本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2014/3/17 月曜日::

■[ラノベ]リメンバー逃亡記念日「ゴールデンタイム 8 冬の旅」

ゴールデンタイム (8) 冬の旅 (電撃文庫)
著者/訳者:竹宮ゆゆこ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-03-08 )
文庫 ( 408 ページ )
絵師サイト:Passing Rim

Kindle版7巻:ゴールデンタイム 7 I’ll Be Back [Kindle版]

完! 結!

いや、でも、正直「うぅ~ん?」という読了感というか…
最後の方は文章のテンポに合わせて疾走感を漂わせながら読んでたんで、
イマイチ脳内にインストールされてないのかもしれないけど…
まぁ、落ち着いたら一巻から読み返せば判るかもしれない。

それにしても竹宮ゆゆこさんの文章は本当に凄い。
セオリーとか関係なく、気持ちの揺れ動きがストレートに伝わってくるこの描写。
食堂で万里が受けた衝撃とかモロに伝わってきて、
読んでるこっちまで頭がフラフラしそうでした。

それにしても本当にこいつらは全力で友情してるし恋愛してるなぁ。
物理的にも全力でぶつかり合って、
精神的にも傷付きまくって、
フラフラになりながらも駆け抜ける万里や香子たちはマジでリア充でした。

それにしても二次元くん、結構ハブられてて可哀想でしたが、
それにふてくされて何もしない状態にならず、
春のことをずっと後悔して今度こそ間違えないと頑張ってるトコが良かったですね。
やり方はスマートじゃなかったけど、友情を諦めないトコが二次元くんの見せ場だと思いました。

それにしてもラストの橋のトコは勢いは凄く感じたんだけどよく判らなかったというか…
これはアニメで再確認するしかないかな…!

:: 2014/2/18 火曜日::

■[漫画]青春のセントラルドグマ「ゴールデンタイム」5巻

ゴールデンタイム (5) (電撃コミックス)
著者/訳者:梅ちゃづけ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-01-27 )
コミック ( 178 ページ )
作者サイト:YUuEMUIi

コミカライズを読み始めて一番印象が変わったキャラが誰かと言えば、
私の答えとしてはリンダに決まっています。
それくらいリンダの印象、というか思い入れが深くなりました。
正直、香子エンドよりもリンダエンドが見たくなるくらいに。

4巻ではリンダに記憶喪失前の万里と知り合いだったことを指摘…
というよりも糾弾したことで気まずくなった二人を、
この5巻では万里のお隣さんであるナナ先輩が取り持つことになったんだけど…
この時のリンダを見てると切ないんだ、ホント。

「恋愛感情はお互いになかったの」と言った時の瞳といい、
万里に対する想いが溢れに溢れまくっているんですよね。
原作の行間からの想像を見事に落とし込んでいると思います。
それに後ろ姿で「好きなら離れたらだめだよ 絶対に」と語るシーン。

goldentime_comic05_01

これはバカだった自分が犯した過ちをしてほしくないという思いと、
自分のエゴをさらけ出したくない、という相反する思いを見せたくないんじゃないかと、
色々と想起させる、絶妙なシーンだと思うんですよね。
他にも万里が記憶を失う前の高校時代、
雨の中号泣しながら謝まるリンダも切なさと愛おしさがこみ上げてくるんだよなぁ…

もちろん香子も可愛いんですけどね、うん。
コンドームを見て真っ赤になった香子なんかは特に可愛いです。
あんなにイケイケなのに性的なことに初心なトコは可愛いとしか言えないじゃないですか。
他にも雨の中涙を流す香子とか、原作では読み取ることしか出来ない表情を、
見事なまでに表現していて素晴らしいんですよね。

とはいえ、やはり少なくとも5巻に関してはリンダに軍配が上がるかなぁ…
いや、香子も可愛いんだけどね!
リンダはもうちょっと報われても良いと思うんだよね。
まぁ、光央では役者不足だと思うのでどうなるのか判らないのですが。
うーん、何とかならんですかいのぅ…

:: 2013/10/21 月曜日::

■[ラノベ]絡み合う青春と交じり合う記憶「ゴールデンタイム」7巻

ゴールデンタイム (7) I’ll Be Back (電撃文庫)
著者/訳者:竹宮ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-10-10 )
文庫 ( 296 ページ )
絵師サイト:Passing Rim

アニメ放映開始と共に夏休みが終わって新たな生活がスタートした多田万里たちですが…
これがまた面倒なことになりまくりでして…
本当に一筋縄でいかないのが竹宮ゆゆこクオリティってなもんだぜー

というかですね、アレですね。
こう言ってはなんですが、やなっさんこと光央がね! もうね!
光央ファーファファファファ!?
と思わず言っちゃうほどでね!?
やなっさんのせいで岡ちゃんが泣いてるかと思うと、
それだけでやなっさん死すべしと思っちゃうというかね!?

