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:: 2024/7/20 土曜日::

■[漫画]終わりは寂しいけれど、最終回「こいくちルームシェア」3巻

こいくちルームシェア3巻こいくちルームシェア3巻
出版社:芳文社
作者名:ハルミチヒロ
紙書籍通販:こいくちルームシェア (3)
Kindle版まとめ買い:こいくちルームシェア
DMM電子書籍:こいくちルームシェア (3)

BLオタのみつこさんと、ドルオタののりこさんとルームシェアするゆめちゃん。
父の海外赴任の期限が近付くが、それは同時にルームウェア終了を意味していた。
居心地の良い三人の濃密な時間と空間が大好きだからこそ、
この家から出て行きたくないんだけど、何事にも終わりがあるので…

寂しいですがこの3巻で終了です。
最後までほのぼのとしていたし、納得の良い最終巻でした。
ハルミチヒロさんはこういった作品も上手くていらっしゃる。

ゆめちゃんが小さい身体で頑張るところはとても微笑ましかったですね。
出不精なのに、三人での思い出が欲しいからと旅行に誘うとか成長しましたよ。
旅行先がみつこさんの好きな作品の聖地だったり、
旅行用の荷物を遠征慣れしているのりこさんが綺麗にまとめたりと、
三人らしさが出ていて、それぞれを尊重していて、とても良いと思います。

それに泣いちゃうゆめちゃんが可愛らしいじゃないですか。

そうだよね、同居してからの一年間は今まで一番濃密な時間だったものね。
偶然出会ったけれど、とても相性が良かった二人と別れたくないし、
思い出をたくさん作りたいものね。
可愛らしいよ、ゆめちゃん。

それはそうとのりこさんの故郷って、北関東だけど夜行バスということから、
福島とかそこら辺でしょうか?
中途半端に東京が近いから諦められないんでしょうね…
私のように実家が四国とかなら、別世界のこととして諦められるのでしょうけども。

ただ、ハマっている作品が終わった時の寂しさはよくわかります。
推しは推せる時に推せ、というのもよくわかります。
ただ、この三人はずっと同居していて欲しいな、とも思います。
そう考えると誰も結婚できなくなるけれど…
そういった人生も多様性という意味で有りなんじゃないかな…!

:: 2022/4/24 日曜日::

■[漫画]オタクの生態「こいくちルームシェア」2巻

こいくちルームシェア2巻こいくちルームシェア2巻
出版社:芳文社
作者名:ハルミチヒロ
紙書籍通販:こいくちルームシェア (2)
DMM電子書籍:こいくちルームシェア (2)

両親の海外転勤で不在中の自宅でルームシェアの大家をするゆめちゃんと、
ドルオタののりこさん、アニオタのみつこさんの3人の同居モノ第2巻です。
不定期連載なので2年振りの新刊となりましたが面白さは変わらないどころか、
むしろ更新している感すらあります。

季節な夏から冬、そして次の夏への1年間が描かれてるんですが、
一年目の夏ではイベントラッシュ(フェスとコミケ)のために、
体力作りをするのりことみつこさんは、とても優秀なオタクですね。
まぁ、私もコミケのために数ヶ月ジョギングしたことあるのでわかります。
コミケは本当に体力勝負なところあるから…

そして、今回一番面白かったのはみつこさんが推しているマタギアンの劇場版回ですね!
女性ファンは十数回行くことがよくあるとは聞きますが、
それを知らないノンケのゆめちゃんが驚くのは当たり前といえば当たり前ですよね。
そっかー 普通の人は劇場で観ながらメモを取らないもんね…
それにガチオタがどこに注目してるかなんて知らないよね…

ゆめちゃんとのりこさんの心の声にめっちゃ笑っちゃったんだわ…
のりこさんは同じオタクだから共感ポイントが多々あったのに、
ここは流石にディープすぎてわからなかった模様…
さもありなん。

わりとノンケなゆめちゃんですが、
推しのイケオジ声優さんを生で見たときのリアクションを見る限り、
ゆめちゃんも立派なオタクになる素質はあるんじゃないかな、と思います!

