本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2024/5/18 土曜日::

■[漫画]医師の領分「ラジエーションハウス」16巻

ラジエーションハウス16巻ラジエーションハウス16巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (16)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (16)

旅行先で知り合った女性の異常を動体撮影で見逃さなかった唯織は、
そこでの出来事で思う所があったのか、
杏ちゃんとの仲もほんの少しだけ踏み出したことで、
少しだけ距離が縮まったようで…?

アラサー男女とは思えない純真な二人を見てると、
とても応援したくなりますね。
幼馴染みの男女とはいえ、まだ恋仲とまでは行ってないんですけどね。
このペースだと進展するのはいつになるんだろう…?

次の章の患者はヨガインストラクターの女性ですね。
結婚して家庭に入るよりも、独立したヨガ教室を持ちたいという夢に向かって決断し、
ずっと努力を積み重ねることができる女性なんですけど、
そういった人にも病魔が忍び寄るから人生というものはわからないものです。

それでも心身の異常を感じて検査を受けたからこそ病気がわかるんですけど、
その病気の種類も医者によっては誤診されるかもしれないのが怖いんですよね…

奈良の言ってる事、そのものは大きく間違っている訳ではないんですけど、
人間は工業製品ではないから、ちゃんと患者の人生に向き合うべきだと思うんですよね。

奈良が医師という職業にプライドを持つのはわかるし、
かなりの努力を積み重ねてきたことは間違いではないんですが、
技師も努力を積み重ねてきたことに気付いてない点が致命的でしょう。
こういった心が未熟なお坊ちゃまの解像度が高くてビビリますよね。
わりとそこら辺に居そうなのがちょっと怖いです。

杏ちゃんの距離といい、今までは医師としての勉強に比重が偏りすぎて、
人間関係をずっと疎かにしていたんだろうなぁ、というのが想像できます。
ただ、そういった意味では唯織も全く同じなんですよね…
二人の違いは才能と、患者への向き合い方だと思うんだけど、
それが致命的なんだと思います。
二人が協力できる未来は… 来るのかなぁ…?

:: 2023/9/28 木曜日::

■[漫画]居心地の良い距離感「ラジエーションハウス」15巻

ラジエーションハウス15巻ラジエーションハウス15巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (15)
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DMM電子書籍:ラジエーションハウス (15)

週刊誌の記者が甘春総合病院の放射線科を嗅ぎ回っている…
もしかして唯織の秘密がバレたのでは?
と思ったら意外な人物に意外な一面が有って、
それがバレそうだった、という展開で…

まぁ、そちらはそちらで問題にはならなかったんですが、
問題になりそうなのは杏ちゃんの乙女心ですよ。

何かあればずっと唯織のことを考えてるとか、
それはもう、お医者様でも治せない症状だと思うんですよね。
ただ、医者の不養生というように、自分では気付けないものなのでしょう。
というか、心が暴走して記憶が改竄されていくのは、
正直、唯織にはちょっと可哀想だな、とも思います。

そして何か杏ちゃんに避けられてる唯織だけど、
女心というのが全然わからないからこそ、一人ではドツボにハマってて、
傷心(?)旅行で偶然出会った女性にいきなり積極されるのですなぁ。

朝からアルコールでも入ってるの?
と思ってしまうほどにズケズケと踏み込んでくるこの女性ですが、
どうやら唯織と似たようなことをやらかして絶賛後悔中らしいので、
先達として何かと気掛かりだったんだろうなぁ、とは思います。
まぁ… 私は苦手な人種ですけども…

唯織はどこまでいっても杏ちゃん一筋だし、
医療従事者として有能なんだけど、男女の機微には疎いんですよね…
まぁ、そこが唯織の良いところだと私は思うのですが…
はたして杏ちゃんとの関係が今後どうなるのか…
とても気になるところです。

:: 2023/3/2 木曜日::

■[漫画]夢への努力「ラジエーションハウス」14巻

ラジエーションハウス14巻ラジエーションハウス14巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (14)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (14)

