よつばと! 16巻は2月26日発売!
今回のよつばは高尾山に登山!
:: 2025/2/15 土曜日::

■[漫画]下町と神殿での大立ち回り「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 「本のためなら巫女になる!」」12巻

待望の実弟が産まれて喜びが隠しきれないマインだったけど、
神殿では不穏な影が見え隠れし、護衛のダームエルも警戒を強めていく緊迫した状況だった…
自宅で待機していたマインにギュンターから告げられるのは、
他領の貴族が絡んでいるというきな臭い話で…

ついにクライマックスが近付いてきましたね…
第二部も次巻か、その次でラストでしょうか…
もうちょっとマインが自宅で平和にしている所を見ていたかったんですけどね…

大好きな弟のカミルのことを可愛がって上げたいでしょう。
幼い頃のカミルを世話できるのは今だけだし、
神殿に行って不在の間は会えないし、そりゃ可愛がりたいでしょう。
だというのに、悲劇は待ってくれないのです…

原作やふぁんぶっくを読んだ今なら神殿長のコンプレックスもわかるんですよ。
血筋が良い上級貴族の家に産まれながら魔力量が足らないからと神殿に入れられ、
コンプレックスの塊な所に権力者である実姉が甘やかしてくれたから、こんなゲスになったのでしょう。
神殿を自分の物だと勘違いし、そこに異物となるマインが入るは許せない。
何より、自分のコンプレックスである魔力量が、
平民の身食いであるマインにも負ける事実が心底気に食わなかったのでしょう。

そのために姉に甘えて違法なことをしてマイン排除に動く短慮さを見てると、
貴族教育を受けてないことを如実に感じることが出来ますね。
権謀術数に長けた姉に教わる機会もないし、経験もできなかったんでしょう。
常識が狭い幼女のデリアは騙せても、マインは騙せない体たらくですからね。

そして神殿長のせいで始まる下町での大立ち回りですが、
ダームエルが大活躍でしたね!

成人したばかりで、罰として護衛していたダームエルですが、
そこで腐らずに真摯に仕事をしていたことは今まで見ていた通りです。

そして原作の短編で神官長に教え諭されていたように、
救援が必要だと思ったら即座にロートを打ち上げるあたり、
本当に成長していると思いますよ。
こういった経験があるから、将来マインに「一番の騎士」と言われるほどになるのでしょう。

下町と神殿での騒動を見ていると、
ゲスな神殿長と貴族へのヘイトが溜まっていきますが、
そこはジルヴェスターの非常識なお守りと、
神官長の魔力量のお陰で鬱憤が溜まりすぎないようになっております。

でもなぁ… 次巻の展開がなぁ…
原作を読んで知っているだけに、今から涙が出そうです…
はぁ… 鈴華さんはどういった風に描くんだろう…
楽しみだけど、とても切ないです…

:: 2024/12/15 日曜日::

■[漫画]神殿での生活「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」」9巻

貴族院の図書館にずっと篭もっていたかったのに、
数々の社交失敗によって帰還命令が出されてしまったローゼマイン。
交渉の末に何とか帰還までに三日の猶予を勝ち取るんだけど、
肝心の読書は全く出来ないのであった…

周囲のために我欲を抑えて仕事をしているあたりは、
ローゼマインもちゃんと領主候補生してるなぁ、と思いますね。
まぁ、そもそもやらかさなかったら帰還命令が出なかったのですが…
それは保護者たちの教育不足に依るところが大きいので仕方ないよね?

とはいえ失敗したなら叱られるのは当然だし、
反省して次に活かすためには、何が失敗だったかを知らないといけませんからね。
尋問されるのは仕方が無いと思いますよ。
そして領地を巻き込んだ大騒動になってもほっぺたをつねられるだけで済まされているのは、
わりと穏便だと思いますw

ローゼマインのほっぺたはツマミ心地が良いらしいですからね。
とても柔らかそう。

城では殆ど過ごさず、あっという間に神殿に篭もることになったローゼマインだけど、
それも、神殿が第二の我が家だから当然なんですよね。

実の家族がいる家ほどではないけれど、
それでも神殿では心をある程度休ませることができることが、
この安心しきったローゼマインの表情を見ているだけで伝わってきます。