ルームシェアの期限は残り1年もないから終わりが近付いているのかもですね…
残り1年でゆめちゃんはオタクになるのか否か…
正解は2年後かな…!?

:: 2022/2/3 木曜日::

■[漫画]重くてしんどいのか、爽やかですっきりまで。「初恋」

初恋初恋
出版社:白泉社
作者名:ハルミチヒロ
紙書籍通販:初恋
DMM電子書籍:初恋

ハルミチヒロさんの楽園で掲載された短編の単行本ですが、
タイトルになっている「初恋」という作品が重たくてしんどいです。
初恋、羞恥、失恋、トラウマ、拭えない記憶…
そういったものが一体となったやるせなさがあるんだよなぁ…

個人的にお気に入りなのは「アンバランス」ですね。
2m近い巨漢だけど大人しい新人社員の小石川くんと、
社内では厳しいことで有名だけど、優しいところがある道明先輩の二人。
身長も性格もアンバランスなんだけど、妙にウマが合ってるようで良いんですよね。

道明先輩は周囲からは厳しいと言われているけれど、
小石川くんは思いやりと気遣いに気付いて素直に尊敬しているのに好感が持てるんですよね。
子犬のように慕ってくる小石川くんに絆されていく道明先輩も良い…
魔がさしたのかついキスしてしまっているところも良いし、
翌日小石川くんが直球で想いを伝える流れも実に良かったです。

「アンバランス」とは逆に巨娘の「ふうりんかざん」も好きですね。
たった2ページなのが勿体無いくらいでした。
行動力があり、包容力(?)があり、愛がある大きな彼女か…
良いかもしんない…

:: 2020/4/17 金曜日::

■[漫画]ガチオタ店子とノンケな大家「こいくちルームシェア」1巻

こいくちルームシェア1巻こいくちルームシェア1巻
出版社:芳文社
作者名:ハルミチヒロ
作者サイト:Harumichihiro INFO
紙書籍通販:こいくちルームシェア (1)
DMM電子書籍:こいくちルームシェア (1)

高校卒業しても引き篭もり気味の家事手伝いだった今野ゆめ19歳。
両親の転勤で海外に行くのだけは避けたかったゆめは、
転勤中に空くことになる自宅マンションを下宿屋もといルームシェアで活用し、
自分はその大家となることを提案し、叔母の口車に乗せられて、
女性2名限定の御用聞きアリの下宿屋大家さんとしてデビューすることになり…

ハルミチヒロさんが週刊漫画TIMESで不定期に連載している作品です。
既存のハルミチヒロさんの作品は恋愛モノが多かったんですが、
この作品は何かにハマった女性たちに色々と影響を受ける、
コミュ障だけどピュアなゆめちゃんを愛でる漫画になっております。

おっとり&ほんわりな色部のり子さん27歳は、
おいもポテトという女性3人のアイドルグループにどハマりしているドルオタ。
地方遠征にも付いて行くくらいにハマっていて、
まぁ、最近アニメ化もされた推し武道のえりぴよさんと同じ人種ですね!

何かにハマっている人っていうのは魅力があるものですが、
そういったものに免疫がないゆめちゃんにはちょっと刺激が強かったかな…?
それでも、御用聞きで頼まれたら色々と頑張ってあげちゃうし、
付き添って行ったライブもちゃんと楽しめていたようで良かったですね。

そして普段はクールビューティーな三ツ矢美津子さん25歳は、
宇宙狩人マタギアンという作品にハマっているBL好き腐女子。
ノンケなゆめちゃんに興味があると言われたら思わず喜んで一式貸したり、
うっかりBLグッズが見られたら慌てるくらいに良識はあるんだけど、

うん… そういったことの知識が全くないゆめちゃんが、
無邪気に問いかけてくるのは中々に戦々恐々としちゃうよね…
というかゆめちゃんってばピュアもピュアだから、
男の子同士がキスしているだけで赤面しちゃうんだなぁ…
これ、美津子さんの重度なお宝本が見られなくて良かったですよ…

