本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2024/6/12 水曜日::

■[ラノベ]ベッタベタだけど、面白ければオッケーです。「凡人転生の努力無双 〜赤ちゃんの頃から努力してたらいつのまにか日本の未来を背負ってました〜」1,2巻

起伏のない人生を情熱もなく過ごしていた青年が、ある日通り魔に刺されて死んで転生した先は、
日本なんだけれど、”魔”という存在が暗躍する世界だった。
その世界で”魔”を祓う祓魔師の名家の長男、如月イツキとして生まれ変わったため、
死の危険が約束された人生だった!
何とか生き延びるためにイツキは赤ん坊の頃から魔力を増やそうと努力を繰り返すことによって、
いつの間にか膨大な魔力を内包する幼児へと成長しており…

こう言ってはなんですが、どこかで見たことがある設定を寄せ集めた作品です。
赤ん坊の頃から努力して魔力を伸ばすと無職転生だし、
魔力が溢れそうで死にかけるとか本好きの下剋上だし、
魔法がある日本への転生とか数え切れないくらいあるけれど、
ちゃんとキャラクターに深みがあるので面白いです。

イツキの両親、特にパパの宗一郎がかなりの親バカで良いんですよね。
長身で強面なんだけど、息子を溺愛しているのがユニークですし、
母親はイツキのことを赤子の頃からとても大切にしているのが伝わってきますし、
何よりも数百年も祓われなかった”魔”を相手にイツキを守る為に立ちはだかるとか、
めっちゃ母親してて良かったです。

ヒロインとしては生成りから救って義妹になったヒナちゃんは幼くて可愛いけれど、
今のところメインヒロインは幼馴染みで同じ名家である霜月家のアヤちゃんかな?
ただ、2巻から登場するイギリスからやってきたニーナちゃんも強いですね。
同じ学校、同じクラスで席が隣とか運命を感じちゃうよねー

イツキは第七階位という規格外の魔力を持つほどに成長したし、
魔力の扱いも習熟している上に、色々な技術習得に貪欲なんだけど、
2巻の時点でもまだ6歳なので、圧倒的に経験が足らないんですよね。
真っ向からぶつかってくる1巻のラスボス雷公童子のような相手ならともかく、
2巻で出てくるような魔法を封じる搦め手の敵が相手だと苦戦しちゃうのが、
ちょっとヤキモキしちゃいますが… まぁ、転生しているとはいえ6歳だからなぁ。

スマホがあるような日本とはいえ、
祓魔師の名家だと重婚OKっぽいので、ハーレムエンドも問題なさそうなので、
イツキには今後もヒロインを籠絡していって欲しいものです。
第七階位というくらいだから、七人くらい奥さんが居ても良いと思います!

:: 2022/3/21 月曜日::

■[ラノベ]コーネリア・ファリスの星冠「エリスの聖杯」4巻

エリスの聖杯4巻エリスの聖杯4巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:常磐くじら
作者サイト:常磐くじら
絵師名:夕薙
絵師サイト:SEVENTH HEAVEN
絵師twitter:夕薙さん(@y_nagii) / Twitter
連載サイト:エリスの聖杯
Kindle版まとめ買い:エリスの聖杯
DMM電子書籍:エリスの聖杯 4

稀代の悪女スカーレット・カスティエルの幽霊と誠実で温和な令嬢コンスタンス・グレイル。
二人が組んでスカーレットを奸計で以て断頭台に陥れた犯人の解明は、
大国ファリスの後継者争いという壮大な事件にまで波及し、遂には大団円を迎えることになった。
平穏なある日、コンスタンスは婚約者ランドルフと供に、
ルチアを連れてソルディタ共和国に観光に行くことになったんだけど…

Web版には後日談がありましたが、それとは別に書籍版の続きが発売です。
電子書籍版でのみの発売というのに世知辛さが感じられますが、
作品の面白さには問題ありませんし、私は元々電子書籍で買ってたのでオールOKです。

全3巻で綺麗に完結していただけに蛇足にならないか心配でしたが、
スカーレットが母アリエノールから聞いていた「コーネリア・ファリスの星冠」の謎は残っていたので、
それを解決、というか探索するというのが良い続編のモチベーションになっていると思います。