このローゼマインしかり、勝木光さんは表情に気持ちをのせるのが上手いんですよね。
原作のキャラをしっかりと理解しているから、
それぞれの場面でどのような気持ちだったのかを、分かりやすく見せてくれるんですよ。
コルネリウスに頼られて乙女の顔をするレオノーレとか、
シンプルな命令で頼られて理解するアンゲリカとか、
小生意気だけど可愛いディルクとか、とても良いと思うのです。

だからこそ、ラストで契約魔術の解消を行うことを宣告したローゼマインが、
表情を取り繕いつつも、手には感情がのせられている描写が重いんですよね…
大切なマイン時代の繋がりを自分で断っていかなければならないとか、
そのツラさがわかるだけに、精神的にきついものがあります。

そんなローゼマインとは違って安穏とした貴族院生活を送ろうとしているヴィルフリートだけど、
この頃から色々とやらかしまくってるんですよね。
教育係のオズヴァルトは他領との貴族への対応とかはそつなくこなしているけれど、
自領の貴族に対しては無自覚な傲慢を見せるところは、本当に駄目だなぁ、と思うのですよ。

それに疑問を抱かず、素直に影響を受けるヴィルフリートが本当にダメダメで…
この作品では無自覚な傲慢さを見せるキャラは今後も多々出てきますが、
とてもヘイトを溜める行為だということに彼等が気付けないのが致命的ですよね。

書き下ろしSSはコルネリウス視点でのエルヴィーラとの会話ですが、
しっかりとした母親の教育を受けていて、
こういった所がヴィルフリートには致命的に足りなかったんだなぁ、と感じてしまいます。
エルヴィーラは本当にできた第一夫人ですよね。

ローゼマインのやらかしに振り回される側近は大変だけど、
それでもコルネリウスは可能な限り頑張っていることがよくわかりました。
これからも大変なことはどんどん増えていくけど…
頑張ってね! お兄ちゃん!

:: 2024/7/21 日曜日::

■[漫画]カミルの誕生「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「本のためなら巫女になる!」」11巻

祈念式では奇妙な青色神官ジルヴェスターに同道され、
しかも襲撃を受けながらも何とか無事にやり終えたマイン。
体調の回復を待ってから、ついに家族が待つ自宅へと戻れたんだけど、
臨月の母エーファは産気づいて…

ついにマインが待望していた弟のカミルの誕生です!

カミルも可愛いけれど、
カミルを抱っこするマインも可愛いですねぇ…
それを見守るエーファとトゥーリを含めて、とても微笑ましいシーンですよ。

愛するカミルのために絵本作りに全力を燃やすマインの暴走超特急だけど、
巻き込まれるルッツたちは大変ですね。
でも、マインの姉の愛と努力の結晶は今後のエーレンフェストに恵みをもたらすことになるし、
マインが弟妹に甘くなるのは今後の人間関係にとって重要になりますからね。
実はカミルはマインの弟として生まれただけで、エーレンフェストに多大な利益を齎しているのです。

そして神殿に捨てられた身食いの赤子であるディルクですが、
この子が出てきたということは第二部の終わりが見えてきましたね…
ディルクの世話をデリアに任せて、お姉ちゃんに任命したのは名采配だと思うんですけど、
初めて家族ができたことでデリアの愛情が暴走しちゃうのだけがねぇ…

デリアもしっかりとディルクを可愛がってあげているし、
下町の姉弟として考えれば何も問題はないんだけれど、
ここは主従関係がしっかりとしている神殿ですからね。
以前原作者の香月先生が活動報告で書かれていましたが、
主人であるマインの命令もなしに勝手にディルクに構うのは本当は駄目なんだけど、
マインは神殿の常識に慣れてないので、それに気付かなかったのが後々の不幸なんですよね。

それにアルノーの静かな悪意が神官長の配慮を歪めてしまうことで、
大きなうねりとなっていくのが、とてもやるせないんですよね…
第二部完結は近いですよ…!

