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:: 2014/8/28 木曜日::

■[漫画]退廃的でインモラルな日々へようこそ「こいのことば」

こいのことば
著者/訳者:緑のルーペ
出版社:太田出版( 2014-08-26 )
連載サイト:こいのことば – コミック | ぽこぽこ
作者twitter:緑のルーペ (midorinorupe)さんはTwitterを使っています

エロ漫画家のせんせーと、JCの悠里ちゃんの退廃的な日々。

熱心な当サイト読者なら私が毎回紹介していたのを覚えているかもしれませんが、
この「こいのことば」はぽこぽこで連載していたWeb漫画です。
そして作者の緑のルーペさんはヤングガンガンで連載していたこともありますが、
基本的にはエロ漫画家として有名なので当然この漫画もエロっちい作品であります。
というかエロ指定されないのが不思議なほどにエロ漫画してますね。

もう結構いい歳のエロ漫画家のせんせーこと芳川藤之助。
よくある家庭の事情で家に帰りづらかった女子中学生の栗原悠里。
二人の出会いは深夜のファミレスというありきたりなもの。
そして家に帰りたくない悠里と引き篭もり気味のせんせーが、
セックス三昧になるのも必然の帰結みたいなもので…

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いやー、良いですよね。
退廃的な生活を続けながら自分の情けなさを客観視するせんせーも良いし、
信頼していた友達にバラしたと思ったら、彼女が身勝手な行動で恋の自爆をし、
更には悪い噂まで流される悠里ちゃんの可哀想さ。
これぞ緑のルーペって感じで心を抉ってきますね。

JCからJKへの境目にこんな日々を送った悠里ちゃんが、
二十歳になったらどんな選択をするのか。
描き下ろしで明らかになるのかと思ってたんだけど、
明らかになったようでやっぱり最後は読者に託してくるあたり、
やっぱりこの漫画の作者は緑のルーペさんだなぁ、と思い知らされましたよ。
万人に薦められる作品ではなかったけど、良い漫画でした。

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