今回もスカーレットの毒舌が光ってましたが、
コニーの食欲もかなり輝いていましたね…w
ランドルフもコニーの操縦方法が堂に入ってきた感があります。
将来、ランドルフが残業で遅くなったのをお土産でご機嫌を取る姿が見えるようです…
というかランドルフはずっと仕事中毒だったなぁ…
婚約者なんだしもう少し出番が多くても良い気がしないでもないんだけど…w

コーネリアもアリエノールも既に故人だけど、
その足跡からどのような人物だったのか伝わってくるのが良いですよね。
まぁ、スカーレットの母と先祖であるから類推しやすいってのもあるのですが。

それにしてもルチアちゃん、少年の初恋を華麗に奪ってしまうとか、
スカーレットとはまた違った悪女の才能があるような気がします。
将来的に三角関係みたいになったりしたら面白いかな…
まぁ、間違いなくアントニオくんがもう一度失恋しそうだけど…
アントニオくん… 強く生きて下さい…

:: 2020/11/2 月曜日::

■[ラノベ]小宮殿で、待ってるわ。「エリスの聖杯」3巻

エリスの聖杯3巻エリスの聖杯3巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:常磐くじら
作者サイト:常磐くじら
絵師名:夕薙
絵師サイト:SEVENTH HEAVEN
絵師twitter:夕薙 (ゆーなぎ)さん (@y_nagii) / Twitter
連載サイト:エリスの聖杯
紙書籍通販:エリスの聖杯 3
DMM電子書籍:エリスの聖杯 3

大国ファリスと世界中に根を張る犯罪組織【暁の鶏】に翻弄されて、
スカーレットを冤罪で処刑することで一時凌ぎをすることが出来たという事実を知ったコニーたち。
またもやファリスの後継者争いと開戦派によるいざこざが起こっており、
それにアデルバイドが翻弄され、コニーもそれに巻き込まれることになるんだけど…

スカーレットのパパはダメ親父なんだけど、ダメさ加減を痛感している可哀想なパパでしたね。
贖罪として犯罪者たちを次々と罰していたみたいですが、
一番罰されたかったのは自分なんでしょう。
それだけにスカーレット&コニーに頬を叩かれたのは嬉しかったのではないでしょうか。

セシリア王太子妃ですが、彼女の過去を知ると憎めないというか…
もちろんやらかしたことの多くは悪いことで裁かれるべきだと思うんですが、
彼女もまた運命を翻弄された側なので可哀想ではあるんですよね…
それにしても散り際が格好いいというか何というか。
まるでBLACK LAGOONのキャラみたいな散り際だな、と思いましたw

それにしてもスカーレットとコニーの絆は尊いですね…
時空を越えて結ばれた二人の絆は相棒として最高であり、
そこに平然と割って入るランドルフさんってば鉄面皮すぎですよ。
何となく、コニーは出産の時にスカーレットに頼りそうだな、と思いました。
それに対して頼られなかったランドルフは地味に傷付いてそうだな、とも思いました。
いや、まぁ、妄想なんですけどねw

妄想と言えばユリシーズ王子とルチアちゃんですが、
今後の二人を思うと微笑ましいですね。
ユリシーズはこれからずっとルチアちゃんに救われていくんだろうな…w
微笑ましい可愛いカップルたちに幸あれ。

:: 2020/5/16 土曜日::

■[ラノベ]情けない男たちの尻拭い「エリスの聖杯」2巻

エリスの聖杯2巻エリスの聖杯2巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:常磐くじら
作者サイト:常磐くじら
絵師名:夕薙
絵師サイト:セブンス ヘブン
絵師twitter:夕薙 (ゆーなぎ) (@y_nagii) | Twitter
連載サイト:エリスの聖杯
紙書籍通販:エリスの聖杯 2
DMM電子書籍:エリスの聖杯 2

