本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2015/1/18 日曜日::

■[漫画]しがらみの多い田舎であなたと一緒に「ナビガトリア」3巻

ナビガトリア(3) (BE LOVE KC)
著者/訳者:アサダ ニッキ
出版社:講談社( 2015-01-13 )

作者サイト:天百
作者twitter:アサダニッキ(@asadako)さん | Twitter

Kindle版:ナビガトリア (1)
Kindle版:ナビガトリア (2)

ネットで知り合ったOL仲間に会いに行ったらその正体がネカマ中学生で、
その姉と祖母、何より兄の昭と仲良くなったこよりさん。
会社をクビになったこともありそのまま移住し、
薄給ながらも仕事を得て、貰ったデザインの仕事も頑張っていたんだけど…

アラサー同士のボーイミーツガール in 島根のラブコメ漫画。
大きなドラマはないけど、等身大のドラマがここにある。
そんな縁結びの神様が見守っている作品がここに無事に完結です。

この作品の凄い所は田舎の面倒くさいところをちゃんと描いている所だと思います。
祭りになると町内のご婦人方は全員駆り出されるわ、
何かイベントがあるとご近所さんが勝手に集まって酒盛りするわ、
老人ばかりでその世話が身近にあるわ、
結婚式一つとっても体面があるわ、と本当に盛り沢山。

これでも田舎のしがらみの一面に過ぎないわけで、
私はそれが嫌で田舎を出たんだけど、こよりさんはそこから逃げないんですよね。
いや、逃げるという発想すらもないのかも。
むしろ逃げるのは東京者としての自分のあさましさやいたたまれなさからだけで、
田舎の人のそういったしがらみを不快だとは全く思ってないんじゃないかな。

東京生まれの東京育ちだから全然馴染みがないことだろうに、
これで昭のために耐える、とかだったらいつかパンクしちゃう所だけど、
自然体で受け入れてしまっているこよりさんが凄いです。
こよりさんなら出雲でも幸せに暮らすことが出来るだろうなぁ…
と、自然に思うことが出来るんですよね。

裏表紙のあらすじに書いてありましたが、
正に朝ドラのような作品でした。
おそらく老若男女が読んでも楽しめることでしょう。
女性誌のBE LOVE連載の作品でしたが男女共に楽しめる作品だと思いますし、
何より全3巻という短さなので気軽に手に取って読んで欲しいです。

:: 2014/1/23 木曜日::

■[漫画]アラサー女子の恋模様「ナビガトリア」2巻

ナビガトリア(2) (Be・Loveコミックス)
著者/訳者:アサダ ニッキ
出版社:講談社( 2014-01-16 )
コミック ( 168 ページ )
作者サイト:天百
作者twitter:アサダニッキ (asadako)さんはTwitterを使っています

コミックナタリー – ナビガトリアが島根県庁とコラボ、アサダニッキ×知事対談も

まさか島根県庁とコラボするとは…
確かに島根って出雲大社くらいしか有名なのないし、
何かと人呼ぶために頑張ってるんだろうなぁ。
私も一度くらいは出雲大社に行ってみたいかも。

ネットで知り合ったOL仲間に会いに行ったらその正体がネカマ中学生の実で…
でも、実の兄・昭と仲良くなったアラサー女子のこよりさんは、
仕事がクビになったこともあり、島根に移住して昭たち家族にご厄介になりながら、
昭との恋愛と、島根の仕事を頑張ることになって…

2巻では昭の元カノが出てきてビックリです。
居てもおかしくないけど、まさかこんないきなり出てくるとは。
こよりさんの職場の同僚で、島根で初めての友人が元カノの宵子さんというのは、
ゆりかの企みもあるけど、何か複雑というか。

それにしても元カノと今カノ未満の二人のギクシャクは確かに中学生みたいだけど、
二人とも三十路前、ということもあって中学生とは違う恋なんですよね。
相手のために自分が引くとかは、中学生の頃までのラブコメなんだなぁ…
と、変なトコに感心してしまいました。
宵子さん、大人だわー

逆に大人じゃないのが中学生の実くんで、
進路のことで昭と対立してる所とか、本当に中学生らしい思春期っぷりですね。
そんな二人の仲を取り持つこよりさんは、
ちゃんと昭たちの家族に必要な人として溶け込んでいるんだなぁ。

それにしても同じ家に住んでおきながらぬるま湯みたいな恋愛してますよね、この二人。
もうさっさとくっついてしまえば良いのになぁ、
などと思いながらも、もうしばらくゆっくりと見守っていきたい気持ちもあります。

:: 2013/5/8 水曜日::

■[漫画]出雲で結ばれる男女の縁「ナビガトリア」1巻

ナビガトリア(1) (BE LOVE KC)
著者/訳者:アサダ ニッキ
出版社:講談社( 2013-04-16 )
コミック ( 176 ページ )
作者サイト:天百
作者twitter:アサダニッキ@新刊発売しました (asadako)さんはTwitterを使っています

60年ぶりの「平成の大遷宮」で「縁結び」女子で賑わう出雲大社ですが、
漫画でも出雲(島根)を舞台にしたラブストーリーが今(局地的に)ブーム!
大都会東京で疲れたOLが島根という地方都市でのガール・ミーツ・ボーイな、
田舎の癒しの部分と大変な部分が描かれた女性向けラブストーリーです。

多忙な仕事の疲れを癒すためネットの友人を頼って有給取って島根に行ったOLのこよりが出会ったのは、
ゆるふわOLのユリカではなく、中学二年生の少年・野々村実。

プロローグ

こよりはネカマに騙された形になり、野々村家は申し訳なさから歓待することになるんだけど、
酒癖の悪いこよりは実の兄である昭と恋仲であると近所中に喧伝してしまい…

昭とこより

酒の勢いと「嘘から出た真」から始まる恋愛ってのも良いと思うんですが、
”北極星”のように家族の中心になろうとしている昭と、
有給明けの会社でクビを宣告されたこよりの二人は、
野々村家の事情もあり、順風満帆とはいえない恋模様ではあるのですが、
お互いが家族として近付いていっているのが感じられて、
読んでるとじんわりと温かくなります。

今までずっと長男として気を張ってきた昭や長女として要となってきた梢の心に、
するりと入ってきて居場所を確保するこよりさんは、
癒されに来たはずなのに野々村家の癒しになっているように思えますね。

続きの2巻が来年1月発売というもどかしさですが、
辛抱強く待ちたい所です。
ちなみに第一話はプラグインが必須ですが、講談社コミックプラスで試し読み出来ます。
というかこのご時世にプラグイン必須で会員登録しないと1話全部試し読み出来ないとか、
講談社は割りと時代に逆行しているのかもしれない…

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