触れちゃってるし。
これは仕方がない。

そんな雪比良さんと相合い傘をしたくなる気持ちもわかるんだけど、
そのために雪比良さんを濡らせてしまうことに思い至らないあたり、
とても中学生の浅知恵だなぁ、とも思います。
ちゃんと自分の過ちに気付けるあたり、見込みはあると思いますので、
有馬くんのこれからに期待だね！

次巻では林間学校編ですね！
有馬くんがちょっとだけ勇気を出しますよ！
お楽しみに！

「明日小路とは、どういった人間か？」という質問に対して誠実に答えるため、
とても悩んだ小路ちゃんは一番身近な家族に尋ねることに。
いつも可愛い妹の花緒ちゃんに、いつでも一緒に楽しんでくれる母のユワ。

そして初恋の人であるお父さんのサト。

今回は花緒ちゃんが産まれるちょっとだけ前の話が回想で語られてるんですが、
本当に読んでてドキドキしたし、ハラハラしましたよ。
この後無事になっているという確信はあるのに、
それでも心がはじけ飛びそうな程に心配させられましたね。

自宅のインフラくらいしっかり整えていれば…
と思わないでもないですけど、明日さんのお宅はぽつんと一軒家レベルですからね。
そりゃ公共の電波が入りにくいのも当然だし、
それを整えるのにもある程度のお金が必要なのでしょう。
ただ、今回のこともあって明日家はきちんとインフラ整えたんでしょうね。

小路ちゃんの幼児の頃からの行動力の高さには驚かされますが、
それで母子ともに命が救われてるんだから素晴らしいと思います。
ただ、あまり心配させないでくれ、とも思いましたね…
心が破裂しそうでしたよ。

それと小路ちゃん以外にも蛇森さんが良いエモさを出してました。

そうだよね、戸鹿野さんが居てこそ、蛇森さんは前に進んだんだもんね…
とても良い、極上の友情を見せて貰いましたよ。
麗しかったです…！

昨日、僕らの神様が急逝されていたことが知らされました。

訃報｜集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

鳥山明デビューの1978年に生まれた私は全国の同世代と同じく鳥山明作品と共に育ちました。
何百回と読み、何十回と模写しましたけれど、私は漫画家を目指そうとはしませんでした。
でも、何百万回と読み、何十万回と模写してプロになった方々は数多くいます。
その一人がこのワンパンマンの作画担当の村田雄介さんでしょう。

僕は漫画家になりたいのではなく、鳥山先生になりたくてこの道に進んだという感覚があります。
鳥山先生のように描きたかった。…

— 村田雄介 (@NEBU_KURO) March 8, 2024

この30巻でも随所に鳥山明に影響された箇所が見受けられます。
表紙カバー折り返しの作者自画像に描かれている自動車や、コケティッシュで魅力的な扉絵。
そしてバングとガロウがぶつかり合うシーンなんて、特にその影響が濃く見て取れます。
鳥山明を血肉にして成長した方の作画だからこそ、
私はこの漫画が好きなんだなぁ…、と再確認しているところです。

もちろん原作のONEさんが生み出した魅力的なキャラクターや、
そのキャラクターが紡ぎ出す物語ももちろん魅力的です。
手強い怪人協会幹部によって削られていくS級ヒーローたちにはハラハラするし、
ガロウとバングの師弟対決には手に汗を握ります。

力を使いすぎて疲弊したタツマキが黒い精子に蹂躙されているのは、
スポポビッチ的なフェチさがあって、ちょっとドキッとしましたけどね…

村田雄介さんは画力が高いため、タツマキとフブキがエッチすぎです。
まったく困ったものです。（全然困ってない笑顔

怪人協会編はあと2,3冊は続くと思います。
サイタマの活躍はこれからだ…！