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:: 2023/9/30 土曜日::

■[漫画]攫われたキャスカ「ベルセルク」42巻

ベルセルク42巻ベルセルク42巻
出版社:白泉社
作者名:三浦建太郎
紙書籍通販:ベルセルク (42)
DMM電子書籍:ベルセルク (42)

不世出の天才、三浦建太郎さんが亡くなられたことで未完の大作となった「ベルセルク」
だが、その無二の親友であり物語の終わりまで打ち合わせをしていた森恒二氏が監修し、
その画業の弟子たちが作画をすることで、不完全ながら結末まで描かれることになりました。

もちろん、そのクオリティーは三浦建太郎さん本人が描かれるものではないから100点満点ではありません。
贔屓目に見ても90点がせいぜいだと思いますが、
それでも何も描かれない零点よりかは全然良い。
故人となった親友から託された森恒二氏の漢気には感じ入るものがありますしね…

彼らにしか描けない「ベルセルク」の続きは絶対に読んでみたいです。
三浦建太郎さんが何を目指して描いていたのか、是非とも知りたい…!

とはいえ、この42巻はとても非道いというか、悲惨な運命がガッツたちに待ち受けていて、
読んでてツラくてかなわないというか、キツかったですね…
折角安住の地に辿り着いたと想ったのに、
定理を覆すかのように現れたグリフィスがキャスカを攫うだけでなく、
その余波で島が崩壊して、現世から去る者が続出するとか…

ダナンちゃんにはキャスカのことで世話になったし、
イスマはイシドロと仲良くなれたというのに…
これは、本当にツラい…

何より、ガッツの心がバッキバキに折れたのが剣への信頼が崩れたことでしょう。
今まで異形の者どもを相手でも剣で叩き斬って活路を見出していたのに、
グリフィスには一太刀も当たらないとか、チートにもほどがありますよ。
どうやればガッツが立ち直るのか見当も付きません。

そこに泣きっ面に蜂の如く、船がクシャーンに襲われた訳ですが、
果たして彼らとの邂逅がどういったものになるのか…
本当に続きが気になるので、何とか完結まで描ききって欲しいです。

:: 2021/12/25 土曜日::

■[漫画]未完の大作「ベルセルク」41巻

ベルセルク41巻ベルセルク41巻
出版社:白泉社
作者名:三浦建太郎
紙書籍通販:ベルセルク (41)
Kindle版まとめ買い:ベルセルク
DMM電子書籍:ベルセルク (41)

作者の三浦建太郎さんが亡くなる直前にペン入れされていた「朝露の涙」まで収録されたベルセルク41巻です。
あまりにも惜しい人を亡くしてしまい、訃報を知った時は呆然としてしまいましたが、
「朝露の涙」がこれまた凄い終わり方をしているので更に呆然となってしまいました。
本当に、これからどうなるのか予想が出来ないだけに…
これからこの物語がどう紡がれていくのか、更にワクワク出来てしまうだけに…
とてもつらい。

「俺の国を手に入れる」
グリフィスはその夢を着実に叶えつつある。
かつては敵対した佞臣たちを忠臣に変え、国家運営を論じて力を合わせ、
国家一丸となって生存圏を広げながら繁栄&拡張していく姿は本懐なんだろうけど、
まさか… あんな秘密があったなんて…

キャスカは記憶と心が戻ったことで、
剣士としても復活してくれたのは心強いです。

ただ、やはり蝕の記憶だけはまだ向き合えてないため、
ガッツが報われてないのが可哀想すぎるんですよね…

髑髏の騎士の過去もわずかながら垣間見え、
魔女フローラとの関わりとか含めて、とても気になるんですよ。
興味が掻き立てられるんですよ…!
それだけに、本当に残念でならないです。

それにしてもラストのアレはどういうことなんでしょうね。
グリフィスの依り代となっている肉体がガッツとキャスカの子供だから、
そちらに引っ張られている、ということなんでしょうか。
だとしたら、とても残酷ですよね…
運命は、本当に残酷だ…

