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:: 2011/10/14 金曜日::

■[漫画]最終決戦の鍵は乙女心!?「マップス ネクストシート」14巻

マップス ネクストシート ⑭ (フレックスコミックス)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2011-10-12 )
コミック ( 176 ページ )
作者サイト:スタジオ秘密基地

編「前巻での怒濤の展開を受けて、『いつからあのような伏線をかんがえていたのか?』との質問が多数寄せられていますが?」
長「いや。勝手にそうなるの」
編「は? ……先生が考えておられるのでしょう?」
長「うん。まぁ、そうなんだけど。あらかじめ全部コッチで用意してるってわけじゃなく、ある程度話が進むと自動的にそうなるっていうか……」
編「はあ?」
長「キャラの方から”実は私の正体は○○○だったんです!”って告白される感じかな?」
編「ほう……」
長「いやあ、あの時はオレもびっくりしたよ!」
編「………」

表紙折り返しインタビューより

 
 
…マジっすか!
普通なら冗談だと思うんだけど、「長谷川裕一さんなら…」と信じてしまえる私ガイル。
これが本当ならいわゆる後付けというやつに分類されるんでしょうけど、
高度な後付けは巧妙な伏線にしか見えないからなぁ。
ちなみにこの14巻では白銀の支配者とは別に判りやすい伏線回収がありましたね。

子持ちこんぶ

銀河を跨いだ最終決戦の最中にのんきな主人公たちやで…(笑

ナユタが自我を取り戻すことでズザンガディクスが進化してブゥアーとなることを選んだ最終決戦!
集結しているリープタイプにジャストタイミングでやってくる旧作主人公組!
まぁ、死ぬはずがないと思ってましたが、ここでも伏線張ってた光速の預言者と共に参戦ですよ!
かつて滅ぼし合った伝承族とわだかまり無く共同戦線はれるところは、
流石はゲンだな、と思わせられます。

というか最終決戦で十鬼島一家揃いすぎだろ! って感じですよね。
ゲン、ナユタ、親父ゲン、ヨシキと揃い踏みすぎる!
というか親父ゲンとリムのカップルが意外と似合ってますよ!
というかどっちのゲンも星見はどうした。(笑

次巻あたりで終わりそうですが、今までの伏線回収の妙技からしてどう転ぶか判りません。
乙女心を突かれたミュズに活を入れるミヤコとか見てる限り、
重婚エンドもアリだと思うのですが、どうか。

まぁ、何だかんだ言って一番の勝ち組は金子だと思います。(笑

一番の勝ち組金子

これぞ勝ち組の背中やで…

:: 2009/5/13 水曜日::

■[漫画]壮大なスペースオペラ、感動の最終回「マップス 愛蔵版」6巻

マップス 愛蔵版 6 (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-05-09 )
定価:¥ 1,764
コミック
ISBN-10 : 4797352337
ISBN-13 : 9784797352337
作者サイト:スタジオ秘密基地

銀河全てを舞台にした壮大なスペースオペラ「マップス」の最終巻。
大きく広げた風呂敷は最後には銀河どころではなく、銀河群、それらを内包した宇宙、
そして宇宙が幾つも集まった宇宙群、とそれら全てをひっくるめた”世界”にまで及び、
しかもそれらをキッチリと纏めているのが本作の素晴らしい点だと思います。

銀河の存亡を賭けた神帝ブゥアーと、ブゥアーに反旗を翻す反乱軍との三つどもえの戦いは、
銀河に住む一人一人の一所懸命な思いが積み重なって勝利を導いていくというのが凄い。
ゲン本人が勇者はいなかった、勇者がいない方が良いとまで言って最後のガタリオンとの決戦に臨み、
ゲンたちが自分たちが生きる明日の為に、ブゥアーを乗っ取るしかなかったガタリオンたち、
そして初期宇宙の文明が遺した記録装置ブゥアーを倒していくという展開は、
結局各々の正義を貫き通すエゴとエゴのぶつかり合いなんだけど、
だからこその見応えがあって非常に面白かったです。

