本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2018/9/3 月曜日::

■[漫画]心が痛い…「夜にとろける」3巻

夜にとろける3巻夜にとろける3巻
出版社:白泉社
作者名:志摩時緒
作者サイト:SCARECROW
作者twitter:志摩時緒 (@shimaso) | Twitter
Kindle版:夜にとろける (3)
DMM電子書籍:夜にとろける (3)

いくつかのシリーズの続き物の3巻です。
シリーズごとに単行本にまとめるのではなく、
単行本の中にシリーズが入っている状態で続いているという、
お菓子の詰め合わせ的な単行本の3冊目です。

3巻でのお気に入りは義理の姉弟モノ「ぎりぎりマイシスター」ですね。
同人誌が初出の短編ですが、私は同人誌版もきちんと持ってます。
義理の姉がアイドルで両思いとか最高かよ…
それにしても思春期のリビドーがよく耐えられるな、と感心してしまいます。

「こいはやみ」と「夜にとろける」はシリーズ最終話になります。

「こいはやみ」はスクールカースト上位のリア充たちの話なので、
青春非モテ街道を突き進んできた私には眩しいですね、やっぱり。
同性が好きだからこその悩み?
いやいや、非モテよりマシやん?
とか思ってしまう自分がちょっぴり悲しい…

純香ちゃんがヒロインの「夜にとろける」シリーズは寝取られですよ。
これは1巻のクラスメイト男子視点で読んでしまったからそうなっているのです。
作者の志摩時緒さんにも「なんで?」と言われましたけど、
こればっかりは私がそう思ってしまったから仕方ないのです。

それだけに純香ちゃんが口説かれてほだされて初体験のプロローグとか、
なかなかに心をえぐられましたよ…
えぐい終わり方だわ…(個人の感想です

:: 2017/9/6 水曜日::

■[漫画]純情、退廃、エロ「夜にとろける」2巻

夜にとろける2巻夜にとろける2巻
出版社:白泉社
作者名:志摩時緒
作者サイト:SCARECROW
作者twitter:志摩時緒 (@shimaso) on Twitter
Kindle版:夜にとろける (2)
DMM電子書籍:夜にとろける (2)

JC時代に家庭教師をしていた生徒とろのカップルモノ「制服の恋人」
高校生男女六人の中で同性愛の男女二人をメインに描いた「こいはやみ」
男子大学生と女子校生のバイトカップルをメインに描いた表題作「夜にとろける」
3つの短編シリーズが収録された「夜にとろける」2巻です。

「制服の恋人」は一番純情というかピュアというか。
愛ちゃんはJC時代は攻め攻めだったのに、
付き合いはじめたらピュアなところを見せまくりで可愛いにも程があるよなぁ。
この分だと初体験とかはまだまだ先になると思うけれど、
ぜひともそのピュアさを保っていただきたいと思います。

「こいはやみ」は元々不毛だとは思ってましたが、
何か男子大学生と付き合い始めたあの子の生々しさがね…
こう… 退廃的な雰囲気を加速したというか…
これは中々に心が痛くなりますよね…

「夜にとろける」は相変わらず一番エロいなぁ、と思います。
ただ私は1巻で出てきた純香ちゃんの同級生男子の話が忘れられないので、
どうしてもNTRモノとして見てしまうのだ…
イチャラブっぷりをほんわか楽しみたいんだけど、
NTRの棘が残っていて純粋に楽しめないのが辛い…

それはそうと志摩時緒さんの作品はイチャラブが多くて大変良いのですが、
男の子たちの性欲がちょっと薄めかな? と思います。
エロシーンは多いしエロいこともしているんだけど、
ガッツキっぷりが10代、20代とは思えないほど薄いなぁ、と。
まぁ、それほどがっつくほど餓えてないからなんだろうけど…
これがリア充か…

:: 2016/9/5 月曜日::

■[漫画]スプーン一杯のNTR「夜にとろける」1巻

夜にとろける 1 (楽園コミックス)
著者/訳者:志摩時緒
出版社:白泉社( 2016-08-31 )

作者サイト:SCARECROW
作者twitter:志摩時緒(@shimaso)さん | Twitter

この一冊は3つのシリーズを収録した短編集風味の単行本です。
前作「あまあま」に出てきた高梨さんの妹の愛ちゃんが出る「制服の恋人」
初々しい学生カップルとその周囲の友達4人が織りなす「こいはやみ」
表題作にして同人誌から出発したJKと男子大学生の「夜にとろける」シリーズ
この3本が順番に収録されています。

ちょっとエッチなラブコメなのは前作と同様なのですが、
だからこそ心に来る展開があります。
具体的に言うと「夜にとろける」シリーズの「初恋未満」です。

純香ちゃんと新太の二人の視点ではなく、
純香ちゃんのクラスメイトの視点だからこそのNTR感が心に来るんだわ…
気になっていた、少し仲が良いと勝手に思っていたのに、
いつの間にか人のモノになっていた事実を知り、
頭が混乱して胸に去来する複雑な感情…

わかる… わかるわ… わかってしまうわ…
あの得も言われぬ感情がこれでもかというほどに紙面から伝わってくるんだよなぁ。
自分がのんびりしている間に大人の階段を登って行かれたという、
あの圧倒的な絶望感に心が押しつぶされそうな気持ち!
なんだろう、とてもわかってしまうわ…
いや、別に、私にそんな過去があったわけではないですよ?
でも、なんでかわかっちゃうんだよなぁ…

もちろん、純香ちゃんたちのラブラブカップルっぷりの甘さも素晴らしかったけど、
あの一つの短編があったがゆえに、全部NTRに見えるから不思議だよね。
これからもずっとNTRに見える呪いに掛かった気分だわ…

他の2つのシリーズも良いモノがありましたが、
私としては「夜にとろける」が一番のオススメですね。
NTR初心者に強くオススメしたいです。
読んで、そして一緒に絶望しよう!

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