本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2021/6/12 土曜日::

■[漫画]初見殺しスレイヤー「リワールド・フロンティア@COMIC」3巻

ラトが護り、ハヌが撃つことで完勝したゲートキーパー戦。
たった二人だけで成し遂げた偉業を前に何とか取り込もうとする野心家が多い中、
ラトの弱みに気付き、傷口に塩を塗り込み、ハヌを取り込む輩が出てくる。
そいつは”仲間殺し”と揶揄されるダイン・サムソロという卑劣漢で…

この3巻は最高に盛り上がるけど、序盤が精神的にキツイです。
原作で読んでた時から主人公ラトにはイライラしちゃいましたが、
このコミカライズでは必要最低限まで減らされているため、
かなり読みやすくなっているように思えます。
まぁ、それでもかなりイラっとしちゃうんですけどね。
ただ、原作よりイラつき具合がダイン>>>ラトになっているかな?

そして絶望の淵で見出したラトの新たな力ですが、
脚でかめはめ波や脚で土爪世代の私にとっては受け入れやすい力でしたね!
発想は柔軟にしないとですよ。

まぁ、それを制御できるラトの力量がクレイジーすぎるってのはあるんですけどね。

クライマックスでのヘラクレス戦では、
そのクレイジーさが遺憾なく発揮されてて最高でしたね!

カレルレンが凄い顔で変態の所業と言ってましたが、
多分、変態の一言だけではそのクレイジーさの1割も表現できてないと思うんですよね。
初見でヘラクレスを倒そうというのは、
FGOで言えば初見殺しの負け確定イベントを、
ピーキーなスキルを掛け合わせて一点突破しちゃうような無茶だと思うんですよ。
うーん、やっぱりラトはクレイジーだわ。

これで原作1巻が終わったけど、続刊はあるのかしら…
原作2巻の新キャラも好きなんだけどなぁ…

:: 2020/7/4 土曜日::

■[漫画]ボスキャラの倒し方「リワールド・フロンティア@COMIC」2巻

探検者として歪なビルドの二人が出会い、友達になり、
ルナティックバベルで探検をしていたら遭遇した無礼者。
しかしその責任者であるヴィリー嬢は騎士の名に恥じない礼儀正しさで、
更には階層ボスであるGKも倒せるくらいの実力者で、
それを目の当たりにしたハヌは一計を案じ…

2巻では胸クソ展開があるかと思いきや、
かなり丁寧に描いてくれているお陰で気持ちの良いストーリーが展開していますね。
二人が出会ったばかり&物語が始まったばかりということもあり、
ラトがメインとして使っている支援術式の説明がされましたが…

うーん、ヤバイくらいにピーキーだなぁ…w
このダメすぎる特性は絵にされるととても判りやすいですが、
同じくらいラトの特性、というか規格外さも絵にされるとわかりやすかったです。

ホモサピエンスの脳では並列思考というのは出来ないはずなんですが、
ラトは先天的にそれが10分割で出来るっぽいのが本当に人間辞めてますよね。
人間辞めてるというか神ってるハヌも大概アレだけど、
ラトはラトで自覚なしにヤバすぎると思うんだ…

それにしても漫画にすると本当に映えますね。
特にハヌの”天龍現臨・塵界招”が素晴らしい!

これは是非とも見開きで読んで欲しいですね。
FGOの宝具演出みたいなノリと言いましょうか。
そんな豪華さがありました。

見開きと言えばハヌのファッションショーとかも見栄えが良かったですね。
バトル的にも萌え的にも見所が多くて面白い2巻でしたが、
ラストが不穏なキャラが出てきたのがね…

原作知ってるからネタバレしない程度に言いますが、
あまりのクソな敵キャラなので読んでて心を折られないようにしてください。
ちゃんと因果応報な結果になるんで…!
3巻を心して待ちましょう…!

:: 2019/11/7 木曜日::

■[漫画]友達になろう!「リワールド・フロンティア@COMIC」1巻

原作ラノベは3巻で刊行止まっちゃってるけど、ニコニコ静画でコミカライズが開始されました。
Web版読んでた時から漫画やアニメだと映えるだろうなぁ、
と思っていただけにその予想が正しかったことを実感しましたね。
主にフンチラ的な意味で。

持って生まれた才能から支援術式特化という歪なビルドになったラグディスハルトは、
そのビルドが故に誰からも見向きもされずにぼっちでいたんだけど、
めげずに声を掛けていたらヘテロクロミアの銀髪幼女が即答してくれて…

ざっくり言うと遠未来を舞台にしたボーイミーツガールのダンジョン攻略バトルモノです。

友達が欲しかったラトと、友達に対して変な思い入れと憧れがあるハヌ。
出力最小だけど出力数最多のラトと、出力最大だけど小回りが効かないハヌ。
艦これとかに例えると艦載機が多いラトと、大艦巨砲主義のハヌ。
お互いが歪な二人が出会ってしまった奇跡から始まる物語です。