:: 2018/9/28 金曜日::

■[漫画]22年振りのヒロイン復活「ベルセルク」40巻

ベルセルク40巻ベルセルク40巻
出版社:白泉社
作者名:三浦建太郎
Kindle版:ベルセルク (40)
Kindle版まとめ買い:ベルセルク
DMM電子書籍:ベルセルク (40)

キャスカの記憶を取り戻すため、花吹雪く王によって夢の回廊に入ったシールケとファルネーゼ様。
そこはキャスカの心象風景を表した世界で、
次々と現われる異形を前に二人は立ち向かっていき…

キャスカ復活! キャスカ復活!

本誌掲載時に目次コメントで三浦健太郎さんが書かれてましたが、
ヒロインがまともに喋るのが実に22年ぶりという、
恐らく歴史上初の記録が達成されました。
いやー、長かったですねぇ…

もちろんそこに到るまでには紆余曲折というか、
主にシールケとファルネーゼ様の艱難辛苦の旅があった訳ですよ。
今まで出会った人や得てきた力で乗り越えてきて、
最後はシールケのお師匠さんが出てきた時は涙腺を刺激されましたね。
モズグズ様が出た時は笑っちゃいましたけどw

その甲斐あって最高の結果を得られたわけですが…
髑髏の騎士が指摘し、シールケが懸念した通り、
ガッツと再会してハッピーエンドにならないあたり、
この物語は本当に難しいな、と思います。

それとグリフィスの国ですが、
なんだか壮大な世界観で冒険が繰り広げられてますね。
グリフィスの夢はこの建国だけで終わるとは思えないので、
キャスカの夢の世界で二人が戦ったように、
ガッツとまた戦うことになるのでしょう…
はたして… 何年かかるのか…
そこだけが心配です…

:: 2017/7/22 土曜日::

■[漫画]王の話をするとしよう「ベルセルク」39巻

ベルセルク39巻ベルセルク39巻
出版社:白泉社
作者名:三浦建太郎
Kindle版:ベルセルク (39)
Kindle版まとめ買い:ベルセルク
DMM電子書籍:ベルセルク (39)

ついにキャスカの心を治せるという花吹雪く王がいる妖精郷に辿り着いたガッツたち。
しかし魔女と妖精がたくさん暮らす島だけあって、
早速トラブルが巻き起こって…

一年ぶりの新刊でしたが、何故かKindle版の発売が一ヶ月遅れでした。
去年は紙と同日発売だったのに… 解せぬ…

それにしてもついに妖精郷に到着かー
感慨深い…

妖精郷を目指し始めてからも長かったからなぁ…
まぁ、この圧倒的な描き込みっぷりを見てると時間がかかるのにも納得してしまいます。
電子書籍だと見開きが綺麗に見ることができるのが利点の一つですね。
ノドの部分までしっかりと読むことができます。

それとガッツなんですけど、本当に変わったなぁ…
キャスカの心を取り戻すための焦りはまだあるけれど、
それを抑えることができているし、グリフィスのことを語る時も心が憎悪に囚われてないし、
何より仲間を信じて、シールケたちにキャスカを預けることができるあたり、
本当にガッツは変わった…、というより成長したと感じます。

キャスカの心を取り戻すための夢の回廊だけど、
ファルネーゼ様とシールケにとっては大変な儀式っぽいですね。
ガッツたちは心穏やかに待ってるみたいだけど、無事に終わるのか…
ガッツの信頼に二人が応えることができるのか。
続きは今年の冬以降らしいので、本当に待ち遠しいです。

:: 2016/6/26 日曜日::

■[漫画]白い鷹と光の鷹「ベルセルク」38巻

ベルセルク 38 (ヤングアニマルコミックス)
著者/訳者:三浦建太郎
出版社:白泉社( 2016-06-24 )