いや、普通の大学生っぽいですよ。
同級生に勝手にフラれたと思い込んで、バイト先で知り合った年上の先輩に簡単になびくとか。
まぁ、それによって岡ちゃんが泣いたり、
リンダが迷惑がっているのが読者視点から判っちゃってるせいで、
道化にしか見えないのがやなっさんの悲劇と言いましょうかね。
まぁ、香子にずっと付きまとわれたせいで経験値が溜まらなかったから、
そういった機微に疎いというのもあるんでしょう。
そう思うと不憫だと思わないこともない…、んだけどなぁ…

それと今回ちょっと胃が痛かったのがおまけんかな。
他大学との温度差に気付かずに内輪ノリで突っ走ってチョンボかますとか、
割りとあるあるなだけにキツイ展開でしたねー
それに万里の記憶の錯綜まで入り混じるわけだから、
万里がマジ可哀想ですよ。
だって万里ってそんなに悪いことしてないだけに。

その万里だけど、記憶喪失というより二重人格に近いんですかね、あの症状は。
どちらかと言うと、高校時代までの人格に戻りながら、
記憶が交じり合っていってるように思えるけど…
そんな不安定な万里を支えようと、
逃げても捕獲しようとする友人たちは得難いものだと思います。

それだけにラストの香子の反応は不可解なんだよなー
いや、何かしら思う所があるんだろうけど、
自作エッフェル塔でのドタバタエロ展開(未遂)の件もあるし、
どんな突拍子もない思考の飛躍があるのか分かったもんじゃないので、
大人しく次巻での種明かしを待ちたいと思います。

ちなみに今回一番不憫だったのは気のない後輩に言い寄られるわ、
サークルの危難に対処しないといけないわ、
勘違いした可愛い後輩の女の子に言われもないことで責められるわ、
吹っ切ったと思ったかつての多田万里を目の当たりにするわな、
リンダだったと思います。
リンダ…、もうちょっと報われても良いのよ…?

:: 2013/8/15 木曜日::

■[ラノベ]エクソシストぉー!「ゴールデンタイム列伝 AFRICA」

ゴールデンタイム列伝 AFRICA (電撃文庫)
著者/訳者:竹宮ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-08-10 )
文庫 ( 280 ページ )
絵師サイト:Passing Rim

外伝、番外に次いでの中短編集は列伝でしかも副題がアフリカ!
そんな相変わらず頭のネジが右斜め45度に外れかけている発想のゴールデンタイムですが、
今回は時系列的に丁度6巻直後くらいなので、
番外編ではありますがしっかりと6巻の続きと言えます。

収録されている短編は岡千波が主役の「AFRICA」
次に柳澤光央の恋する日々と過去の忌まわしき思い出の「ユア・アイズ・オンリー」
そして加賀香子が犯罪すれすれどころか住居侵入罪な「束の間の越境者」
の3本になっております。

「AFRICA」ですが八方美人な岡ちゃんだけど、人間関係を広げているからこそ、
サークルのトンデモ先輩との軋轢とかがのし掛かってくる様が妙にリアルで胃が痛いですね。
そういった面倒な所を自爆攻撃で豪快に吹っ飛ばす加賀香子の個性は、
ある意味カッコよくて臭そうだったけど爽快でしたね!

