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:: 2015/9/19 土曜日::

■[漫画]青春期の終わり「イエスタデイをうたって」11巻

本当に完結しちゃった…

長々と18年間も連載していた終わらない青春物語が本当に終わってしまいました。
面倒くさい女たちに振り回される面倒くさい男たちのモラトリアムの時間が、
まさか18年も続くとは思いませんでしたが、
きちんと納まる所に納まったような終わり方でしたね。

それにしても…
本っ当に榀子先生は面倒くさい女だったなぁ…!
リクオに対して同情してしまうことしきりというか。
こんな面倒くさい女を相手しないといけない男は大変だとつくづく思いましたね。
でもなぁ… 何でか魅力的でもあるんだよなぁ。

そして別な魅力を持つハルですが…
彼女は彼女でまた面倒くさい女でしたね。
それでもハルのことを追いかける男たちがいるだけで幸せだとは思うけど、
彼女にとっての幸せはただただ好きな人のそばに居るだけっていうのは、
切ないというかある意味乙女らしいというか。
ハルは永遠に思春期のままなのかもしれない、と思ったりも。

長い… 本当に長い連載でした。
何しろ私がまだ大学生だった時代から続いていた作品ですからね。
本当に終わってしまうのかと寂しくなるんですが、
今週のグランドジャンプで読み切りを描かれていたことから、
新作に対して期待できるっぽいのが救いでしょうか。

それにしてもハル派の私は納得いく終わりでしたけど…
榀子先生派の人たちは辛いかもしれませんね。
まぁ、バリバリに伏線張られてましたから覚悟はできているとは思うのですが。

何はともあれ18年に及ぶ連載お疲れ様でした。
彼女たちの先行きに幸アレ。

:: 2014/5/23 金曜日::

■[漫画]めんどくさくて逃避行「イエスタデイをうたって」10巻

イエスタデイをうたって 10 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2014-05-19 )
コミック ( 222 ページ )

祝! 冬目景初のシリーズ単行本2桁達成!

いや、あんた20年近く漫画家生活やっていながらやっとかよ!
後輩の沙村広明なんか全30巻とかやっちゃってるじゃん!
というか15年かけてやっと10巻かよ!
とかもうツッコミ所は多々あるけれど、
巻末描き下ろしの10巻刊行に喜んでいるハルを見ていると、
まぁ、良いかな、と思ってしまう今日この頃です。
というか、ハルに「あと少しの辛抱だからもう少しつきあってお願いっ」とか、
割りと卑怯だと思います!
くそぅ! つきあってやろうじゃないか!

しかしその張本人であるハルは面倒くさい人間模様にオーバーヒートして、
大好きなおばあちゃんに会いに伊勢の方まで逃げて行ったのであった…
いや、まぁ、バイト先のフォローをタカコちゃんに頼んだりと、
最低限のケアはしてるけど、リクオや雨宮さんには連絡なしとか…
いや、でもまぁ、みもりに宣戦布告とかされて気圧されたのもあるだろうし、
何より自分が榀子に宣戦布告して負けたのを思い出したり、
もう色々とテンパってたのはわかるんですけどね!
引き金をひいたのがみもりだというのは判るんですが。

とはいえ、一番ヒドイのは榀子ですよ!
浪が独り立ち(?)して莉緒と同棲しているのを本人の口から聞かされて泣くとか!
もうね、榀子さん、あんたは何がしたいんだと。
あー、面倒くさい、本当に面倒くさいよ…!
これはリクオも大変だよなぁ…

柚原さんも言ってたけどレンアイに支配されているのは10代くらいなので、
誰もが中途半端に大人になっちゃったんでしょうね。
そんな中でみもりはまだ若いからストレートに行っちゃったせいで人間関係が動いたんだろうけど…
動いた結果が逃亡というのもまた草食動物的すぎる…

私もこの15年で好みが変わってきたのか、
昔は榀子とかバッチコーイだったけど、最近は柚原さんや莉緒のような、
割りとサバサバしている系の女性の方がアリなような気がしてきました。
まぁ、ハルのことはまだ好きですけどね!