また、最終巻には数多くの外伝も収録されており、
リプミラがゲンと出会う200年以上前のダードが誕生する時のエピソードや、
ゲンたちが星図を手に入れる過程での珍道中、
また、シアンが騎士としての生き方を学んだ頃のエピソードだったりと、
面白いものが多かったです。

愛蔵版6冊という形で再び読むことが出来た訳ですけど、改めて読んでも面白かったし、
現在読んでも充分通用する面白さがあることを再認識しました。
ネクストシート単体でも当然面白いですけど、やはり原点である「マップス」は外せないですよ。
ネクストシートしか知らない人がもし居るなら、是非ともこの愛蔵版を読んでいただきたいです。

:: 2009/4/16 木曜日::

■[漫画]リプミラ復活と神帝ブゥアーとの最終決戦の幕開け「マップス 愛蔵版」5巻

マップス 愛蔵版 5 (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-04-09 )
定価:¥ 1,764
コミック
ISBN-10 : 4797352329
ISBN-13 : 9784797352320
作者サイト:スタジオ秘密基地

記憶を奪われただけでなく偽の記憶を植え付けられゲンに殺意を向けるリプミラだけど、
ゲンとの間に紡がれた絆は偽の記憶よりも強く、何度読んでも感動してしまうし、
また、同胞を救うために憎き伝承族に従ってきたスガラがその本懐を遂げ、
その感動に流す涙にはぐっと来るモノがあるなぁ。

ファーストボーンが語ったさまよえる星人の真実は、
伝説の力などというものが存在しない、という事実を突きつけるものだったけど、
それは同時に何物にも束縛されない自由な心こそが重要であることを示し、
その心の持ち主であるゲンがリープタイプを解放し、第八軍を動かしたんですよね。

そして期日より早く開始された神帝ブゥアーとの戦いでは、
銀河全域を覆う圧倒的なスケールの大きさに畏れを抱かずにおれないけれど、
それでも奮闘する八つ軍団をあざ笑うかのように暗躍するガタリオンたち反乱軍。
しかしガタリオンの意に反して立ち向かうダードのその勇姿と、
兵器として生まれながらも最後までラドウを気に掛けていた姿には漢を見たなぁ。

ゲンやリプミラのような勇者と言われる人間だけでなく、
星見のように力のない人間やシアンや名も無き兵士にビメイダーの一人一人が懸命に戦い、、
限りなく小さくともその勝機を諦めずに出し尽くそうとするドラマは圧巻の一言。

その目論見を成就させようとするガタリオンとの最終決戦も目前に迫っており、
最後まで目が離せませんね!

:: 2009/2/12 木曜日::

■[漫画]長期連載お約束な記憶喪失イベント発生で大ピンチ!「マップス 愛蔵版」4巻

マップス 愛蔵版 4 (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-02-10 )
定価:¥ 1,764
コミック
ISBN-10 : 4797352191
ISBN-13 : 9784797352191
作者サイト:スタジオ秘密基地

青き円卓こと地球にて銀河統一を為し、
銀河どころか宇宙全体の運命を背負うことになった勇者ゲン。
人一人の背中に背負うには重すぎるその重圧に思い悩み苦しむんだけど、
ラブコメ的展開を経て、星見のお陰で潰されずに前に進んでいく…
リプミラとは違った戦わないヒロインなんだけど、良いんですよねー、星見。
応援したくなります。

ゲンは遊撃隊として伝承族の本拠地に向かうもニードルコレクションの襲撃を受け、
部隊が分断されてしまうんだけど、リープタイプは逞しいもので全員生存。
ただ、リムは伝承族により再生されたダードに襲われと再生ラドウを連れ去られ、
シアンはヒィと共に光破船団を復活させようとするも、悲しい別れを体験し、
二人とも成長していくんですよね。

そして主人公のゲンとリプミラは銀河系外まで飛ばされてしまい、
成り行きで付いてきてしまったシスター・プテリスの三人で騒がしい帰還への旅路につくも、
銀河系外知的生命体とコンタクトを取ったり、ニードルコレクションに再度襲われたりと、
波瀾万丈が尽きない冒険に。

ゲンがビメイダーの問題を目の当たりにしたり、
肝心のリプミラがニードルコレクションの攻撃で記憶が消去されたりと、
息つく暇もないほどの展開に何度読んでも興奮が尽きませんよ。
いやー、やっぱりマップスは面白い!

