フラン☆Skin

二人きりの熱海出張で恋人関係の一線を越えたため、
雨の中でも上機嫌な青木くんですが、
浮かれすぎたのか一気に同棲生活まで視野にいれ始めるんだけど、
意外と恵さんも乗り気なようで…？

恵さんも変わったというか、成長しましたよね。
以前は乙女すぎてキョドってたのが、今は落ち着きが出てきたというか…

やっぱり青木くんと一夜を共にしたからなんでしょうかね。
やっとかよ、今更かよ、という気持ちがなくはないですが、
安心して読み進められる安定感が出てきたように思えます。

とはいえこの8巻で完結なんですけどね…
詩織さんに恋する青木くんの大学時代の友人やら出てきて、
それはそれで面白くなりそうなところを見せてくれただけに、
そんな殺生な…　という気持ちもなくはないですが…
まぁ、この漫画は青木くんと恵さんの物語ですからね。
仕方ないよね。

とはいえ、ラストが結婚じゃなくて、
職場のみんなへの新居祝いになったのは意表を突かれました。

職場恋愛なのでこれで合ってるような気がしますね。
職場でオープンな関係になったため、
可愛い上司の恵さんはもう困らないのですから。
これからは青木くんに幸せにされて欲しいですね。
二人ともお幸せに！

何故か恵さんの従妹のひとみちゃんがやってきて、
青木くんとの交際を反対しにきた！

ひとみちゃんの我が儘に付き合って恵さんとお泊まりしたら、
青木くんもお泊まりすることになって、
次々と恵さんの幻想が壊れていくわけなんだけど…
それを恵みさんの可愛いところだと言う青木くんは恋愛強度が強いと思いました。

そんな青木くんも自分が関わった新製品が発売されて喜んでるを見ると、
自分が新社会人だったころを思い出しますね。
まぁ、今は恵さんに近い気持ちではあるのですが…
あの純粋さを見て、ちょっと懐かしく思ってしまうくらいに、
私は歳を重ねてしまったのだなぁ…

逆に同じベッドで寝るドキドキな純粋さを見せる恵さんですが、
これはこれでとても初々しくて最高でしたね…！

乙女だ…
アラサーの乙女が居る…！
まぁ、純粋すぎてヤラないんだけどね…！

そんな二人が熱海出張することになるんだけど、
上司と部下だけど恋人同士でもあるので、
ついつい青木くんが公私混同してしまうのです。
まぁ、自費でレンタカーを借りるくらいは問題ないと思いますよ。
私も出張帰りに寄り道して観光とか何度もしたことあるし…

それにしても遂にかー
恵さんはちゃんと出来たんだろうか…
気になるので早く続きが読みたいです…！

ダイエット中の恵さんを、そうと知らずにプールに誘う青木くん。
学校以外のプールには一度も行ったことがない恵さんは当然断るんだけど、
ガッカリする青木くんや詩織さんや黒木さんのせいで行くハメになり、
頑張ってダイエットを完遂することになるのであった…！

という訳で6巻は水着回があります！
恋する感性は13歳児な31歳女性の初々しい水着姿ですよ！
詩織さんと黒木さんに誘われて水着選びとか姦しくて微笑ましかったですね！

恵さんの豊満な肉体を魅力的に引き出す水着を選んでて、
詩織さんと黒木さんはグッジョブだと言えましょう。
青木くんは二人に感謝すると良いよ！

プールデートも眼福だったけど、
余計な二人がいるのにメチャクチャいちゃいちゃしていて良かったですね。
二人のラブラブっぷりにはニヤニヤしちゃいました。

そんな水着回だけでも満足度が高かったというのに、
後半からは恵さんの友人の結婚式に青木くんと参列ですよ。
同窓会に全く出なかったという恵さんのエピソードには納得しかありませんが、
何だかんだで旧友たちに好かれてるのも恵さんらしいな、と思います。

それにしても恵さんママにご挨拶する時は青木くんも少しは緊張しちゃうものなのですね。

出張ホストと思われてしまうあたり、青木くんらしいですけども。
やはりチャラい見た目なのがあかんのやろか…
それにしても赤面する恵さんはとても可愛いですね。
いつまでも見ていたいものです。

ラストに新キャラが出てきましたけど、黒ストJKか…
どう話が転がるのかしら…
同棲編が始まるのなら嬉しいんだけどなぁ…！

青木くんの元カノ騒動も何とか元サヤに納まった恵さんだけど、
二人はキスすらもまだというプラトニックすぎる関係！
一度気になりだしたらドキドキが止まらない恵さんは、
青木くんとのキスに興味津々で…

まるで中学生レベルの恋愛事情を見せてくれる恵さんなんですが、
31歳なんですよね…

ただ、精神年齢は13歳に見えるというか。
財力は31歳にしてはかなりあるみたいで、
誕生日プレゼントに軽く二桁万円を注ぎ込もうとしてるあたり、
本当に今まで恋愛経験がないんだな、というのがよく分かります。
ホント、今まで下手な男に引っかからなくて良かったわ…

キスしただけでドキドキしている二人は初々しいんだけど、
恵さんは31歳なので、デートで飲んで食べてばかりしてたら太るわけで…
黒木さんと二人でジムに通うことになったんだけど、
予想以上に運動不足すぎて驚きましたね…

これは道のりが遠そうだけど、
今後キスよりも先に進もうと思うと、
青木くんにだらしない身体を見られると考えると、
少しはやる気になってくれるのではないでしょうか…！

それにしてもタチバナロクさんはタチロク名義でエロ漫画も描いているというのに、
一般誌ではピュアピュアのピュアな漫画を描かれますよね…
ちなみに快楽天ビースト4月号では従姉とのエロ漫画を描かれているので、
詩織さん好きの人は読んでみると良いと思います！