悪役令嬢のスカーレットの幽霊と誠実でお人好しな子爵令嬢のコンスタンス。
性格も違えば生死の違いもある凸凹コンビの二人が、
スカーレットが処刑された謎を追い、突き止めた「エリスの聖杯」というキーワード。
しかし、そんな二人にコンスタンスの友人であるケイトが拐かされた事実が…

ケイトさん、良い友人ですね…
幼き日に心を救われてからずっと友人だと思ってくれて、
突き放されても、拐かされても、自分が殺されてしまいそうでも、
それでもコンスタンスのことを大切に思ってくれるだなんて、
得がたき友人ですよ…

そんなケイトを救ってくれたランドルフだけど、
こういった仕事方面ではとても頼りになりますよね。
まぁ、その… 女心とかそういった方面ではサッパリですが…
前妻とのデートコースに誘うだけでなく、それを口にするとか、
もう、この… 色々と残念すぎるだろう…!
書き下ろし短編ではちょっとだけ成長をしているように思えましたが、
まぁ、これはコンスタンスじゃないと通用しないとは思うんですよね。
コンスタンス以外と付き合って欲しいわけではないのですが。

さて、今回で「エリスの聖杯」という言葉の意味がわかりましたが…
その… 何というか…
為政者たちが国防を蔑ろにして外交とかもおざなりにしてきたツケを、
全部スカーレットに押しつけた形というのは、
ランドルフ以上に残念だな、と思いました。

Web版の分量からして次が完結巻になると思います。
情けない男たちの尻拭いをする女たちの戦いです。
色々ひっかき回した上に脅されたら尻尾巻いて逃げるマスゴミのアメリア女史も、
図々しくも再登場すると思うので覚悟しておきましょう!

:: 2019/11/21 木曜日::

■[ラノベ]悪役令嬢の亡霊と誠実なうっかり少女「エリスの聖杯」1巻

エリスの聖杯1巻エリスの聖杯1巻
出版社:ソフトバンククリエイティブ
作者名:常磐くじら
作者サイト:常磐くじら
絵師名:夕薙
絵師サイト:
絵師twitter:夕薙 (ゆーなぎ) (@y_nagii) | Twitter
連載サイト:エリスの聖杯
Kindle版:エリスの聖杯
DMM電子書籍:エリスの聖杯

10年前に処刑された悪女として名高い公爵令嬢スカーレット・カスティエル。
初代から”誠実”をモットーに生きてきた子爵家の令嬢コンスタンス・グレイル。
ある夜会で窮地に陥ったコニーことコンスタンス・グレイルの助けを求める内なる声に応え、
幽霊のスカーレットが取り付くことで始まる貴族社会で繰り広げられるクライムサスペンスです。

この作品は小説家になろうで連載されていたんですが、
「ダンまち」の大森藤ノさんが熱狂的なファンということで、その後押しで書籍化されたんですよね。

【特集】『エリスの聖杯』刊行記念特別企画 常磐くじら先生×大森藤ノ先生スペシャル対談インタビュー – ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンライン

私は書籍化打診前に大森さんから激推しメール頂いたんで第一部完結後に読んだんですが、
一気に最後まで読み切るくらい面白かったです。

初めは誠実さしかなかった、純朴でうっかり屋のコニーが、
スカーレットに尻を叩かれる形で潜入しているうちに、
少しずつ成長し、スカーレットとの関係も少しずつ深めていき、
いわゆる相棒(バディ)として信頼しあっていく展開はとても面白いです。
ちょっと古いけど、タイバニとかでもそうだったけれど、
性格が丸っきり違う二人が少しずつお互いのことをわかり合い、
唯一無二の相棒になっていくのって… 良いですよね…

スカーレットの方も頼りがいがあるけれど、
その美貌と性格と能力によって死んでも孤高だったのに、
どこまでもお人好しで世話が焼けるコニーに、
少しずつ心を許していっているのも良いですよね…
悪役令嬢なんだけど、コニーに対してだけは心を許していくとか可愛すぎでは?

この1巻では物語の謎は全部解き明かされませんが、面白さは充分詰め込まれてます。
Web版の長さから考えてあと1,2冊で完結すると思いますので、
全体のボリュームとしては手に取りやすいと思います。

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