1巻は序盤も序盤なので面白くなるのはこれからなんだけど、
原作通りに進むなら2巻はかなり胸クソ展開になるので注意が必要ですね。
おそらく3巻後半あたりから物語が加速すると思いますので、
作画の荒木さんにはそこまでフルスロットルで頑張って頂きたいです。

ちなみにニコニコ静画で連載してて、第一話はいつでも読めますのでまずはそちらをどうぞ。

:: 2017/10/15 日曜日::

■[ラノベ]熱戦、決戦、大激戦!「リワールド・フロンティア」3巻

リワールド・フロンティア3巻リワールド・フロンティア3巻
出版社:TOブックス
作者名:国広仙戯
作者サイト:国広 仙戯
作者twitter:国広仙戯 (@sengisengi) on Twitter
絵師名:東西
絵師twitter:東西 (@poppin_phl95) on Twitter
Kindle版:リワールド・フロンティア 3
Kindle版まとめ買い:リワールド・フロンティア
DMM電子書籍:リワールド・フロンティア 3

ラトが倒したゲートキーパー”ヘラクレス”のコンポーネントを欲して愛人契約を持ちかけたロゼ。
その真意はテロ集団と化した”ヴォルクリング・サーカス”の首魁にして父の仇、
シグロスを倒すために必要だからというもの。
ラトはロゼを仲間と認め、仲間を守るために積極的に介入しようとしたその時に、
正に”ヴォルクリング・サーカス”が浮遊都市を襲撃し…

この3巻は2章後半とも言うべき内容で、バトル、バトル&バトル! って感じでしたね。
物凄く面白いが故に読むのにかなりエネルギーを必要としますが、
読後はその面白さに打ち震えるものがありましたよ。
これは漫画とかアニメとか、別の媒体だと更に映えるだろうなぁ、とも思いました。

それにしても仙戯さんはゲスでクズな悪役を作るのが本当に上手いですよね。
今までライトノベルでMostクズな悪役を生み出す作家と言えば川原礫さんでしたが、
仙戯さんはそれに匹敵するかそれ以上に、
クズで卑怯で最低で外道でムカツキ度MAXな悪役を生み出す天才ですよ。
シグロスは本当に読んでるとムカムカして投げ出したくなるほどの悪役っぷりですが、
そんな悪役だからこそ、真っ向から立ち向かうラトが格好良いし、
打倒した時は最高にカタルシスを感じるんですよね。

しかし、なんだかんだでシグロスは強かったですね…
神器由来の能力と、その卑怯極まりない手段で手に入れた力持つとはいえ、
機甲化され強化されたあのヘラクレス相手と互角に戦えるんだもの。
そりゃラトが苦戦するのも仕方ないですが、
それを乗り換えるからこそ主人公であり、ヒロインですよね。
いやはや今回は最後の最後でハヌに良いところ持って行かれたなぁ…
まさかあの時のアレが決め手になるとは…
うーん、面白い!

書籍化されたことでだいぶスリムになりましたが、
面白さは削られることなく、むしろ洗練されたように感じますね。
Web版読者も納得の面白さでしょう!
さて、次巻はもうひとりのジョーカーにしてヒロインが登場ですよ。
どんなデザインになるのか、今から楽しみだなー

:: 2017/4/12 水曜日::

■[ラノベ]三人目のジョーカー「リワールド・フロンティア -最弱にして最強の支援術式使い-」2巻

リワールド・フロンティア2巻リワールド・フロンティア2巻
出版社:TOブックス
作者名:国広仙戯
作者サイト:仙戯
作者twitter:国広仙戯 (@sengisengi) on Twitter
絵師名:東西
絵師twitter:東西 (@poppin_phl95) on Twitter
Kindle版:リワールド・フロンティア 1
Kindle版:リワールド・フロンティア 2
DMM電子書籍:リワールド・フロンティア 2

遥かな遠未来―
天蓋に閉ざされて宇宙への進出が制限された世界で唯一の出口、
古代文明の遺跡の一つ、軌道エレベーター”ルナティックバベル”
その二百層で親友の少女を助けるために未知のレイドボス”ヘラクレス”を、
単独で撃破してしまったラトの元にまた新たなトラブルの種がやってきて…

Web版二章のボリュームの大きさは知っていたので、
一冊じゃ収まりきらないだろうなぁ、と思ってましたが予想通りでしたね。
まぁ、それでもまだ比較的キリが良いところで終わってると思います。
とはいえ早く続きを読ませろとも思いますが。(笑

今回の物語の要は新キャラのロゼことロルトリンゼ。
どちらかというとお嬢様な雰囲気の彼女ですが、
支援術式と同等に敬遠される使役術式使いのハンドラー
SBを使役するという特性上ソロエクスプローラーというのには納得だし、
ラトたちBVJに加入したいというのまではわかるけど、
ラトに愛人契約を迫ってくるという展開には驚きですよね。

