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:: 2024/9/9 月曜日::

■[漫画]人気が出すぎて、もうちょっとだけ続くんじゃよ。「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」11巻

無刀陣とアバンストラッシュ…
二つの奥義を駆使し、ついに魔王ハドラーを倒した勇者アバン。
地上に平和をもたらす偉業を為し得たアバンだったが、
それは大魔王バーンが地上侵攻を虎視眈々と狙う、仮初めの平和でしかなかったのだった…!

この巻で完結かと思ったら、人気が出すぎたようで第二部がこの秋から始まるようです。
元々アニメのタイアップ的に始まったんですけど、
それだけこの作品そのものの人気が高まってしまったんでしょうね。
実際、原作を知ってると面白さが倍増ですもん。

たとえばバルトスがハドラーに誅されることは知っていたけれど、
武人として、配下として、忠言を述べていたのは知りませんでした…

でも、それでこそバルトスという騎士に深みが出ますし、
ヒュンケルの父としての気高さが感じられて、素晴らしかったです。
だからこそ、父を失ったヒュンケルはあれほどの憎悪を募らせたのだろうなぁ…

そして大魔王バーンにスカウトされたハドラーが、
精神体となって軍団長をスカウトしていくんですけど…
ハドラーの肉体改造に13年も掛ける理由は何が有ったんでしょうね?
それほど黒の核晶の取り扱いは難しかったのか、
バーンがほぼ不老不死だからタイムスケールが違いすぎたのか、
それともバランとヴェルザーの戦いを注視していたのか…
そこらへんも今後、語られることがあるのでしょうか?

それにしても意外だったのが、ジャンクまで登場したことですね。

ポップの父であるジャンクがベンガーナの鍛冶師だったことと、
大臣をぶん殴って辞めたことはロン・ベルクが語ってましたけど、
その殴った理由が
「魔王と戦った功労ある他国の寝首をかくために武器を作れ」
と命令されたため、それに反発したからとは…

ポップの父親とは思えない正義漢と言うべきか、
それともこの正義漢が受け継がれたからこそ成長したポップが有ったというか…
なるほど、ロン・ベルクが気に入るわけですよ。

ヒュンケルのために新しい自分の使命を見出したアバンですが、
彼を襲う刺客が8名登場したことから、これからもバトルが続くでしょうね。
狙われてるからこそフローラ姫の隣りに立つのは難しいでしょうね。
そもそも政治的な意味でも難しいでしょうし…
二人とも難儀な立場であり、難儀な恋をしていると思いますよ。

この後描かれる可能性があるものとしては…
突如消えたアルキードの謎を探るとか、
ヒュンケルがアバンを討とうとしたキッカケとか、
マトリフがパプニカを去った経緯とか、
ロカの最期とか、
マァムの修行編とか、
ポップとの出会いとか…
まだまだ、色々と読みたいものが多いなぁ…
続きがめっちゃ楽しみです!

:: 2024/5/11 土曜日::

■[漫画]魔王ハドラーとの決着!「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」10巻

仲間達の決死の協力のお陰で、ほぼ万全に近い状態で魔王ハドラーの喉元へと辿り着いたアバン。
しかしその直前の扉を守るのは地獄の騎士バルトス。
魔王軍随一の剣の使い手にして、ハドラーの信頼が厚い腹心だが、
彼には決して負けられない理由がハドラー以外にもあって…

バルトスの決戦は熱いモノになると思っていましたが、
これがまた良い意味で予想を上回ってくれましたね!
特にバルトスが突き技を使うというのが良いです。

そのバルトスの突き技を見て、学んでいたヒュンケルが、
それを後にブラッディースクライドとして昇華したんですね。
そう考えると、ダイが父バランからギガブレイクを受け継いだのと同じで、
親子の絆が感じられて、心を揺さぶられますよ。

バルトスは最後まで武人であり、父親だったんですよね。
そんなバルトスを生み出した時のハドラーもまた、高潔な男だったことが伺い知れます。
だというのに、何故こうまで歪んでしまったのか…
やはり雑魚だと侮っていた人間に手痛いしっぺ返しを食らって封印されたのが原因なんでしょうか。