今回の鈴華さんの描き下ろしはカミルのお世話をするマインですが、
おむつ替えももたもたしてるのには笑っちゃいましたねw
ふぁんぶっくの回答では、マインの匂いが家族と違うからカミルに泣かれたとありましたが、
それ以外の理由もありそうだな、と思わされましたね!

そして香月先生の書き下ろしSSはハイディ視点ですが、
ハイディが案外色々と考えてるというか…
アンゲリカのようなバカじゃないのにちょっと驚きました。(失礼
それでも自分の趣味というか、興味が優先されるところはマインと同類ですね。
ハイディとヨゼフは、マインとルッツのifを見ているようで少し微笑ましかったです。

:: 2024/5/16 木曜日::

■[漫画]王子の告白「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」」8巻

図書館シュミルを巡って勃発したダンケルフェルガーとの宝盗りディッターで勝利したローゼマイン。
再戦に燃えるダンケルフェルガーには関わりたくないんだけれど、
アナスタージウス王子には経緯の説明をする必要があるのでソランジュ先生と共に呼び出される事に。
その際にアナスタージウス王子からは一つ密命が下されて…

8巻の見所は2点ありますね。
まず1点は側近でありながら問題児であったトラウゴットの処遇を巡る問題です。
宝盗りディッターでも命令違反の猪突猛進を見せて、
自分の力を誇示したいだけの脳筋バカっぷりを発揮していましたが、
この8巻では主を尊重できない側近失格っぷりを露呈させたため、
祖母であるリヒャルダに厳しく叱責されるだけでなく、側近辞任を強要される始末です。

それだけやらかしまくっているというのに、
全く自分の処遇を理解していないトラウゴットの表情が本当にムカつくんですよね…w

この時のトラウゴットの思考を表情から推察すると、
「騎士でもない、一年生の、しかも虚弱な女の子である従妹に言っても理解できないだろうけど…」
っていう、無礼&驕った考えをしているんじゃないかな、と感じちゃいますね。
そういった顔をしてますよ、トラウゴットは!

ローゼマインに指摘されたら表情を取り繕うくらいはできるみたいだけど、
それでも随所に性根が表情に滲み出てしまっているのがよくわかりますよ。
これは教育した実父の悪い影響が出ているんだろうなぁ…
特にダームエルを侮っているトラウゴットはダメですね。
一発アウトなやらかしですよ。

そしてギリギリセーフだったのがハルトムートですね。
トラウゴットを糾弾することに関しては上級貴族の間では情報の根回しが有ったであろうことが、
リヒャルダの解任動議を出された時のそれぞれの表情でわかります。

レオノーレは主であるローゼマインがどう動くのかを注視していましたが、
ハルトムートは情報を出すことでローゼマインがどう考えて、どう判断するのか。
そしてその情報から、今後ローゼマインをどう教育するのかを考えているように見えました。

でも、実際のところはハルトムートは一年生のローゼマインを教育する立場ではなく、
主であるローゼマイン様に仕えて、教育を受ける立場であることを痛感させられたかと思います。
暗躍しそうな問題児のハルトムートの手綱をしっかりと握ることができるローゼマインを見て、
安心しているようなレオノーレも印象的でした。

そしてもう1点の見所が、アナスタージウス王子の直接の求愛です。
ローゼマインから齎された情報と、聞き入れるのが難しい貴重な助言を受けて、
勇気を出して直接の求愛をしたアナスタージウス王子は格好いいですよ!

この話は完全に少女漫画の世界ですよ。
前巻がバトル成分多めの少年漫画みたいなディッター尽くしだったのに、
この8巻では糖分過多な少女漫画してましたよ。
愛する女性のために勇気を出して行動し、
愚直に努力を重ねるアナスタージウス王子のことは嫌いになれないんですよね。

ただ、私はこの時のエグランティーヌのことを、
アナスタージウス王子の情熱的な告白に絆された少女だと思ってたのですが、
書き下ろしSSを読む限りだと、決してそれだけではなかったんだと痛感しますね。
本当に、骨の髄から領地のことを考えて行動する貴族なんだなぁ、と思わされます。
アナスタージウスに恋したわけではなく、自分の望みが叶いそうだから手を取ったのか…
なるほどなぁ…

