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:: 2012/11/16 金曜日::

■[漫画]恋心の結末はオーバーライト? それともオールライト?「ウワガキ」4巻

ウワガキ(4) (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
著者/訳者:八十八良
出版社:エンターブレイン( 2012-11-15 )
コミック ( 177 ページ )
作者サイト:小紅堂本舗

千秋と小秋、同じ身体と心を持ちながら好きな相手が違うという、
二人がどちらの「好き」が上かで、融合後の恋愛感情が上書きされる恋愛実験。
別れたとはいえ彼氏との思い出を忘れたくない千秋と、
どんどんアジオに惹かれていく小秋。
小秋と好い仲になりながらも千秋も大切だから、
「融合後に千秋を落とす」ということに決めたアジオだけど…?

素晴らしかった!
これは恋愛漫画史に残る傑作ですよ!

かなり異色な設定でありながら、内容はこれでもかというほど真っ当なラブコメ作品。
千秋と小秋とアジオという3人の間で繰り広げられる恋模様には悶えたし、
異色な設定を利用したコメディには笑わされましたよ。
逼迫している状況でも自分の恋心がどうなるのかが心配な小秋は可愛かったし、
アジオ相手にじわじわと惹かれていき、最後は自分よりもアジオを優先した千秋も魅力的でしたよ!
というか二人とも赤面顔が可愛すぎて全宇宙がヤバイ!

イギリス陸軍が絡んできてどういった展開になるのか全く予想できなかったし、
そもそも融合後にどちらが上書きされるのかと今までずっと気を揉んでいたんですが…
いやはや、なるほどそうなるとは!
意表を突かれた感がありますが、蓋を開けてみれば凄く納得のいく結末でしたね!

お陰様で融合後の千秋(小秋)とアジオのドタバタにはニヤニヤしっぱなしでしたね。(笑
それにエピローグだけでも充分面白くて満足できたのに、
その後のアジオたちを描いた番外編も最後の最後までラブコメしてて、
千秋(小秋)の可愛さと成長したアジオのかっこ良さにシビレて、もう最っ高!
本当に充足感があるラブコメ作品でした。

作者の八十八良さんはエロ漫画も充分面白いんですが、
こういった一般向けでは別の魅力に溢れた素晴らしい作品を描かれるんですよね。
出来れば今後も一般向けの恋愛漫画を描いていって欲しいです。

いやー、それにしても本当に素晴らしい漫画だったなぁ…
全4巻という気軽に手にとって読める分量なので是非とも読んでほしい作品です。
超オススメです!

余談:まさかカバディが伏線になるとは夢にも思いませんでした。(笑

:: 2012/2/16 木曜日::

■[漫画]恋愛ってつらいんだな…「ウワガキ」3巻

ウワガキ 3巻 (ビームコミックス)
著者/訳者:八十八良
出版社:エンターブレイン( 2012-02-15 )
コミック ( ページ )
作者サイト:小紅堂本舗

千秋の彼氏への恋心の強さが、千秋をコピーして生まれた小秋がアジオに恋した心より弱ければ、
想いと記憶が”ウワガキ”されて消えてしまうという、変わった恋の鞘当て。
だんだんとアジオに惹かれていく小秋と、彼氏である佐藤にフラれた千秋。
そしてその佐藤とアジオがバイト先で仲良くなったことで更に物語は混迷になっていくんだけど…?

という訳で一風変っているけれど物凄く味が濃くて読めば読むほどのめり込んでいく面白さが、
この3巻でも詰まりまくっていて最高に面白い”ウワガキ”3巻。
小秋のことが好きになってきているけれど、千秋のことだって大事だと言ってしまうアジオと、
そんなアジオだからこそ好きになった小秋が出す結論が切なすぎて泣けてくる…!
お互いがお互いを想い合って、恋のつらさに涙する千秋と小秋の二人は最高のヒロインですよ…
アジオの言動できゃあきゃあ言っちゃう小秋の姿は可愛らしいですしね!

そして千秋をフッた佐藤だけど、チャラい男に見えてイイ男でもあるんですよねぇ。
その想い人である佐和さんも掴みどころがないけれど、
迷っているアジオに適切な助言を投げかけてあげることで、
アジオの中で答えを出させてあげたりといいお姉さんしてるんですよ。
まぁ、佐和さんがもっと早くから佐藤さんに返事してあげてたらこんな事態にはならなかったんだけど、
そうすると佐藤は千秋の告白を受けなかった訳で、そうなるとそもそもアジオが恋しない訳で…
やっぱり今回の事態はなるべくしてなったんだよなぁ。

何はともあれ少し疑問は残るけれど答えが出てそこに突き進んでいくだけかと思いきや、
山田先生を狙っているっぽい第三者機関が介入してきたみたいで、
まだまだ事態がどこに終着点を持ってくるか分からなくなってきました。
次巻が完結らしいので今から気になって仕方がないですよ。
果たしてこの複雑な恋の行方は…?

:: 2011/3/14 月曜日::

■[漫画]この想い、諦めない…!「ウワガキ」2巻

ウワガキ 2巻 (ビームコミックス)
著者/訳者:八十八 良
出版社:エンターブレイン( 2011-03-14 )
コミック ( ページ )
作者サイト:小紅堂本舗

千秋の彼氏(和也)への想いが勝つか、小秋のアジオへの淡い想いが勝つか。
和也の記憶がない以外は全く同じである小秋が、
アジオと同居しだして徐々に引かれるようになる反面、
千秋の方は彼氏に振られるという致命的な局面を迎えることに…

少しずつアジオのことを意識しだして、二人でいるのが当たり前だと考えてる自分と、
アジオの無意識での何気ない口説き文句に赤面する小秋がラブコメしてて可愛いんですよね。
そしてアジオ本人は自分が恋に落ちた時の千秋は既に彼氏が居て、
彼氏が居たからこその千秋に恋したことに気付いて、そこからどう動くかといった所なんですが、
これがまた、中々に小粋というか小生意気というか良い味出してるんですよね。
なんつーか、アジオと小秋は良いラブコメ要員ですよ、ホント。

しかし、ただのラブコメではなくしているのがコピー元である千秋の存在。
和也に振られることでこの勝負が見えたかに思えたけれど、
それでも自分が和也が好きだった気持ちは嘘ではない、想いがウワガキされるなんて負けられないと、
孤軍奮闘頑張ろうとする姿は、流石はアジオが惚れただけあるなぁ、と思いましたね。

アジオと和也がお互いの境遇を知らずにバイトを通じて友情を深めたり、
アジオ母の為に職種は違えどアジオと小秋がバイトすることで絆を深めたりと、
今後の展開をより面白くする要素がてんこ盛りでますます続きが気になってきます。
元凶である教師の山田に想いを寄せるじみ子の奮闘も合わせて本当に面白いです。
やっぱり八十八良さんは非18禁の方が輝くのかもしれませんねー

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