Kindle版:ベルセルク (38)
Kindle版まとめ買い:ベルセルク

人魚たちの力を借りてからくも海神を倒したガッツたち。
一行はキャスカの心を治すためにパックの故郷・妖精島を目指し、
島まであと少しというところまで来ていた。
そして一方リッケルトは窮地を新生鷹の団の人間に助けられ、
グリフィスがいるファルコニアに向かうことになり…

「ギガントマキア」があったのもあり3年ぶりとなるベルセルクの新刊ですが、
その期間も納得したくなるほどの作画クオリティでした。
壮大なスケールで描かれるファルコニアの建造物は、
人工的ではなく、神代を感じさせるものがありますし、
リッケルトの表情一つとっても心の内のさざ波が感じられるようでした。

剣の丘で別れて以来、久しぶりに会ったグリフィスとリッケルト。

berserk38_01

罪悪感など微塵もなくグリフィスがグリフィスで在るからこそ、そこにいる光の鷹と、
触の時に居ることができず、ガッツのように怒ることができずにいたリッケルト。
二人が再会するとどうなるのか、心配ではあったんですよね。
主にリッケルトがグリフィスに取り込まれないのかという心配だったんですが、
その心配も杞憂でしたね。
昔は確かに気弱なところもあったけどリッケルトもかつての鷹の団の一員で、
ゴドーの直弟子として確かに一歩一歩進んできたんだから。
そういった心の強さがリッケルトの言葉から伝わってきたように思えます。

というか本当にリッケルトは頼りになるようになったなぁ…
獣魔兵の襲撃にも慌てず、策を立てて味方を作り切り抜ける手腕もそうですし、
何よりも大事な家族であるエリカを離さないところが頼り甲斐がありますよね。
リッケルトの旅路は険しいものになるだろうけど、何とか逃げ延びて欲しいです。

そしてついに妖精島に辿り着いたガッツ一行ですが、
そこでは手荒な歓迎が待っていて…
この続きは現在発売中のヤングアニマルに載っているので、
どうしても気になる人はヤングアニマル本誌を読むことをお勧めします。
多分次の39巻の発売は3年は掛からないと思いますが、
それでも1年くらいは余裕で掛かると思いますので…

:: 2014/7/31 木曜日::

■[漫画]遠未来プロレスラー英雄譚「ギガントマキア」

ギガントマキア (ジェッツコミックス)
著者/訳者:三浦建太郎
出版社:白泉社( 2014-07-29 )
公式サイト:ギガントマキア|白泉社

「ベルセルク」の三浦建太郎が描く新シリーズ!
「ベルセルク」が終わってないのにどういうことなの?
という質問はしないようにしましょう。
誰しも気分転換はしたいものじゃないですか…

遥かな未来、人族と亜人族たちが暮らす世界で、
人類は帝国を築き旧時代の巨人兵器で世界を席巻していた。
砂漠で暮らす、虫との共生選んだ亜人族の聖虫族もまた、
一族の神を狙った帝国と最後の徹底抗戦に臨もうとしていた。
そんな聖虫族と人族の元闘奴・泥労守(デロス)と精霊の少女・風炉芽の二人が出会い…

gigantomaxia_01

人族に対する恨み骨髄に徹す聖虫族の勇者・雄軍と泥労守の決闘は、
まさに肉弾戦という名が相応しい大迫力のものでしたし、
泥労守のプロレスっぷりは惚れ惚れするものがありました。
そして、それが巨人相手にも発揮されるんだからなぁ。
ただただ凄い、としか言い様がなかったです。

それにしてもやってることはプロレスだし、
異形の生物とのバトルだしと、やたら濃くていかにも三浦建太郎でしたが、
その根底にあるのがSF的世界観なのがびっくりしましたね。
ベルセルクがガチファンタジーなだけに意外性が強いというか。
でもやっぱり面白さに相違なしとも感じました。

これはこれで面白いし、何より世界観も壮大で続きが気になるんですよね。
ベルセルクと交代で良いから連載してみるとか…
…完結する未来が見えないな。(笑

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