それにしてもエグランティーヌも述懐してましたけれど、
エグランティーヌ本人に次期王を決めさせるように動いたトラオクヴァール王は、
本当にこの頃から責任を負いたくなかったんだろうな、ということが透けて見えますね。

ツェントとして責任をしっかりと持っているのならば、
先代アウブ・クラッセンブルクの思惑を考慮に入れるにしても、
ジギスヴァルト王子に嫁ぐように働きかけるべきなんだけど、それもしないんですよ。
エグランティーヌの希望に任せるという名の責任転嫁をしているだけなんですよね…

トラオクヴァール王の苦労を思うと同情の余地はあるんだろうけど、
ローゼマインが取り持たなかったら、また政変が起こっていただろうし、
本当に王として失格だよなぁ、と思います。

さて、次巻からエーレンフェストへの帰還ですね。
下町メンバーと会えるでしょうし、ローゼマインの心を癒して欲しいところですが…
色々とあるので心を強く持って欲しいものです。

:: 2023/12/19 火曜日::

■[漫画]祈念式の旅路「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 「本のためなら巫女になる!」」10巻

農作物に実りをもたらす魔力を配る祈念式を行うために農村へと向かうマイン。
しかしそこに予定にない青色神官ジルヴェスターが同行することに。
保護者のフェルディナンドと騎士団長のカルステッドも加えての珍道中になったけれど、
マインは平民ということもあって色々とトラブルがやってくるのだった…!

エーレンフェスト領内全ての祈念式をマイン一人にさせるとか、
今考えるとかなりのメチャクチャですよね。
それでいて収穫祭では他の青色神官にやらせるつもりだったとか、
仕事を全部押し付けて給料だけ貰うつもりのブラック企業、もといブラック神殿ですよ。
とはいえ、ここで真摯に神に祈っていたお陰で後々マインは助かるんですけどね…

平民の青色巫女見習いということで常識が足らないマインが、
ジルヴェスターの貴族言葉を理解できずにちょっと失敗したり、
平民のことを知らなかったジルヴェスターがちょっと学習したり、
それなりに微笑ましい道中だったんだけど、
ゲルラッハ子爵の手の者がフランとロジーナを襲うという事件が発生ですよ。

大事なモノを守るためなら手段を選ばず全力を尽くすのがマインです。
この時も神に祈ってかなり効率が悪いやり方で魔法を使ってるんですけど、
かなり無茶なんですよね、これって。
穴の空いたバケツで風呂に水を張るようなもんだと思います。
それでもやっちゃえるあたり、マインが規格外なんですけども…

今思うと、この時の襲撃者は神殿長ベーゼヴァンスが、
目障りで劣等感を刺激するマインを始末するために、
ゲルラッハ子爵に依頼したっていうのが事件の本質なのでしょうね。
ただ、ゲルラッハ子爵も神殿長もマインたちが騎獣で移動しているって知らなかったから失敗した訳で…

祈念式から戻ってもジルヴェスターが色々とやって大変なんだけど、
ジルヴェスターなりに色々とマインのために骨を折ってくれてるんですよね。
そのことはアニメの特典SSとかで読めるので、お金に余裕が有ったら読むことをオススメしますよ。

春になってやっと自宅へと帰ることができたマインの笑顔が微笑ましいんですよね…

ただ、この後の展開を知っていると、
この時のマインの幸せがとても儚いものであり、
それを取り戻すために大変な苦労をすることを知っているだけに、
マインの幸せな笑顔の尊さを噛みしめてしまいますね…

それはそれとして今回のMost Favoriteマインはこちらになります。

とても他人事感があって、それでいて可愛い!
頑張れ、ベンノさん!w

:: 2023/11/17 金曜日::

■[漫画]宝盗りディッター、開戦!「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」」7巻

図書館シュミルの管理者の立場を強奪に来た大領地ダンケルフェルガーと、
図書館を蔑ろにする管理者は断じて許さないローゼマインの間で戦いが勃発!
王子の取りなしとルーフェン先生の提案で管理者権限はディッターで決めることになったけれど、
それは今ではやらなくなった宝盗りディッターという競技で…

