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:: 2018/10/2 火曜日::

■[ラノベ]三界の融和、そして…「やがて恋するヴィヴィ・レイン」7巻

やがて恋するヴィヴィ・レイン7巻やがて恋するヴィヴィ・レイン7巻
出版社:小学館
作者名:犬村小六
作者twitter:犬村小六 (@inumura569) | Twitter
絵師名:岩崎美奈子
絵師サイト:GREAT ESCAPE blog
絵師twitter:岩崎美奈子 (@me_iwa) | Twitter
Kindle版:やがて恋するヴィヴィ・レイン 7
Kindle版まとめ買い:やがて恋するヴィヴィ・レイン
DMM電子書籍:やがて恋するヴィヴィ・レイン 7

ワールドトリガーを起動し、三界の壁が取り払われようとしている中、
ヴィヴィとルカはエデンの艦隊を待ちながら穏やかな日々を過ごし、
ファニアはジェミニと会うために二転三転する人生を歩んでいた…

こういう終わり方でくるかー…

タイトルの回収の仕方は見事でした。
ラストの展開を読んだあとにタイトルを思い返すと、
なるほど、納得であり、希望が持てるな、と思わされます。

実際、ヴィヴィは可愛いですよね。
アステルの記憶を引き継いでるけど素直になれないというか。
まだまだ恋心を自覚ができないというか。
情緒的にはまだまだ小学生だな、と。
喧嘩の内容も痴話喧嘩で、微笑ましいものがありますしね。

それに対してファニアは茨の道を歩んでるなぁ…
民のために滅私奉公をしているのがわかるだけに切なかったです。
本人がそう望んでいるのは確かなんだけど、
そのせいでルカが隣にいることがない人生を歩んでしまうのは、
とてもやるせないもどかしさがありました。
どこまでも自分のエゴを殺してしまうヒロインだなぁ…

ヒロイン度で言えば男のジェミニが中々でしたね…
ルカが死んだと聞いて臥せってしまうだけでなく、
ファニアから伝えられた言葉だけで初志を取り戻すとか、
どんだけルカが好きなんだよ、と。
最後の決戦でも言葉を交わすことなく、
お互いを知っているからこその連携を見せてくれて、
最期までカッコよすぎでしたね。
それにしてもこれも一つのヤンデレヒロインになるんだろうか…

病んでるといえばカミーユも病んでましたけど、
ファニアのお蔭で最期はまだマシな部類だったんじゃないでしょうか。
グレゴリオの最期の惨めさにはわりとスカッとしましたけど、
マクシミリアノは逮捕だけで終わってしまったのは残念でしたね。
こう、人望が地の底まで叩き落とされてから死んでほしかった…!

とある飛空士シリーズでもそうでしたが、
友情こそが世界平和の要である、というテーマは同じでしたね。
今回は幼馴染みヒロインがある意味報われたのが意外でしたけども。
ヴィヴィ、というかアステルを幼馴染みに数えたら、ですけど。
というか、幼馴染み度で言えばジェミニが一番なのかな…
そう考えれば幼馴染みヒロインが酷い話ではあるかな…

次回作も期待ですけど、
やはり血と硝煙と恋と幼馴染みの要素は出るのでしょうか。
出るんだろうなぁ…w

:: 2018/8/10 金曜日::

■[ラノベ]ワールド・トリガー「やがて恋するヴィヴィ・レイン」6巻

やがて恋するヴィヴィ・レイン6巻やがて恋するヴィヴィ・レイン6巻
出版社:小学館
作者名:犬村小六
作者twitter:犬村小六 (@inumura569) | Twitter
絵師名:岩崎美奈子
絵師サイト:GREAT ESCAPE blog
絵師twitter:岩崎美奈子 (@me_iwa) | Twitter
Kindle版:やがて恋するヴィヴィ・レイン 6
Kindle版まとめ買い:やがて恋するヴィヴィ・レイン
DMM電子書籍:やがて恋するヴィヴィ・レイン 6

内通者が使う遠隔通信手段によって作戦が漏れ、窮地に陥ったルカ。
メルヴィルが倒され、撤退を始めるもジェミニに執拗に狙われ、
更に帰還途中に実権を握ったマクシミリアノによって国家反逆罪の罪を被せられる。
アステルが最後の命を使って救い、ミズキと共に崖から飛び降りてジュデッカに逃れたルカだが…

この6巻で一気に世界の謎が解き明かされた上に事態が動きましたね。
次の7巻で完結らしいので当然なのかもしれませんが、
ここまで詳らかにされるのは予想外でしたが、もったいぶられるよりも清々しいです。
しかし… 予想以上に壮大な世界観だったなぁ。
まさか旧人類が地殻変動まで起こすくらい科学技術を進歩させていたとは…