そして光央の「ユア・アイズ・オンリー」だけど…
いやー、岡ちゃんに豪快にフラれていたとはいえこうもあっさりリンダに転んでるとは…
確かに香子との過去の経緯とかは同情するものがあるけれど、
光央を見てると香子や二次元くんとはまた違った所で子供っぽい所が抜けてないなぁ、と。
まぁね、5巻の時にも思ったけれど人の気持ちを汲み取れてないよね。
そこがばかボンな所なんだろけど。
というかリンダは間違いなく脈がないだろうと。
逆に岡ちゃんのフラグは立ってるのに…
光央…、本当に残念なイケメンなヤツ…

そしてラストの「束の間の越境者」ですが、これは抱腹絶倒モンですわ。(笑
万里の長期不在で香子の愛が限界突破で不法侵入とか、ある意味香子らしいけど!
彼氏の枕をくんかくんかとか萌えるけど、エクソシストなアレは竹宮ゆゆこらしすぎるだろと!
どんどんとヒロインの残念っぷりが加速しているんだけど、
果たしてアニメではどこまでヒドくなるのか…
心配なようでちょっと楽しみだったりします。(笑

:: 2013/7/27 土曜日::

■[漫画]その時彼女の表情は…「ゴールデンタイム」4巻

ゴールデンタイム (4) (電撃コミックス)
著者/訳者:梅ちゃづけ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-07-27 )
コミック ( 161 ページ )
作者サイト:YUuEMUIi

竹宮ゆゆこ作品コミカライズのもう一つ「ゴールデンタイム」の4巻!
原作2巻の終盤まで描ききっているので結構ペースは早めですが、
ある意味コミカライズはこれくらいが普通な気がします。

コミカライズ化されて何が嬉しいかって、
そのシチュ毎のキャラの表情が判ることだと思うんですよ。
原作はそれぞれの人称で書かれている訳じゃないので、
誰がどう思っているかは原作で提示された文字から読み取るしかなく、
その時、誰がどう思って、どんな表情をしていたかは想像するしかないんですよね。
それは読者の一人ひとりが想像したのがある意味正答だとは思うのですが、
作画の人が別解を見せてくれるのが楽しみでもあるのです。

何が言いたいのかというと、原作2巻のラストのあのシーンでリンダがどんな表情を見せたのか!
万里に知られてしまった絶望と、万里がもしかして思い出したのかという希望、
誤解されたくない、知って欲しい、やり直したい、気付いて欲しい、
そんな色んな感情の奔流の先にあるリンダの表情がどんなものだったかという、
それを今までずっと考えていたので、このコミカライズでその一つの解を知ることが出来て、
それだけでかなり満足してしまった私がいます。(笑

それと今秋からTVアニメ化されるのでそちらでの演出も楽しみですね。
とはいえどこまで映像化されるんだろうか…
流石にとらドラ!の時みたいに原作と同時終了とかはないだろうけど…
うーむ、気になるとこです…

:: 2013/4/16 火曜日::

■[ラノベ]多田万里という男の人生「ゴールデンタイム 6 この世のほかの思い出に」

ゴールデンタイム (6) この世のほかの思い出に (電撃文庫)
著者/訳者:竹宮ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-04-10 )
文庫 ( 248 ページ )
絵師サイト:Passing Rim

竹宮ゆゆこは何度私のトラウマを抉れば気が済むんでしょうか…

えぇ、そうですよ、私も大学生時代に居眠り運転で自損事故起こしましたよ!
しかも友達が隣に乗ってたのにやっちゃいましたよ!
溝にハマっただけなので私も友人も全く怪我がなかったからまだマシでしたけど!
他にも後輩の車に同乗していた時、油断して寝たら後輩もうたた寝して事故りましたよ!
あれ以来、車を運転することと乗り合わせることへの意識が切り替わりましたけど、
正直、もう二度とあの手の経験はしたくないんですよ!

だというのに!

香子が居眠り運転して責任を感じて引き篭もりになるわ、
同乗していた三人がそれそれに責任を感じて暗い雰囲気になるわと、
これでもかというほどに共感させてきて、当時の記憶を掘り起こしてくるわけですよ!
子供から大人に脱皮し「責任感」という言葉を身をもって思い知ることになった、
大学生という時代をまざまざと思い出させるわけなんですよねー…
凹むわー…

もちろん、引き篭もった香子の言動や、おまけんの花火大会でと、
随所に滲み出るゆゆぽ節も超面白いですし、読んでて楽しいです。
香子と思いっきり真正面から喧嘩することで過去と向き合うことに決めて、
リンダに連れられて高校の同窓会に行く万里に成長も感じられて、
キャラへの愛着もどんどん湧くわけですよ。
というか、このゆゆぽ節の面白さがなかったら心が痛すぎて読んでられないですよ!

しかしここへきてあのラストとはなぁ…
というか、どうなる以前にどうなったんですかね、あのラストは…
つ、続きはよ…

HTML convert time: 0.122 sec. Powered by WordPress