そしてハドラーとの決戦ですが、こちらも結果は既に知っているし、
後にヒュンケルがアバンの書で無刀陣を会得した時のエピソードで知っていますが、
それでも前哨戦となる口論からして面白かったです。

特にハドラーが魔界で生まれ育ち、魔界の環境に辟易して、
地上を支配するために仲間集めをしていたというのが興味深いですね。
魔界産まれなのにバーンの存在を知らないということから考えて、
魔界も幽白みたいに、深い層と浅い層とかがあるのかもしれませんね。

そしてハドラーとアバンの戦いは、実力が伯仲しているからこそ、
魔族と人間という種族差が歴然としてしまうのが、面白い。
それでも、その差を埋めるためにアバンが考え続け、
ついにはもう一つのアバン流奥義に開眼するのが熱いんだよなぁ。

無刀陣は後にヒュンケルくらいしか使い手がいなかったし、
あまり活躍の場が無かったんだけど、重要な奥義だというのがよくわかります。
これがなかったらアバンがハドラーを倒せなかったんですね…!

そしてついに決着したわけですが…
次の11巻はヒュンケルの弟子取りを含めたエピソードになるようですね。
アバンがカールに帰らず、勇者の家庭教師として地方を遍歴した理由が語れるかな…?
と色々と期待しております。

:: 2024/1/21 日曜日::

■[漫画]全ての戦いは勇者のためにせよ!「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」9巻

勇者アバンが魔王ハドラーに挑む戦い…!
仲間たちが勇者を万全の状態でハドラーの元まで辿り着かせるために、
満身創痍になりながら敵と戦う姿はとても熱いです!
特にロカはダイの時代まで生きていないだけに、その生命の燃焼具合にはハラハラします。

ロカは勇者の親友というポジションがポップと同じで、
その親友のために命を削るところまでポップと同じなんだよなぁ…

ただ、ロカには竜の騎士の血という神々の遺産はなく、
全身全霊を掛けて戦ったという事実しかないんですよね…
良い男なだけに、生命を燃やし尽くしてしまうその在り方が惜しいです。

そしてその妻であるレイラもまた気高かった…!

ダイの時代の回想で出てきたポーズですが、
悲壮感ではなく、使命感があるものだったんですね。

それにしてもレイラが相対している敵が、
フレイザードの前身とも言えるのが面白いですね。
マァムと似たようなことになっているあたり、運命を感じます。
もっとも、マァムと違って僧侶としてだけではなく、
影女として戦うからこそ、撃破できたんですけどね。
マァムも武闘家として修行を積んでたらフレイザードも単独撃破できたかもですね…

そして最後に地獄の騎士バルトスと対峙するアバンですが…
ここからの展開は熱いですよ。
バルトスとの決戦もそうだけど、ハドラーとの決戦も楽しみですね。
無刀陣とアバンストラッシュ…
どのようにしてこの二つの必殺技を打つに至ったかが気になります点!

:: 2023/8/6 日曜日::

■[漫画]魔法使いたちの戦い「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」8巻

アバンストラッシュが完成したこともあり、ついに魔王ハドラーを倒すために再度集った勇者一行。
対するハドラーは一度封印されたこともあって心境の変化が有ったようで、
側近であるガンガディアの献策を受け入れて待ちの姿勢に入って…

魔王ハドラーの居城に乗り込むのにたった4人というのは、
さすがに物量の差で押し潰されるだろうと思ってましたが、
ダイの最終決戦の時のように各地から援軍が駆けつける展開が有ったのは熱かったですね。
特に国家元首自らが乗り込むあたり、カールのフローラ王女からは愛が感じられますよ。

これほどの信頼と愛を受けておきながら、
十年以上も放置プレイをかますとか、アバン先生って非道いよなぁ…w
まぁ、何かしらの事情がこの後に描かれる可能性もありますけども。

そして攻め込んだ先でついに再び見えたガンガディアですが…
敵ながら憎みきれない、尊敬できる強者なんですよね。
この外伝で初めて出てきたキャラなんだけど、
頭脳派なボストロールという強みをここへきて前面に押し出してきて、ゾクゾクしちゃいました。

確かに魔法戦だったらメドローアを会得したマトリフが圧倒的に有利なので、
魔王ハドラーの腹心として、勝利のために理性的に考えた上で、
メドローアを撃たせないために、ボストロールの物理の力を倍加させるために、
ドラゴラムを使うというのが最高に熱い…!