そういった展開にラトは驚きを憶えつつも、
1巻の時にハヌとの間にあった誤解と意思疎通齟齬の経験から、
しっかりと学んでまっすぐにロゼのことを考え信じて、
積極的にロゼが持つトラブルに巻き込まれようとしているところは、
主人公らしくて「やるじゃん!」と思えましたね。

まぁ、出会って少ししか経ってないのに信じすぎだとは思いますが、
それも長い間ソロでやって人の顔色を伺いすぎて、
言葉だけじゃなくて仕草や表情とか諸々から空気を読むスキルを身に着けたからでしょう。
それにしたって詐欺に遭いやすそうだなぁ、と思うわけですが…
実際1巻ではダインに詐欺まがいのことされてますからね…(笑

そして新ヒロインのロゼですが、
ハヌとはまた違ったベクトルの魅力がありますよね。
ハヌの歯に衣着せぬ快刀乱麻な舌鋒も好きですが、
ロゼの嘘を言えない素直さも好きですよ。
無表情だけど無感情ではないクールっぽいところも良いですし、
言動や服装がお嬢様っぽい雰囲気なのも良いですよね。

物語は絶望の幕が上がったいいところで終わったので次巻に期待したいところですね。
多分ボリューム的にまた書き下ろしが多くなると思うので、
そっちの方面でも期待です。

:: 2016/12/15 木曜日::

■[ラノベ]ダンまち好きにお勧め!「リワールド・フロンティア」1巻

リワールド・フロンティア
著者/訳者:国広仙戯
出版社:TOブックス( 2016-12-10 )

作者twitter:仙戯(@sengisengi)さん | Twitter
絵師twitter:東西(@poppin_phl95)さん | Twitter
Kindle版:リワールド・フロンティア

人類がSEALという新たな力を得て進化した遥かな遠未来…
終末戦争を経てもなお残る遺跡から情報具現化コンポーネントを回収することを生業とする、
エクスプローラー(探検者)が活躍する世界。
エクスプローラーはパーティー行動がメインの中で、
支援術式という不遇な術をメインとして扱うラグディスハルトは常にぼっちだった。
その日もいつものように幾つものパーティーに応募するも全て断られ、
今日もソロ活動かと諦めかけていた時、一人の少女と出会う。
これは史上最大の術力を持つ元現人神の少女と、
史上最弱の術力ながら史上最多の術式制御力を持つ少年のボーイ・ミーツ・ガール。

いやー、この作品の書籍化をどれだけ待ったことか!
Arcadiaで連載していた頃から好きでずっと応援してたんですが、
かなりの紆余曲折を経てTOブックスからついに書籍化です!
いやはやめでたい!

この作品の何が好きかって、まずはストーリーでしょうかね。
ボーイ・ミーツ・ガールという王道的なところも好きだし、
Arcadiaの色が濃いダンジョン探索モノなところも好きだけど、
やっぱり一番は主人公が挫けてもそこから立ち上がって成長するところかな!
女の子のピンチに駆けつけて身体を張って、身体の限界を越えてでも守るとか、
あまりにもシンプルなんだけど、だからこそ良いんですよね。
こう、少年漫画の王道的要素が入ってるのがツボなんですよねー

そしてそれを魅せるキャラクターもまた良いんだ。
パンチラならぬフンチラ(褌チラ)を見せるヒロインのハヌや、
高潔だけど苛烈な女騎士の剣嬢ヴィリーも良いけど、
やっぱり主人公のラトが一番魅力的かな!
格好悪いところもあるけど、格好良いんだ!
こう、応援したくなるし、期待したくなるんですよね!
それと、悪役のダインがとても憎まれ役をしてくれるのも重要な要素ですね。
読んでてかなりムカつくんだけど、
それだけ感情を揺さぶられる面白さがあるという証拠だと思うんですよ。
ちゃんと報復が待っているというのも溜飲が下がりますしね。

あと、設定も上手いですよね。
史上最弱だからこそ扱いがピーキーな支援術式を低コストで使え、
それを同時並行で行えるという稀有な才能があるから使いこなせるという妙。
3分間だけ1024倍の強さを発揮できる剣士とか面白いじゃないですか。
でも今までぼっちが続いた状況のせいで自信がないから、
色々と躓いたり失敗したりするというのも上手いなぁ、と。
そう思うわけですよ。

この作品を読んだ人は恐らくダンまちを連想すると思います。
でもまぁ、連載していた場所がダンジョン探索が好まれるArcadiaだし、
作者の年代的にSAO(Web版)に影響受けてるだろうし当然だと思います。

唯一の難点が作者の仙戯の意向でWeb連載版が削除されてることですね。
試し読みもWeb上ではできないので本屋で確認して貰うしかないんですが、
ダンまちが好きな人なら合うと思うので是非読んで欲しいです。
超面白いよ!

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