学会でオーラルセッションに選ばれて英語発表に備える悠木くん。
それを受けて学会に参加することになった唯織と広瀬さん。
二人が参加することに心中穏やかでない杏ちゃんは、
鏑木部長の保身もあって参加するために札幌に向かうのだった…

それにしても唯織ってばモテモテですね。
広瀬さんからのほのかで奥手な好意だけでなく、
南さんからの積極的な好意を受けているというのに、
本命の杏ちゃん以外はまったく眼中にないのがとても唯織らしいですが…

その本命のはずの杏ちゃん相手でも鈍感力を発揮するのが唯織です。
恩師からも言われるくらい、色々な意味で鈍感なのです。

なので、杏ちゃんが女心を察してもらおうとするのは無理筋だと思うのです…!
日本刀で大根の桂剥きをするくらいに難しいと思うのです…!
得手不得手があるのですよ、杏ちゃん…!

唯織は夢が叶った現状に満足しているので、
それ以上… 杏ちゃんと男女の関係になることは別のステージだと思ってるんじゃないかなぁ…
おそらく杏ちゃんから動かないとどうしようもないと思いますよ。

唯織は約束を信じて頑張って努力を積み重ねて、隣りに立ってくれたんだから、
杏ちゃんも頑張って動いて欲しいな、と思いました。
このままだと南さんや、広瀬さんに取られるかもですしね…!

:: 2022/7/22 金曜日::

■[漫画]医師としての矜持「ラジエーションハウス」13巻

ラジエーションハウス13巻ラジエーションハウス13巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (13)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (13)

技師長が常連の焼き鳥屋の店長の検査をしたところ、
懸念だった指は大丈夫だったんだけど、肺がんを発見してしまう。
膵臓にも異常が見られたので患者の希望で東都大学病院を紹介したが、
東都大学病院はレポート見落としという重大な医療過誤を起こしてしまい…

前巻では鏑木部長が上司としてちょっとポイントが下がりましたが、
今回は医師として尊敬ポイントが溜まりましたね。
唯織も見落としてしまいそうな異常を見付ける医師としての能力の高さだけでなく、
患者に向き合うという最も大切なことを忘れてない、という点が素晴らしかったです。

以前から好物の牡蠣と美女よりも患者を優先したり、
名誉欲もあるけれど、医師としてきちんとした行動をしてきてくれましたから、
ある程度信頼してましたけど、今回は特に良かったですね…

今回は患者さんのAiをすることで遺族の気持ちに整理を付けて、
前に進ませることが出来たのがせめてもの救いだと思います。
しかし夫婦でやってた店で旦那さんが亡くなったのを奥さんが一人やる、
というのは身近でも聞いたことがありますが、結構大変だと思います。
何とか頑張って欲しいものですね…

そして次章では唯織と杏ちゃんの関係(幼馴染み)がみんなにサラッとバレてますが、
唯織の留学経験とか諸々バレてしまいそうな気がします。
さて、どうなるのかな…?

:: 2021/12/21 火曜日::

■[漫画]成長に王道なし「ラジエーションハウス」12巻

ラジエーションハウス12巻ラジエーションハウス12巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (12)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (12)

日本人は歴史的な問題から被爆という言葉にとても敏感なんだけど、
きちんとした教育を受けてきた人間は驚くほどに少ないため不安だけが大きくなりがちです。
11巻から続いて小児用CTでの被曝量の問題が論じられてますが、
勉強というものに王道はないので、地道にやっていくしかないと思います。

積極的に動いていたたまきさんですが、彼女の過去を知ると心が痛いですね…
不勉強な義父母の偏見で心を痛めてきたとかキツすぎますよ。
旦那さんも支えてくれないとか、伴侶として頼りなさすぎですよね…

そんな不勉強な人たちにツラい目に遭ったというのに、
そういった人たちに理解して貰うために充分勉強し、
正しい知識を知って貰おうと向き合うたまきさんは素晴らしいと思います。

私からすると医療機器での被曝量とか何を心配しているんだろう?
という認識なんですが、ネットでは不安を煽るだけのデマが多いんだろうなぁ…
ああいうのは人類の害悪なので積極的に消して欲しいものです。