しかし…、いつになったら完結するんだこれ…
恋の結末よりもそっちの方が気掛かりだ…(笑

:: 2013/7/21 日曜日::

■[漫画]恋の面倒くさい混線模様「イエスタデイをうたって」9巻


イエスタデイをうたって 9 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2013-07-19 )
コミック ( 226 ページ )

みんなめんどくさい恋ばかりしてるなぁ…

一年で新刊が出ただけでペースが早いと思ってしまう今日この頃ですが、
相変わらずこのキャラたちの恋の混線模様はほどけるどころか、
更に複雑に絡み合う様相を呈してきてます。
流石にそろそろ相関図が欲しいな、と思ったので適当に作ってみました。

相関図

うーん、榀子があぶれてカップル3組成立したら大団円なような気がする…!
というかね、本当に一番面倒なキャラは間違いなく榀子ですよ!
リクオと付き合ってるはずなのに浪のことを心配しすぎだわ、
そもそも浪に気を遣いすぎだわ、もうちょっとリクオのこと考えてあげろよと。
悪い人じゃなくて、むしろ良い人なんだけど、だからこそ面倒くさいんだよなぁ…

そしてハルもハルで面倒くさい…、いや、面倒はないし判りやすいかな?
憎からず思ってる相手に甘えられない自分に不器用なトコはあるけど、
根本的にはリクオが榀子と付き合ってもリクオのことが忘れられない、
未だにリクオのことが何だかんだで好きなだけなんですよね。
とはいえ、半ストーカーみたいな真似はどうかと思うんだけど。(笑

しかしこんなに面倒くさい恋模様が繰り広げられている最中に、
まさかリクオの元カノの柚原さんがまた転がりこんでくるとは…
いやはや、一体どんな結末に向かっていくんですかね。
流石にそろそろ完結して欲しい所なんですが…(笑

ちなみに9巻の一話目は試し読みできます。
イエスタデイをうたって 9 試し読み|集英社マンガネット S-MANGA.net
確認したい人はどうぞ。

:: 2012/7/24 火曜日::

■[漫画]理屈じゃ割り切れない恋心「イエスタデイをうたって」8巻

イエスタデイをうたって 8 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2012-07-19 )
コミック ( 226 ページ )

「恋愛ディストーション」ほどではないけれど、こちらも約2年ぶりになる新刊です。
しかもこちらも連載誌であるビジネスジャンプが休刊してグランドジャンプへと移籍したのですが、
そのせいか連載ペースも上がってるんですよね。
このまま完結まで順調に物語が運んでいって欲しいんですけど、果たしてどうなるのか…

リクオと榀子が付き合うことになったのを知ったハルを見てると可哀想でならない…!
いやもう、間違いなくハルがこの漫画のヒロインですよね!

榀子さんの方は相変わらずだけど色々考えつつ、
浪くんの方は榀子一筋でいつつも大学で新しい人間関係を築き、
リクオも実家の兄が結婚したりと周りの人間は少しずつ変化していっている中、
強がりながらリクオへの恋心を吹っ切れないハルはある意味変化がないと言いましょうか。

優しくしてくれて、気に掛けてくれる雨宮さんは嫌いな訳じゃ全然ないんだけど、
本人が気付いているのか何かとリクオを引き合いに出してるあたり、
やっぱりハルの心は未だにリクオに囚われているんだなぁ、とモロ判りです。

そしてハルは意外と恋愛のことに関しては生真面目なので、
リクオのことを引きずりながら雨宮さんに甘えるのを良しとせず、
簡単に切り替えられない恋心を持て余していて切ないんだよなぁ…
本当にハルには幸せになって欲しいです。

しかし雨宮さんは雨宮さんで田舎から幼馴染みが出てきて一悶着ありそうで…
うーん、ホントどうなるんだコレ。
展開が分からないだけに、続きが気になってたまらないです。
できれば次巻は何とか1年後くらいには出て欲しい所ですねー…

:: 2010/11/19 金曜日::

■[漫画]傾いてしまった恋のシーソーゲーム「イエスタデイをうたって」7巻

イエスタデイをうたって 7 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2010-11-19 )
コミック ( 218 ページ )

