■[ラノベ]notハーレムラブコメ「僕は友達が少ない」11巻
僕は友達が少ない (11) (MF文庫J)
著者/訳者:平坂読
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー( 2015-08-26 )
作者twitter:平坂読 (hirasakayomi)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:ブリキの砦
Kindle版:僕は友達が少ない 1
Kindle版:僕は友達が少ない 2
Kindle版:僕は友達が少ない 3
Kindle版:僕は友達が少ない 9
Kindle版:僕は友達が少ない10
Kindle版:僕は友達が少ない 11
私が11巻を読んだ感想を正直に端的に言うと
「ハーレムラブコメの皮を被った残念青春ストーリーだったなぁ」
です。
残念青春ストーリーとしては最後まで良く出来ていると思います。
「僕は友達が少ない」というタイトルの通りに、
友達が少なく、ぼっち気味な学生が青春をしていくストーリーで、
最後のオチはアレだったけど、まぁ、1巻当初とリンクしているのは有りだと思います。
ただ、ハーレムラブコメとしては…
俺妹もそうだったけど、
「物語の整合性は取れているけれど、読者の期待に応えてない」
と感じてしまいました。
物語のラストの時点で主人公が宙ぶらりんというのには疑問符が浮かんでしまいます。
ただそれはハーレムラブコメとしては、という意味で、
青春ストーリーとしては正しい終わり方だったのではと思います。
とはえ、ハーレムラブコメの皮を被っていた作品だっただけに、
それを期待している読者が多かったと思うので、
そういった意味では読者の期待に応えられていないんじゃないかなー、と。
例えるなら途中まで「ToLOVEる」だったのに、
物語の終盤で本当は「聲の形」だったことが詳らかになった、みたいな。
実際随所で伏線が張られていたけれど、
ラストまで「聲の形」的な展開で駆け抜けても、
「ToLOVEる」を楽しみにしていた私からしたら、
暖簾に全力で腕押しして肩透かしされた気分になると言いましょうか。
上手いフレンチを出すと評判の店と聞いて入店し、コース料理を楽しんでいたら、
メインディッシュとデザートが中華料理だった的な何かというか。
美味しいのは美味しいけど呆然とするみたいな…?
面白い作品であるし、実際読み始めたら一気に読み終わってしまいましたが、
この作品の本質がどこにあるのかちゃんと理解していないと、
最後まで読んでも読後感はスッキリしないかも知れません。
まぁ、何だかんだ言って結局のところは、
夜空と理科が好きなハーレムラブコメ好きの私としては、
非常に納得がいかないオチだった、ということです。
この傷心はエロ同人誌を読んで癒やすしかないな…
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