そんな世界観の中で生きるルカたちキャラクターも素晴らしかったです。
ルカはあくまで現実主義者であり進歩推進派であり、
ファニアはどこまでも理想主義者であり性善説の人なんだなぁ、と。
そんな二人が互いを愛し合っているというのが何とも皮肉ですね…
これ、二人が結ばれてハッピーエンドになる未来が見えないんですが…
大丈夫なんだろうか…

そういった政治的な意味だけではなく、女性としてもファニアは可愛かったです。
ミニスカを履くのに恥じらいを持つだけでなく、
身体の線が出るプラグスーツ、もとい操縦服に着替えるのを恥じらうのも最高です。
犬村小六さんは高貴な身分の女性を恥じらわせるのに目覚めたのでしょうか。
良いぞ、もっとやれ。

そしてアステルが育てた感情を受け継いだヴィヴィ・レインですが…
彼女は彼女で中々に面白いですね。
やがて恋する、というタイトルから考えてルカへの恋心を持つことになるんだろうけど…
ファニアとの仲に入ることができるのか、そもそも入る気があるのか。
世界の命運の鍵を文字通り握っているわけですが…
それ以上に彼女の恋心が気になります。

そう言えばとある飛空士シリーズでもそうでしたけど、
ムカツク敵を最後には成敗してスッキリしましたが、
今回はファニアを軟禁していたグレゴリオが見事にやられてましたね。
マクシミリアノもやはり次の完結巻で派手にやられてくれるのか…
それが結構楽しみだったりします。

:: 2018/2/14 水曜日::

■[ラノベ]また会えるから…!「やがて恋するヴィヴィ・レイン」5巻

やがて恋するヴィヴィ・レイン5巻やがて恋するヴィヴィ・レイン5巻
出版社:小学館
作者名:犬村小六
作者twitter:犬村小六 (@inumura569) on Twitter
絵師名:岩崎美奈子
絵師サイト:GREAT ESCAPE blog
絵師twitter:岩崎美奈子 (@me_iwa) on Twitter
Kindle版:やがて恋するヴィヴィ・レイン 5
Kindle版まとめ買い:やがて恋するヴィヴィ・レイン
DMM電子書籍:やがて恋するヴィヴィ・レイン 5

王女ファニアとの約束通りガルメンディア王国で革命を成したルカ。
しかし想いを成就した直後、エデンの助力を得たジェミニがファニアを拐ってしまう。
連れ去られたファニアを助けるため、
ルカは独裁者としてジェミニ率いる神聖リヴァノヴァ帝国と戦うことを決意するが…


フラストレーション溜まりまくりやで…!

最後には幼馴染みが報われないけどハッピーエンドになると信じてるから、
辛くなりながらも読んでるけど、それにしたってこれは酷い。
ルカに心身ともに艱難辛苦を与えられすぎでしょう。

ルカは戦争の天才で、卑怯とも言われる常識外の手段を使うけれど、
ジェミニは政治の天才で、卑怯そのものな想像外の手段を使ってきて、
それによってルカたちが悲劇に見舞われるのが辛い。

ルカが戦争を起こす動機はファニアのためで、
それに数十万の人間を動員するのは正に狂気だけど、
そこにはきちんと未来の戦争の形を見据えての戦争観があったわけで…
理想主義のカミーユが足元をすくわれて、ルカの足を引っ張ってるのを見ると、
物凄くイライラとしちゃいますね。
バカな味方に足を引っ張られるってのは読んでてイライラしっぱなしです。
最近のラノベでは珍しいくらいですけどね、このイライラは。

更にあの愚劣極まるマクシミリアノが調子に乗るのも辛い。
風見鶏で時代の波に乗る才覚だけはあるあのクズが、
最後には惨たらしく死ぬことを望みますよ。

しかしヴィヴィ・レインの正体がそうだったとは…
もしかしたらそうなのかなー、と思ってたけど。
グレイスランドの戦争が終わったと思ったら、
次は三界を巻き込んだ戦いが始まりそうですが、
ルカはそこでどのような役割を果たすことになるのか。
うーん、続きが気になる…

:: 2017/10/4 水曜日::

■[ラノベ]蝕「やがて恋するヴィヴィ・レイン」4巻

やがて恋するヴィヴィ・レイン4巻やがて恋するヴィヴィ・レイン4巻
出版社:小学館
作者名:犬村小六
作者twitter:犬村小六 (@inumura569) on Twitter
絵師名:岩崎美奈子
絵師サイト:GREAT ESCAPE blog
絵師twitter:岩崎美奈子 (@me_iwa) on Twitter
Kindle版:やがて恋するヴィヴィ・レイン 4
Kindle版まとめ買い:やがて恋するヴィヴィ・レイン
DMM電子書籍:やがて恋するヴィヴィ・レイン 4

ジェミニと袂を分かち、皇子と共に王国に逃れたルカ。
ルカへの恨みで初めて人間らしい感情を持ったジェミニは、
ルカを苦しめるためだけにファニアに求婚する。
ファニアは王族としての勤めを果たそうと心を殺し、
ルカはファニアとの約束を果たすために革命を起こそうとするが…

犬村小六さんは人間じゃねぇよ…!

