本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2021/8/26 木曜日::

■[漫画]弱火でコトコト、ラブコメランチ「土曜日のランチメイト」2巻

これから面白くなると思ったんだけど、残念ながらこの2巻で完結です。
ラブコメ+料理というわりと王道な組み合わせで、
内容も外れのない王道的な面白さがあったんですが…
うーん、世知辛い世の中やで…

90年代の中学校での半ドンの二人ランチはどれも良いモノがあります。
野球を頑張る宮森くんのためにカツサンド作ってあげるとか、
母親というよりも恋人のすることだと思うんだけど、
真穂ちゃんはあんまり自覚ないんだろうなぁ…
成長して、振り返ってみたら甘い青春だったと気付くような思い出ですよ。

そしていつも料理をして貰ってばかりで、自分からリクエストも出さないという、
昭和のお父さんみたいなことをしている宮森くんですが、
魚を捌くことができない真穂ちゃんの代わりにサクっと捌いてあげたのは、
これまた昭和のお父さんって感じで良かったですね。

普段は家事とかしないのに、
たまに見せる男らしい家事スキルはギャップがあってカッコイイわけですよ。
真穂ちゃんの好感度も上がってましたしね。

真穂ちゃんの体調が悪い時は気付いてあげて、
看病までは出来ないけれど気遣ってあげたり、
ちゃんと良いところを見せてくれてて良かったんですよね。
このままじっくりと弱火でコトコトと温めるのかと思っていただけに、
唐突な最終回には驚かされ、悲しまされましたけども…

とはいえ、最終回はとても良かったと思います。

二人らしい気持ちの伝え合い方だったし、
ラブコメ、というにはまだちょっと甘酸っぱいくらいの若さだけど、
二人のこれからが容易に想像できるようでした。

良い作品なのでお勧めです。

:: 2021/5/25 火曜日::

■[漫画]高尾じんぐのラブコメ盛り合わせ「土曜日のランチメイト」1巻

時はまだ昭和の香りが色濃く残る90年代。
学校ではまだ土曜日に半ドンが有った頃。
優等生の高野真穂(中学二年生)には秘密があった。

それは鍵っ子で寂しい昼食を調理室で勝手に使って調子して食べることだったんだけど、
ある日それがクラスメイトの野球少年、宮森航太にバレてしまい、
口止め料として来週のランチを要求されて…

1巻が出たのは2巻なんですが、当時は気になりつつも買わなくて。
でも、DMM電子書籍半額キャッシュバックを機に買ったんですが大正解でした。
これは普通に1巻出た時に買って、早々に読むべきでしたね…!

高尾じんぐさんは「くーねるまるた」に代表される数々の作品を描かれてますが、
ここまで明確なラブコメ作品って描かれてないと思うんですよ。
しいて挙げれば「んぐるわ会報」くらいかと思うのですが、
あの時もラブコメ成分が少なく、とてももどかしく思ったもんです…

しかし、この作品は違います。
90年代を舞台にした中学生のラブコメです!
初めは名前の記憶すら怪しく、喧々囂々だった二人が、
胃袋を掴まれ、褒め言葉にほだされて仲良くなっていく過程がとても良いのです…!

何だよ、やっぱり高尾じんぐさんってラブコメ描けるじゃん…!
「くーねるまるた」で描き慣れた料理描写と、
新境地のラブコメが上手いこと融合しているんですよ。
ゼノン編集部というマイナーな媒体で連載されているので知名度はイマイチですが、
面白さはピカイチだと自信を持って言えますね!

それにしても真穂さん、中学生にして世のお母さんの苦労を知り、
少女漫画に影響されて一緒に料理をしようとしたりするも、
思春期男子が胸キュンしちゃう距離感を知らないあたり、まだまだ可愛いですね…

この後、近すぎることに気付いてドキドキして気まずくなっちゃうあたり、
最高に尊かったです…

という訳で、とても面白いのでお勧めです!
Web連載なのでもちろん第一話から読めますよ!

土曜日のランチメイト – 高尾じんぐ / 第1話 まほとヒミツの調理室♡ | ゼノン編集部

現在公開されてるのは第3話までと、直近更新の第10話から第12話までですが、
これだけでもこの作品の面白さはわかると思いますので是非読んでみてください。

HTML convert time: 0.123 sec. Powered by WordPress