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:: 2013/8/2 金曜日::

■[漫画]石黒正数ファン必見の対談もあり!「地球戦争」2巻

地球戦争 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者/訳者:小原 愼司
出版社:小学館( 2013-07-30 )
コミック ( 207 ページ )
作者サイト:施療院島
作者twitter:小原愼司(地球戦争 1 発売中) (w0hara)さんはTwitterを使っています

突如としてロンドンの待ちに舞い降りた三本脚の宇宙からの侵略者。
孤児のオリバーとお嬢様のアリスに、孤児の坊やも交えた3人での逃避行は、
外国への船を目指すことになるんだけど、港ではオリバーの孤児仲間と再会し…

孤児仲間のみんなが結構個性があって良いですよね。
アリスに対して嫉妬したルーシーがサムの暴挙を見て見ぬ振りをしたり、
オリバーに対して嫉妬したサムが虚勢を張っている所とかキャラが立ってますよね。
オリバーも感心する青年実業家のグレイヴのせいで更なる局面に立たされるのもまた面白いです。

さて、1巻巻末ではトニーたけざきさんとの対談が載っていましたが、
今回は「それでも町は廻っている」作者、石黒正数さんとの対談が載っています。
ファンにとってはそこそこ有名な話なのですが、
石黒正数さんは大の小原愼司ファンということでも知られています。
付き合いも結構長いのでディープな話が聞けることが楽しみにしていたんですが、
これがもう予想以上に深い話でびっくりですよ!

お互いの漫画の作り方という話はまだまだ序の口で、
石黒正数さんの「それ町」年表が登場するわ、ファン作成の年表が99%合ってるだとか、
紺先輩っぽい人が色んな作品に出ていることについての言及や、
それ町が元々全4巻の予定だった話だとか、石黒正数ファン必見の情報が山盛りですよ!

というか、石黒正数さんってば「菫画報」のこと好きすぎでしょう。(笑
私も好きですし、今読んでも最高に面白い作品だと思いますけど!
「それ町」でゴンヌズバーという擬音が出てきても驚かないな!

それにしても石黒正数さんは本当に小原愼司さんの「菫画報」がなかったら、
漫画家としてここまで大成出来なかったんだろうなぁ、と思います。
というか危うく全4巻になる所を、
小原愼司さんが止めてくれたから今の「それ町」があるんだよなぁ。
やはり小原愼司さんは偉大やで…

:: 2013/4/9 火曜日::

■[漫画]火星人、倫敦ヲ侵略ス!!「地球戦争 the war of the human」1巻

地球戦争 1 (ビッグ コミックス)
著者/訳者:小原 愼司
出版社:小学館( 2013-03-29 )
単行本 ( 192 ページ )
作者サイト:施療院島
作者twitter:小原愼司(地球戦争 1 発売中) (w0hara)さんはTwitterを使っています

小原愼司ファンとしては買わざるをえない「地球戦争」1巻。
霧けぶるロンドンに突如火星からやってきた侵略者が、
人を攫い、殺していく中で孤児の少年・オリバーが上流階級のお嬢様・アリスと出会い、
孤児院に残された坊やと3人で逃避行をすることになっていくんだけど…

小原愼司さんの新天地での新連載は若干ホラー風味の退廃的なモノ。
育ちのせいで他人を信じられないオリバーが、レディとしての矜持を持つアリスと触れ合い、
更に軍人や貴族たちの庇護と逃亡を経る内に少しずつ変っていく姿が描かれています。
火星人と目される兵器とその不可思議な技術による虐殺シーンは、
ちょっとグロが入っているけど、小原愼司作品を普段読んでる分には大丈夫かと思います。

実を言うとこの単行本で一番興味深かったのは巻末のインタビューです。
トニーたけざきさんと90年代のK談社のAフタヌーン誌を振り返るという、
当時の雑誌をよく知る身としては非常に読み応えのある内容でした。
今語られる「菫画報」の秘話だとか、編集さんが部活モノやりたかった話だとか、
アフタヌーン好きとしては是非とも読んで欲しい内容です。

しかし許可を貰っているとはいえアフタヌーン本誌よりも先に新連載情報を小学館の単行本で先行で出すとか…
懐が広いな、アフタヌーン…
原作:小原愼司 作画:トニーたけざきでアフタヌーンで連載が近々始まるみたいです。
楽しみだわー

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