■[漫画]花も咲かず、実らない恋もある「エバーグリーン」4巻
エバーグリーン (4) (電撃コミックス)
著者/訳者:カスカベアキラ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-05-27 )
作者サイト:カエル有人飛行new
作者twitter:カスカベアキラ (caskabe)さんはTwitterを使っています
Kindle版:エバーグリーン (1)
Kindle版:エバーグリーン (2)
Kindle版:エバーグリーン (3)
回り道とか及び腰とかしながらも恋人同士になった穂高と仁希。
自分の恋心にすら気付かなかった仁希も、
今ではすっかり恋する乙女の表情がほころびはじめるほどに。
二人で夏祭りデートをして楽しんだり、
そこで二人の気持ちを確かめ合い幸せな時間を過ごしていたら、
仁希は気付いてはいけないことに気付いてしまう。
穂高の背中が自分の父親と瓜二つであるということに…
やはり…、やはりそうくるかー!
最初から伏線は張られていたけど、やっぱりそうきちゃうのか…!
これは辛いなぁ…
少女漫画でもよくある、結ばれてはいけない二人という設定。
二人の関係は明言されてないけど、そこら辺は竹宮ゆゆこっぽいというか。
そしてこの二人の内面の葛藤も正に竹宮ゆゆこというか!
胸を掻きむしりたくなるほどの情動に突き動かされる!
これこそが正に竹宮ゆゆこ作品…!
それにしても恋する乙女だった仁希が一夜明けたらこの表情ですよ。
辛いなぁ、お互いどうしようもないだけに。
こうなった原因を知らされない穂高も辛いし、
自分で気付いてしまった仁希も辛い。
しかし、今は亡き父の遺志に導かれた穂高が、
ラストでは仁希の手を取ってかけ出した所は良かったです。
心理的ショックで凹む所はあるけれど、
最後にはしっかりとした所を見せてくれました穂高はいい主人公だったと思います。
それにしてもタイトルの「エバーグリーン」にこんな意味があったとはなぁ…
うーん、上手い… これは最後まで気付かなかったです。
今までの作品とは少々趣きが異なる結末の作品でしたが、
間違いなく竹宮ゆゆこさんらしい素晴らしい作品でした。
全4巻という手に取りやすい長さなので多くの人に読んで欲しいです。
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