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:: 2013/5/3 金曜日::

■[漫画]二転三転大団円!「朝霧の巫女」9巻

朝霧の巫女 9 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:少年画報社( 2013-04-30 )
コミック ( 213 ページ )
作者サイト:【 蛸 グ ラ フ 】
作者twitter:宇河弘樹 (HIROKI UGAWA) (ugawa)さんはTwitterを使っています

長期にわたる単行本化作業で、終わりが見えてこなかった「朝霧の巫女」ですが、
この9巻で遂に…、遂に完結を迎えることになりました!
アニメ化がコケちゃったり、それで作者が自分で作ったりと、
クオリティを追求しまくった作者なだけに今回も描き下ろし量が84ページ越えという、
度重なる延期も納得ってなもんでありますよ。

こまさんを犠牲にしてまで柚子に取り憑いたスサノオを祓うため、
最終決戦と相成る訳なんですが…
この戦いがもう筆舌に尽くしがたいというか、
生中な読解力では難しいモノがありますね。

良い感じに進んでいたのに菊理の妄執の果ての凶行や、
終盤に入ってからの日瑠子陛下のご様子に圧倒と言うか。
いやはや兎に角凄い展開ばかりでした。

後書きのスペースもなく、描きたいモノだけを凝縮した、
最終巻に相応しい、集大成というべき9巻だったように思えます。
しかし最後までカバー下の漫画はいつも通りのノリだったなぁ…
ある意味凄いと思います。(笑

:: 2012/9/16 日曜日::

■[漫画]宇河弘樹、百合連作集「二輪乃花」

二輪乃花 (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:芳文社( 2012-09-12 )
コミック ( 178 ページ )
作者サイト:【 蛸 グ ラ フ 】
作者twitter:宇河弘樹 (Hiroki UGAWA) (ugawa) on Twitter

宇河弘樹さんは「朝霧の巫女」の単行本化作業を黙々とやってるだけではなくて、
実は新作も描いていらっしゃるんですよね! 余り知られてませんが!

という訳で百合アンソロジーの「つぼみ」に掲載された「コブリアワセ」と「Walk wit me」
そしてつぼみ webコミックで掲載された「ニリンソウ」が収録された「二輪乃花」が発売されました。
ちなみに「ニリンソウ」は今でも読むことが出来ます。
ただ、この作品は他二つと違って明るいコメディ調だということをお知りおき下さい…

「コブリアワセ」は戦中、空襲で家と母を失った少女エリが疎開した先で出会ったのは、
父の後妻として迎えられた亡き母の妹であるミヤコだった。
同い年の母というだけでも複雑なのに、母を失った責任に押し潰されそうなエリと、
情感溢れる筆致で描かれておりかなりしんみりくるものがあります。

「Walk wit me」はある炭鉱の町でのお話。
マルリイが守ると誓った少女、ウエンディとのジュブナイルな内容でして、
こちらも複雑な事情があって色々と救われない内容なんだけど、
しっかり百合モノとして描かれているのが凄いです。

ちなみに両方とも後日談が描き下ろしで収録されているのですが…
「コブリアワセ」の方はエロいし、「Walk wit me」の方は色々と台無しでしたね。(笑
単行本のカバー下の内容もそうですけど、アンケートハガキも遊び心に溢れていて、
かなりお得感がありますので、
宇河弘樹ファンの人、そして百合好きな人は是非お手にとって頂ければと思います。

:: 2012/5/18 金曜日::

■[漫画]こまさんの願い「朝霧の巫女」8巻

朝霧の巫女 8 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:少年画報社( 2012-05-17 )
コミック ( 230 ページ )
作者サイト:【 蛸 グ ラ フ 】
作者twitter:宇河弘樹 (Hiroki UGAWA) (ugawa) on Twitter

7巻発売から実に1年と4ヶ月、16ヶ月ぶりの新刊です。
大幅に描き直しているので最早単行本を描き下ろしている状態なので、
これだけ時間が掛かるのも致し方ないでしょう。

楠木兄妹の話から現代に時間が舞い戻り、世は正に世紀末。
神々に見捨てられた世界を何とか救おうとする為政者の手によって、
定められていたかのように現世の穢れを背負う贄として選ばれたこまさんが、
八岐大蛇顕現の為に忠尋の願い虚しく果てて…

と、何とも1巻の頃のほのぼの展開とは裏腹の怒濤のシリアス展開で、
何だかエヴァを見てるような気分になりますね。
それでも忠尋と柚子、出来れば菊里も救おうと倉子さんwith巫女委員会が奮闘しているのは、
日常を僅かながら感じられて微笑ましい限りなんですが…

後半からは日瑠子陛下率いる伊弉冉を封じた黄泉の岩戸を封印しようとする勢力と、
素戔嗚(柚子)率いる母である伊弉冉と会うために岩戸を開けようとする勢力の一大決戦。
岩戸を開閉する能力がある審神者の忠尋の動向が気になるトコロとですが、
果たして柚子を助けることが出来るのか…
次巻はまた来年以降かと思いますが完結まで追い続けたいと思います。

:: 2011/1/31 月曜日::

■[漫画]妹兄の華「朝霧の巫女」7巻

朝霧の巫女 7 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:少年画報社( 2011-01-31 )
コミック ( ページ )
作者サイト:【 蛸 グ ラ フ 】
作者twitter:宇河弘樹 (Hiroki UGAWA) (ugawa) on Twitter

年に一度の刊行が今回は1ヶ月遅れて13ヶ月ぶりの新刊です。
OURs本誌での連載はとうの昔に終わったけど、物語はまだまだ終わらない。
今回も大幅な加筆修正が入ってるはずなんですが、流石に当時のOURsを保存してないので、
見比べて検証できないのがちょっと残念と言えば残念でしょうか。

今回のメインは楠木正志と熊沢菊里の二人が生まれた時代、
南北朝時代の楠木正成と楠木正季を描いたのがメインとなっています。
主上に忠誠を誓う正成と、依り代としての能力を抑える為に男性名を名乗る菊里(正季)
二人が後醍醐天皇に仕え、足利尊氏との戦いで戦死(自害)するまでを描き、
自害の際、七生報国の言葉通り、主上の呪で生まれ変わることを余儀なくされた二人。

ここでの見所はやはり狂おしいまでのブラコンっぷりを見せる菊里。
熊沢菊里として友人が出来たし、これからも笑いながら生活をすることが出来たかもしれない。
でもやはり「妹」の菊里であることは何よりも大事だからこそ、
乱裁と共に歩もうとする姿は怖ろしくもあり、一種の憧憬の念を感じもしました。

そして時間はこまさんがメインとなる話…
多分また1年近く先での発刊となると思いますが気長に待ちたいと思います。
多分あと2冊くらい出るはずなので、2013年には完結しているのではないかと。
うーん、先は長いな…

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