好きな事に思いっきりハマっている女性たちが魅力的だし、
出不精で怠惰だったゆめちゃんが外に出るようになっていくのは、
成長を見ているようで微笑ましく、とても素敵だと思います。

連載がちょっと不定期っぽいので2巻が出るのがいつになるのかわからないのが心配ですが、
面白い作品だと思うので、今後も続いていって欲しいです。

:: 2019/8/2 金曜日::

■[漫画]恋と性癖のデパート「柔肌」

柔肌柔肌
出版社:白泉社
作者名:ハルミチヒロ
作者サイト:Harumichihiro INFO
Kindle版:柔肌
DMM電子書籍:柔肌

ハルミチヒロさんの楽園での連載漫画の3冊目です。
今回もガールズラブや幼馴染みの恋愛未満だったり、
色々な恋や愛の形がありますが、
性癖が尖りまくってるのもありますのでご注意ください。

ハルミチヒロさんの漫画全力で投げてくるストレートみたいなもんで、
私の性癖からするともの凄いボール球のこともあるんですが、
ドストレートでミットに快音を鳴らすようなモノもあるわけですよ。
それが過去作の「シャンプーリンスコンディショナー」「あにいもうと」な訳でして。

今回はあの二つほどではないけれど、わりと刺さる作品もありましたね。
まずは親戚の女の子に居候させている従姉の物語の「柔肌」

ココちゃんに頼られるのは嬉しいんだけど、
傷付いている彼女の好意につけ込んでいるという、
自分の心の汚さに吐き気がするたまきさん…

傷付いたココちゃんに慕われるのは倫理的にダメはなずなんだけど、
少しずつ自分を変えていくところにたまきさんの愛を感じました。

そして性癖が尖りまくってる「いとほし」も凄かった…

持参した喪服に着替えて貰って匂いを嗅ぎながら自分でするとか、
どんな性癖なんだ…
と思いながらも、これくらいならまだマイルドだな…
とか思ってしまうわけですよ。

しかし驚きなのが、
この相手である東さんが恋に落ちてしまうことでしょう。

いや、まぁ、初めにドン引きする性癖を知ったからこそなのかもですけど…
恋を胸に抱いたまま、また出会えるのを楽しみに日々を生きていくとか、
今風に言うと、とてもエモいと思いました。

:: 2017/1/7 土曜日::

■[漫画]百合・ブラコン・過保護魔女「あにいもうと」

あにいもうと
著者/訳者:ハルミチヒロ
出版社:白泉社( 2016-12-22 )

作者サイト:Harumichihiro INFO

ハルミチヒロさんの楽園での短編を収録した単行本2冊目です。
個人的には以前の「シャンプー・リンス・コンディショナー」が至高のままですが、
この「あにいもうと」も中々に珠玉の作品が詰まっています。

今回もバラエティ豊かで百合系な「ガールフレンド」も面白かったし、
ちょっと不思議というかファンタジーが入った「魔法使いの娘」も良かったですが、
私としては表題作になっている「あにいもうと」を推したい!
だってブラコン妹が可愛いから!

こうね、世の妹が居ない男性諸氏が妄想している理想の妹像がここにいるんですよ。
実妹がいる人にとっては面倒なだけなだろうけど、
お兄ちゃんが好きすぎて、お兄ちゃんのお嫁さん候補なんて認められずに拗ねまくりとか、
可愛いにもほどがあるだろうと!

可愛い…
本当に可愛い…
泣いてる顔も最高に可愛い…
黒い感情まで含めてとにかく可愛い…
これが…、これが真の妹萌えというものなのか…!

でもこの物語においてお兄ちゃんはものの役にも立たないんですよね。
そこら辺は妙にリアルに感じました。(笑

それとお兄ちゃんが結婚した後を描いた「あにいもうと after」も良かったですね。
里央ちゃんの教育内容も最高に可愛くて、
終始、妹の可愛さというものを見せつけられた気分であります。

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