マトリフとガンガディアの戦いはポップとシグマの戦いのように、
お互いの実力を認め合い、勝利した相手に土産を渡す、というところまで一緒でしたね。
この土産となった魔導書が後にアバンが受け取り、ダイの修行に活かされたんだなぁ…

そしてロカが挑む相手ですが…
ロカがダイの時代で故人となっている理由は間違いなくこの戦いだと思うので、
次巻での戦いは目が離せませんね…!

:: 2023/4/24 月曜日::

■[漫画]必殺剣の完成「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」7巻

勇者アバンが”凍れる時間の秘法”によって魔王ハドラーを封印し、
束の間の平和を甘受している人間たち。
しかし、時間はいつまでも凍ったままではいてくれず、
魔界の神の手引きによって封印は破られようとしていた…

マトリフが厳重に封印されたハドラーを守っていたというのに、
ザボエラが見付け、クロコダインが潜入するという、悪の連携で強奪されるのは、
魔王軍ながら見事と思いました。
ただ、まさか解呪の方法をミストバーンがガンガディアの手を操って教えたとは思いませんでした…w

天使の自動筆記ならぬ、悪魔の自動筆記だな…!
もっとこう、古文書をさり気なく置いておくとか、
そういった方法で手助けするもんだと思ってましたが、文字通り手を助けるとは…
これが神の見えざる手か…w

ハドラーと同時に復活したアバンは、
直後に襲われるも、無刀陣の端緒となるような技の切れを見せるだけでなく、
勇者アバンもダイの時と同じようなアバンストラッシュの完成形を見せてくれ、
更にマトリフ師匠もポップと同じようなメドローアの見せ方をしてくれて…
本当に、往年のファンとしては感動に打ち震えてしまいます。

それと最後にもう一つニヤリとしたのが、ハドラーの根城を攻める時の拠点ですね。

これはかつてヒュンケルに一度敗れたダイとポップが、
バダックさんに匿われた場所ですね。
ということは、アバン先生がライデインを覚える可能性もあるのだろうか…
8巻が今から楽しみです…!

:: 2022/12/5 月曜日::

■[漫画]凍れる時間の秘法「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」6巻

空烈斬に開眼し、アバンストラッシュの完成に一歩近付いたアバンだったが、
それを極めるのは難しく、命中率も中々上がらずにいた。
しかしハドラーの進行は待ってくれず、世界中で危機が陥る中で、
レイラのお腹の中に命の息吹を感じたアバンは秘法をもってハドラーを封じることにして…

ついに”凍れる時間の秘法”が使われる場面になりましたね…!
本家ダイでブロキーナ老師が過去の回想で語られてましたが、
今回、その全貌が明らかになるのです…!

日食の日時を知るのは学者のジュニアール家ならわかるだろうけど、
どうやってハドラーをおびき寄せたのか疑問だったのですが…
まさか鏡通信をやり返して挑発するとか、アバン先生も良い趣味してますよ…w

マトリフ師匠がこの時点ではメドローアを習得していないのは分かってましたが、
その兆しを師から教えられ、ガンガディアとの戦いでコツを掴んでいたとは…!
こういった展開の熱い妙味は、とてもダイの大冒険っぽくて最高ですよね。

そしてアバンが齎した束の間の平和の恩恵を受けたロカですが…

とてもロカらしいすがすがしさと誠実さが感じられましたね。
アバン先生との何気ない約束を覚えてるだけでなく、
きちんと履行するとか、気持ちの良いバカっぷりでしたよ。
流石はアバン先生とマトリフ師匠の親友だな、と感じ入りました。

それとパプニカの危機に駆けつけて空列斬を放つアバン先生が、
鬼岩城の時に駆けつけたダイの対比になってたし、
この時に倒したキラーマシンがその後レオナを危機に陥らす伏線になってたり、
本家ダイの大冒険との繋がりが感じられる描写が多々あって面白かったです。

次巻ではハドラーとアバンの封印が解かれるはずなので、
そこから空烈斬の完成、無刀陣の習得、があるんでしょうね。
まだまだ面白くなりそうです…!

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