COMIC快楽天ビースト 2021年 04月号

エロエロだよ！

仕事は有能だけど人付き合いと恋愛はポンコツな恵さんが、
彼氏の青木くんの従姉の詩織さんの想いを知ってしまったことで、
無駄に思い悩んでしまうところから始まる4巻です。

いやー、それにしても恵さんは本当に恋愛経験値0なんですね…
せめて恋愛ドラマなり小説なり漫画なりを嗜んでいたら、
こういった無駄な苦悩は無かったでしょうに…
まぁ、黒木さんという相談する相手がいたのがせめてもの救いであり、
ちゃんと自分の気持ちに素直になれたのは良かったと思います。

ただ、そんな恋愛経験値が極小の恵さんにとって、
人数合わせで合コンに参加した青木くんが、
元カノとバッタリ鉢合わせした挙げ句、
無理矢理押しかけられた所に鉢合わせするのは、
恋愛回路がオーバーフローしちゃいますよね。

いやー、この修羅場は見てる分には最高ですよね！
16年前の青年漫画であり、現在アニメ放映中のあの作品でもほぼ同じシーンがありましたが、
もう、最高にニヤニヤできるやつですよ！

まぁ、何だかんだでナニもやっていないので、
ちゃんと話し合えばわかりあえるんですよね。
めんどくさい所もあるけど、恵さんもポンコツなだけの人じゃないんですよ！

それはそれとして詩織さんの誤解はとけたんだろうか…
そこだけがちょっと心配です…ｗ

幾花にいろさんがエロ漫画家として花開く前、
ファミリー向け４コマ誌で描いていた作品をまとめた短編集です。
他社で育って売れてるから、死蔵していた原稿で美味しい所だけをいただこうとする、
とても芳文社らしい厭らしさ溢れる単行本ですね！
読者からすると
「幾花にいろさんに土下座してでもそれぞれ完結するまでの原稿を描いてもらえよ…！」
と思うんですけどね…！

■通り抜けできます。

ある日仕事に疲れてアパートの部屋に戻ってみたら、隣の部屋の壁が崩れていたでござる…

そんな導入から始まるお隣以上同棲未満の物語です。
しかもこの後、反対側の壁もノリで壊されてしまったおかげで3部屋連結ですよ。
右隣はコミュ障気味巨乳美少女のスミちゃんこと安宅スミカ。
左隣はボーイッシュ美少女の店子イオリ。
二人の間に挟まれる木造さんが主人公の特に何も起こらない4コマです。

これがエロ漫画なら3Pになるところなんですが、
この頃の幾花にいろさんはエロ漫画描いてないですからね。
深夜にラーメンの匂いを漂わせる木造さんのせいで、
身体の肉具合を確認したりするような展開ばかりです。

全体的にファミリー4コマ誌らしい、日常系漫画してます。
正直、もっと続きが読みたいですね…
木造さんのお姉ちゃんとか出てきてほしかったし、
スミちゃんとのラブコメ展開とかも読みたかった…！

■同姓同盟

伊東勇貴と糸生優希。

同姓同名だけど漢字が違えば見た目も性格も違うという、
幼稚園の頃からの幼馴染な二人の日常漫画です。
私が初めて読んだ幾花にいろ作品でもあります。

優希に対するライバル心剥き出しで努力する勇貴が可愛いですね。
相手を貶めるなんて発想はなく、
自分が努力して頑張るところが好ましくて応援したくなります。

見た目から優希の方がモテるのはわかるんですけど、
勇貴も良いところが多いのでもっとモテて良いと思うんですよね。
まぁ、勇貴のことを一番好きなのは間違いなく優希なんですけども。
勇貴は優希のことをライバルだと思ってるけど、
優希は勇貴のことが大好きなんだよなね。
これ、勇貴が彼氏作ったらどうなるんだろ…

この作品ももっと続きが読みたいんですよね…
せめて単行本1冊分くらい続いて欲しいし、続けて大丈夫なくらい面白いと思うんですよ。
連載当時、いきなり続きが始まらなくて驚いたくらいですからね…
いやはや勿体無い…

■捨てられないひと

今回の単行本化に際してタイスペで描き下ろされた漫画です。

引っ越しに際して断捨離してたら昔友達に借りた漫画が出てきて、
後は芋づる式に久しぶりに友達に連絡して飲み会に…

といった内容なんですけど、やっぱり面白いです。
わずか数ページの漫画なのにキャラクターが生きているのが感じられるんですよね…
というか、キャラの名前すらよくわからないのに、
生きているのが感じられるとか嘘みたいだけど、
ホント、何というか、生々しいんですよ。
こういったところはエロ漫画の方と同じですよね。
幾花にいろさんの漫画の特長にして強みだと思います。

■机ノ上神話

初投稿作らしいです。

流石にこの漫画は単行本化の話が出るまで存在すら知りませんでした。
6年前の作品なので絵の雰囲気とかは確かに初期作品っぽいですけど、
幾花にいろさんの作風はすでに感じることができますね。

しかし下ネタは多少あるけど、それほど下ネタに感じないのは、
既に幾花にいろさんのエロ漫画を嗜んでいるからなのであろうか…

2019年現在、幾花にいろさんが描いている一般向け漫画は「楽園」連載作のみです。
こちらはまだ話数が足らないので単行本が出るまではまだ掛かると思います。
年内に出れば御の字じゃないかな…

「楽園」は恋愛アンソロジーなので、その名の通り恋愛モノです。
しばらく会ってなかった幼馴染み男女の物語「イマジナリー」はとても面白いので、
幾花にいろファンは是非読んで欲しいですね。