本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2019/5/24 金曜日::

■[ラノベ]草太、東奔西走「陶都物語 ~赤き炎の中に~」二巻

陶都物語 ~赤き炎の中に~二巻陶都物語 ~赤き炎の中に~二巻
出版社:ホビージャパン
作者名:まふまふ
作者サイト:まふまふのホームページ
絵師名:一乃
Kindle版:陶都物語 ~赤き炎の中に~ 二
DMM電子書籍:陶都物語 ~赤き炎の中に~ 二

1巻が出た時に打ち切り食らったという話を聞いたのですが、
何がどうなったのか2巻が出て驚いています。
でもまぁ、この作品は好きなので2巻が出たのは素直に喜ばしいですね。
小説家になろうの方でも更新が再開したみたいだし、
このまま売れてコミカライズとかしてもらえないかな…

お妙ちゃんとの共同制作にして遺作となった「ボーンチャイナ」
その作品を売るにしても西浦屋だと買い叩かれるのが分かりきっているので、
美濃の山奥から尾張は名古屋まで出張るだけでなく、
待ちの状態でも止まらず京都まで行く草太とそれに振り回される大人たち。
行動力の化身のような草太はトラブルにもめげずに猛進して…

身分制度が色濃く存在する江戸末期で難渋することもあるけれど、
人情も存在する中で草太は藻掻きながらも泳ぎ切っており、
バイタリティーの凄さには関心させられますね。
また、当時の人たちの息遣いを感じられるような人物描写は、
とてもよく出来ていると思います。

現代知識チート持ちの草太だけが先の先まで見据えた将来に向けて動けるんだけど、
だからこそ当意即妙でない周囲の大人たちを見てるともどかしいでしょうね。
まぁ、それでも理解のある祖父に、付き合ってくれる伯父もいるし、
何より今回出会った大店の浅貞さんは流石の傑物さを見せてくれて、
草太の行動力のお陰でどんどん有能な知り合いの輪が広がるのは見ていて面白いですね。

ただ、その行動力のせいで幕末を彩る有名人とも知り合ってしまうあたり、
前途がどうなるのか不透明というか何というか。
歴史モノのifモノとしての性格も出てきて楽しみになってきますね。

:: 2017/7/28 金曜日::

■[ラノベ]陶-TOU-「陶都物語 ~赤き炎の中に~」壱巻

陶都物語 ~赤き炎の中に~壱巻陶都物語 ~赤き炎の中に~壱巻
出版社:ホビージャパン
作者名:まふまふ
作者サイト:まふまふのホームページ
絵師名:碧風羽
絵師サイト:Last Orchesta
絵師twitter:碧 風羽 – Foo Midori (@foomidori) on Twitter
Kindle版:陶都物語~赤き炎の中に~ 1
DMM電子書籍:陶都物語~赤き炎の中に~ 1

美濃地方の陶磁器を扱った中小企業の社長が過労で倒れて気がついたら、
江戸時代末期の美濃地方の貧乏農家の赤ん坊、草太として転生していたでござる。

元々は個人サイトで連載していた作品なんですが、
数年前から小説家になろうで連載するようになって、先月HJノベルスから書籍化されました。
なろうによくある異世界転生チートとはちょっと趣が異なる、幕末転生でチートなしです。
ですが、21世紀の陶磁器の知識があるので知識チートではあります。
とはいえ貧乏農家という底辺からのスタートですからね。
そういった意味ではハンデ戦といえるでしょう。

この作品はいわゆるライトノベルの範疇に入ると思うんですが、
ヒロイン力というものがとても低い作品なので、ラブコメを期待すると肩透かしを食らうでしょう。
とはいえ転生チートモノが好きな人には結構向いてると思います。
どちらかというと内政チートに近いですが、
順風満帆とは言い難い苦難の連続なのであまりチート感がありませんね。
だからこそ面白いのですが。
時代設定的にも「JIN -仁-」が好きな人あたりにお勧めできるかと思います。

1巻は物語の序盤なんですが、盛り上がるところは結構ありますね。
安政の大地震とかイベントとしては結構大きかったですし。
とはいえ、復興模様とかは盛り上がったけど、お妙ちゃんはなぁ…
書籍化で変更があるかと思ったけどそんなこともなく、辛い…
もうちょっと救いのある展開は無理だったのかなぁ…

物語としてはまだまだ序盤なので続刊が待ち遠しいところです。

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