さぁ、ついに来ましたよ! 宝盗りディッター!
第四部以降では非常に重要なディッターですが、種類が色々あります。
その中でも宝盗りディッターは作中で語れているように領地防衛模擬試合です。

その名の通り領地の礎である”礎の魔術”の代わりに魔獣を使った模擬戦です。
簡単に言えば礎の魔術は領地のルート権限みたいなものですから、
それを奪取されたら管理者変更されて前任者は簡単に処分されちゃうのです。
領地の防衛と他領への侵攻、どちらも考えないといけない高度な駆け引きが必要なのですが、
政変以降はどの領地も余力がないので行われていなかったんですよね。

そんなお互いに真っ新な状態なんだけど、ローゼマインは本を読んでるから戦術も知ってるし、
一年生なのに参加する胆力も有るし、何よりも有効な戦術を即座に組み立てる頭脳がいるのです!

それもローゼマインの特異的な騎獣を使って宝を護るため弱い魔獣を即座に捕獲できる…
という戦術が有ってこそ発揮できるものなんんですけどね。
自分たちの利点を活かし、相手の意表を突く戦術の組み立て方が実に見事です。

それでも相手は常勝不敗のダンケルフェルガー
地力が強すぎるため、幾らアンゲリカやコルネリウスといった個の力が強くても、
軍という全体の力では明確に劣っているのです。
それを即座に理解して、それでも勝つための策を講じることができるローゼマインが凄いんだよなぁ…

それにしてもこういったバトル展開を描くのが勝木光さんは本当に上手いですね。
第四部の担当作家を決めるコンペではディッターがお題だったらしいのですが、
頭一つ飛び抜けてた画力を発揮してたという話でしたが、それにも納得です。
まぁ、「ベイビーステップ」では躍動感溢れる試合をずっと描いてこられましたものね。
抜擢されるのも当然と言えましょう。

巻末には原作の貴族院外伝に収録されている短編を元にしたダンケルフェルガー寮での話が出てましたが、
ここに入れてくるのは流石ですね!
勝木光さんはアクションも上手いけど、原作への理解度がとても深くていらっしゃる!

この短編ではルーフェン先生がただのディッターバカ…、もとい熱血教師ではなく、
学生たちの成長のために動ける優秀な教師だということがよくわかります。
それとルーフェン先生が回想しているローゼマインとフェルディナンドの二人の構図が素晴らしいのです。

この当時の二人の関係性を的確に表現できていると思うんですよね。
フェルディナンド様は後見人であり、教育者であり、保護者であり、かかり付けの医師なんですよ。
フェルディナンド様は凄いのです。

ちなみにルーフェン先生はフェルディナンドが自領の守りを疎かにしたと思ってますけど、
真相はヴェローニカに疎まれたせいで領地の味方が信じられないから、
憂さ晴らしに他領を攻撃しまくっていただけなんですよねw
信頼できる味方を得て暴れまくるフェルディナンドの凄さは第五部終盤までお待ちください…!

それと巻末オマケのヴィルフリート視点での短編ですが、
ヴィルフリートとその側近らしいというか、ダメな子がダメなことを理解していない、
とても困った領主候補生っぷりを見せてて苦笑しちゃいましたね…w

どこがダメかというと、自分の側近を使って情報収集をしようとしない…
というか、ローゼマインから情報が来るのが当然と勘違いしているところですね。
これは祖母ヴェローニカの教育のせいで「周囲は自分を尊重して当たり前」と思ってるからでしょう。
すぐ傍にローゼマインの側近がいるのにローゼマインへの不満を述べたり、
周囲に対する気遣いが皆無なところが一番ダメな子なんですけど…
まぁ、そういったところを矯正しないどころか、助長するような側近を付けられてるからね…
仕方ないね…

さて、次巻ではもう一人の困った子であるトラウゴットのやらかしです。
無能のトラウゴットは既にダメなところを見せてますが、
次の8巻では更にその無能さをさらけ出しちゃいますよ!
お楽しみに!

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