昨年出たのは短編集だったので続きとしては実に2年ぶり。
1巻が出てから実に11年が経過しているスローライフ的恋愛ストーリー
「イエスタデイをうたって」の恋模様に動きが遂に生じました…!
いやー、今まで元カノや元クラスメイトと色々と出てきて揺さぶられてきたけど、
ここまで確定的な動きがあったのは初めてですよ…

写真を仕事に選び、遅まきながら動き始めたリクオと、
クリスマスのこともあり、徐々に距離を縮めていった榀子に対して、
ハルの方はリクオの就職で会う機会がめっきり減ってしまい、
何とか会おうとしてももどかしく、雨宮さんのアプローチもあり、
中々に前途多難で…

いやー、もうね、私はね…、ハル派なんですよ…!
俺妹における麻奈実といい、何で私が好きな子はこんなに不遇なんだろう…
長い付き合いながら初めてリクオの部屋に入って目を輝かすハルや、
空き巣に狙われて怖くなって真っ先にリクオに助けを求めるハルが愛しいんだよなぁ。

まぁ、リクオの気持ちも判るんですよ…
ずっと好きだった榀子と気持ちが通じ合って前進しだした喜びと、
ハルの笑顔への後ろめたさが同時にやってきて踏ん切りが付かない気持ち。
榀子も家族同然の付き合いの浪くんには言い出せないでいたりと、
お人好しで優柔不断な恋模様がもどかしくもたまらなく面白いんですよね。

しかし本当にこれからどうなるんだろう…
ハルがtrue tearsの乃絵みたいになるのは勘弁願いたいなぁ…
ハルには幸せになって欲しいけど、そうなると榀子が…
誰もが納得できる着地点がないのが三角関係ラブコメであり、
その面白さが魅力だとは判ってはいても悶々としますね。
あぁ…、ホントどうなるんだろう…

ちなみにポストカードブック付き特装版は本屋で見付からなかったのでAmazon待ちです。
結構高いのにみんな買うもんだなぁ。
流石は冬目景ファンは鍛えられてるな。(笑

:: 2009/11/22 日曜日::

■[漫画]秘蔵の短編、同人作品、番外編と盛り沢山「イエスタデイをうたって」EX

イエスタデイをうたってEX~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~
著者/訳者:冬目 景
出版社:集英社( 2009-11-20 )
定価:¥ 820
Amazon価格:¥ 820
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4087822559
ISBN-13 : 9784087822557

久しぶりの「イエスタデイをうたって」の新刊は番外編で、
しかもそれだけじゃ量が足らなかったみたいで、
他の出版社で描いたのを含めた短編2本と昔発表した創作同人誌、
そして「イエスタデイをうたって」ロングインタビューとごった煮状態の1冊となっていますが、
基本的に冬目景作品が好きな私としては全然問題ないどころか、
むしろ待ってましたとばかりな内容でした。
(まぁ、本編の続きも読みたいのですが…、切実に…)

インタビューとキャラ設定も割りと面白かったんですが、
やはり番外編の、特にハルの昔の友人とのやり取りかなぁ。
ハルの友人だけあってどこか普通とは違ったズレてるとこが良いですね。
しかしスベスベマンジュウガニはその特徴的な名前のせいか、
色んな漫画の中で度々見かけるような気がします。(笑

そして同人作品は当然の如くどれ一つ持っていませんので読むことが出来て単純に嬉しかったです。
しかし当時から絶妙に変わった作品ばかりを描いておられたのですね。
今まで商業作品でも充分個性的な作品ばかり描くなぁ、とは思ってたんですが、
同人作品を読んで、まだセーブしてた方だったのを知った次第です。

それと短編ですが、「田中02」が叙情的な面がありつつも、
冬目景作品にしては珍しいコメディ色のある作品で意外性があって良かったですね。
「サイレンの棲む海」は退廃的で冬目景作品らしかったかな。
もっとも「イエスタデイをうたって」に近いのは「田中02」なんでしょうけど。

しかしBIRZとアフタヌーンで同時連載してるとはいえ、
「イエスタデイをうたって」の連載が止まってるのは残念なことこの上ないので、
早期の連載再開を心待ちにしております。
ハルはこれからどうなるんだ…!

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