そして次の章は広瀬さんの失敗ですね。
医療従事者における失敗は死に直結するので怖すぎですよね。
今回は辛うじてセーフだったのにはホッとしましたけど、
広瀬さんが受けたストレスを思うと胃がきゅっとしてしまいます。

広瀬さんの病変見落としは確かに失敗ではあるんだけど、
奈良の叱責は必要以上のものがあったと思います。
まぁ、奈良は奈良なりにちゃんと当直のフォローをして即座に気付いてたし、
迅速に再検査の手配をしたりと医者としての能力はそれなりにあるとは思うんですけどね。
私なら一緒に仕事をしたいとは思いませんが…

鏑木部長のお叱りに関しては広瀬さんと同じ気持ちですね。

似た経験あるけど、一生懸命やっているのにこんなことを言われたら上司を敬いたくなくなりますよね。
普段からちゃんと広瀬さんを見ていたらこんな言葉は出てこないですし、
そもそも経験の浅い同士を当直で組ませるシフトを組んだ上に、
それを報連相してない上司にも責任の一端があると思います。

唯織の天然の励ましと杏ちゃんの的確なフォローで広瀬さんが潰れることがなかったのにはホッとしましたが、
広瀬さんの恋心は順調に育っているので、そちらに関してはとても心配ですね。
このままだと失恋した時のダメージは大きくなる一方だと思うので、
そろそろ唯織と杏ちゃんはもう少し進展しても良いのではないかな? と思う次第であります。

:: 2021/9/23 木曜日::

■[漫画]患者を救うためのブレンド「ラジエーションハウス」11巻

ラジエーションハウス11巻ラジエーションハウス11巻
出版社:集英社
原作者名:横幕智裕
作者名:モリタイシ
作者サイト:モリタイシ|note
作者twitter:モリタイシさん(@moritai4) / Twitter
紙書籍通販:ラジエーションハウス (11)
Kindle版まとめ買い:ラジエーションハウス
DMM電子書籍:ラジエーションハウス (11)

五十嵐唯織という存在を邪魔に感じている鏑木部長は、
医療機器営業の武田に依頼して探って貰うことに。
任された武田はそのコミュ力と調査能力を駆使して、
ラジエーションハウスの恋愛模様だけでなく、唯織の過去も見破るんだけど…?

武田さんはコミュ力が高い営業だなぁ、と思ってましたが、
実際にかなり優秀な人みたいですね。
昔の医者漫画だと病院に来る営業は丁稚というか奴隷みたいで大変そうでしたが、
昨今は接待禁止となってある程度は落ち着いているみたいですね…

立場の上下からどうしても歪んだ関係に陥りやすくなるけれど、
大森院長と武田さんはかなり良好な関係を築けていたというのは驚きでした。
まぁ、ちゃんと医者としての志があると歯車が噛み合って良い仕事はできるんでしょうね。
昨今の医療技術の向上は医者だけでなく、医療機器メーカーの努力は不可欠でしょうし。

医療技術の向上と言えば後半で挙げられていた被曝量の話ですけど…

ここ10年でレントゲンもデジタル化で被曝量が減ってきたと思いますよ。
とはいえ、日本だと放射能への正確な理解が得られにくいのが難点だなぁ、とは思います。
大学で化学なり物理学なりやってればある程度は理解できるとは思うんですけど、
そんな人は少ないでしょうしね…

放射線への無理解から起こるディスコミュニケーションが今回のテーマになりそうですが、
日本人なら是非とも読んでおきたいテーマだと思います。

それはそれとして武田さんに調査を依頼した鏑木部長ですが、
どうしても悪いイメージがつきまといますが、
武田さんが言うように名誉欲が多少高いけれど医者としては正しいんですよね。
今回も杏ちゃんの勇み足を患者第一という医者として正しい視点から諭していると思いますし。
武田さんとかが上手いことヨイショしてあげれば良い味方になってくれそうなんだけどなぁ…
難しいかな…?

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