■[ラノベ]泥まみれの聖女「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」1巻
ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~1巻
出版社:小学館
作者名:有山リョウ
作者twitter:有山リョウさん(@ariyamaryo) / Twitter
絵師名:コダマ
絵師twitter:コダマさん(@kodama_gs) / Twitter
Web版:ロメリア戦記~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~
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海を渡ってきた爬虫類を祖にする別種の生物、魔族。
圧倒的な暴力による人類国家への侵略と奴隷化を憂慮したアンリ王子は、
魔王討伐の旅を経て、見事本懐を成し遂げるが、
旅を影ながら支えた婚約者の伯爵令嬢ロメリアの努力を蔑ろにして婚約破棄をする。
そして婚約破棄されたロメリアは婚約破棄されて意気消沈もせず、
まだ人類vs魔族の戦いは終わっていないため、魔族掃討、人類救済のため、
伯爵領の辺境を拠点として僅か20人から軍隊を組織し始めて…
コミカライズ→Web版→書籍版、という最近の流れに沿ってハマったクチです。
婚約破棄された悪役令嬢と似たギミックがありながら、
中身はわりとガチ目の戦記モノですね。
ロメリアの逆ハー的な要素もあるんだけど、ロメリア本人が全く気付いてないのが面白かったです。
婚約破棄したアンリ王子とその取り巻き三人だけど、
実力はあるんだけど頭がスッカラカンのノーテンキなアホなため、
どんどんと窮地や悲劇を作り出すのはとてもストレスが溜まりますね…
そちら側だったエリザベートも子供が出来たことで、
アンリ王子の無邪気さに気付いて焦り始めるあたりに因果の巡りを感じます。
人類がこれ以上の悲劇を被らないために、
冷徹に思えるほどに合理的かつ効率的に物事を進めるロメリアだけど、
かつては恋に恋してアンリ王子の一人旅に付いて行ったんだよなぁ…
と思うと、その旅路の苛酷さが今のロメリアを作ったんだな、とも思います。
苛酷な旅路で培った見識の広さをロメリアは活用しているけれど、
アンリ王子は全然活かせてないというか、見識が広がって無さそうなのがわりと絶望的ですね。
実力はあるけれど頭の中身が残念とか為政者として最低の部類ですからね。
ライオネル王国はこれからが地獄だぜ…!
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