:: 2009/1/11 日曜日::

■[漫画]”青き円卓”に集いし十の魔物と七つの軍団「マップス 愛蔵版」3巻

マップス 愛蔵版 3 (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-01-08 )
定価:¥ 1,764
コミック
ISBN-10 : 4797352183
ISBN-13 : 9784797352184
作者サイト:スタジオ秘密基地

マップスの愛蔵版も全6巻のうち3巻目と中盤戦に。
しかし中盤戦とは思えない盛り上がりっぷりでかつて何度も読んだにも関わらず大興奮ですよ。
”青き円卓”こと地球に集いし銀河の軍勢相手に伝承族の反乱軍が戦端を開いた所に、
ダードとの戦いを経たリプミラとゲンの二人が駆けつけた所は最高に盛り上がりますよ。

ダードの最後の引き際も天晴れなものであったし、
ダインの想いと行動には切なく、そしてもの悲しくも優しさがありました。
ゲンとリプミラだけでなく、登場人物の一人一人に深いキャラ設定があるのが良いんですよね。
特にダインは今回の影の主役は彼女だったのではないかと思う活躍振りでしたよ。

そして地球に降りたって南極で開催された銀河統一会議。
そこでのゲンの十の魔物の選抜方法がまた秀逸で。
運命に選ばれたのではなく、運命を選んだ者たちが集うというのは何度読んでも心震えます。
良いなぁ、こういった自らの意志で立ち向かう姿ってのは。
少年漫画はこうでなくては。

終盤では新たにリップタイプが登場し、銀河伝承族の本拠地も判明し、
更にそこに奇襲をしかけようという動きが出てきて先の展開を知っていても次巻が楽しみですよ。
豪華ゲストを毎回招いていることからも判るように業界関係者にも根強いファンが居るのも頷ける、
最高に熱い不朽の名作なので是非読んで欲しいです。

:: 2008/12/14 日曜日::

■[漫画]正しいというだけでは選べない選択だってある!「マップス 愛蔵版」2巻

マップス 愛蔵版 2 (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2008-12-11 )
定価:¥ 1,764
コミック
ISBN-10 : 479735111X
ISBN-13 : 9784797351118
作者サイト:スタジオ秘密基地

惑星リングロドで知った伝承族が企む銀河全部を使った生贄砲計画。
伝承族の計画、ガタリオンの策謀、幽霊船たちの思い、そしてゲンという伝説。
惑星カミオの受難やライ族最後の戦士といったエピソードを交えながら、
銀河全てを巻き込む事件が巻き起こるのが愛蔵版2巻のあらすじ。

宇宙人やビメイダーに対する先入観がないゲンがいつでも真っ直ぐに、
そして熱い思いで行動するので好感が持てるんですよね。
ある意味バカなんだけど、そのバカっぽさが凄く良いんですよ。
銀河と少女を天秤に掛ければ
「正しいというだけでは選べない選択だってある!」
と言って少女を選んでしまうバカさが最高なんです。

それとここらへんのザザーンとのやり取りが面白いんですよ。
今月のネクストシートの展開と凄くリンクしてて、
銀河と少女だと銀河を取るべきだという正しい選択を迫るザザーンが、
ゲンが不在のネクストシートだと銀河を取る行動をしているんですよね。
キャラクターの個性がシリーズ通して一貫していて素晴らしいですよ。

もう何度も読み返した作品なんですけど、
レインが消える時は心の中で何かが崩れていく感じがするし、
ゲンが星見だけでなくガッハたちをも助ける所は心躍るんですよね。
いやはや本当に面白い不朽の名作ですよ。
当然3巻も楽しみです。

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