ひでぇ… ひでぇよ…
塗炭の苦しみを越えて遂に報われたと思った瞬間に、
一気に地獄に叩き落とすとか酷すぎるよ…!
ベルセルクの「蝕」並みのトラウマもんになるよ…!

ルカは本当に頑張ったよ。
人脈を作り、感情を押し殺して議論を重ね、
信じてくれる部下を殺してでも目的のために決して折れず、
どんな窮地に陥っても諦めずに危険を承知で駆けるとか半端ないですよ。
それを… それをー…!

これはもう戦争ですわ…
幸せの絶頂から叩き落されたらそりゃ戦争ですわ…
ルカが「災厄の魔王」と呼ばれるようになるとか、
ルカの性格から考えて初めは理解できなかったけど、
これなら納得ですわ…

しかし、エデンとグレイスランドとの戦いがメインになるかと思ってたんだけど、
まさかグレイスランドの内戦がメインになるとはなぁ。
ヴィヴィ・レインの謎も少しは解けたけど、
結局何がどうなっているのか今ひとつ分からないままだし…
うーん、アステルの数字が無くなったらアステルの人格が消えて、
ヴィヴィ・レインが目覚めるとか、そんなギミックなのだろうか。

まぁ、何はともあれ5巻は楽しみですが、
それ以上に怖いですね。
ホント、どうなるんだろう…

:: 2017/5/27 土曜日::

■[ラノベ]黄金時代「やがて恋するヴィヴィ・レイン」3巻

やがて恋するヴィヴィ・レイン3巻やがて恋するヴィヴィ・レイン3巻
出版社:小学館
作者名:犬村小六
作者twitter:犬村小六 (@inumura569) on Twitter
絵師名:岩崎美奈子
絵師サイト:GREAT ESCAPE blog
絵師twitter:岩崎美奈子 (@me_iwa) on Twitter
Kindle版:やがて恋するヴィヴィ・レイン 3
Kindle版まとめ買い:やがて恋するヴィヴィ・レイン
DMM電子書籍:やがて恋するヴィヴィ・レイン 3

亡き妹シルフィの願いを叶えるため、ヴィヴィ・レインを探す旅に出たルカ・バルカ。
傭兵をしていたある日、王女ファニアの目に止まり近衛兵になってテラノーラ戦役で活躍するも、
王侯貴族たちに疎まれ放逐され戦場で拾ったアステルと放浪することに。
そして立ち寄ったウルキオラで旧友のジェミニと再会したルカは暴動に巻き込まれ首謀者に祭り上げられる。
血を流さずに暴動を鎮圧するためにファニアと以心伝心で作戦を成し遂げるもルカは処刑されることに。
ファニアはルカを助ける為に無茶をし、アステルや幼馴染みの助けもあって救出されるが、
ファニアは消しきれない汚点を抱えることになる。
そしてルカはファニアとの約束を守るため、革命を起こすことを決意して…

面白さに関しては文句はないのですが、
2巻であったラブコメというかラブロマンスというか、
そういったものはかなりナリを潜めて血生臭い戦場がメインの3巻であります。
いやー、アワーズやヤングアニマルを読んでいる気分になるわー(笑

それにしても2巻で分っていたことですが、ジェミニってば外道ですね。
人間の感情を理解できるけど、実感できない演算機的な人間であるだけに、
恩義や道徳、義理や人情を解せず、損得でのみ人を推し量るところが正に外道。
それで今まで傭兵団を運営することが出来てたんだけど、
最後はルカに足下をすくわれた感じですね。
まぁ、最後はルカに対して最大級の嫌がらせをしてましたけど、
それが初めて人間らしい感情の発露というのがなんとも…

それにしてもルカはどんな逆境だろうと諦めない強さがありますよね。
ミズキやアステルといった最強の切り札が暴走したりして、
策が思い通りにいかなくても次善の手を打とうとしたり、
損得だけでなく、義理や人情といったものも大事にしたりするあたり、
とても主人公してるなぁ、と思います。

それにしても3巻ではエデンとかの出番はなかったけど、
いつ頃にエデンを倒すような展開になるんだろう…
誓約並みの長編シリーズになりそうな気配はしているので覚悟はしているのですが、
はたしてそれまで続いてくれるのか。
それがちょっと心配ですね…

:: 2017/2/7 火曜日::

■[ラノベ]抑えきれぬ恋の激情「やがて恋するヴィヴィ・レイン」2巻

救国の英雄ながら王女との仲を疑われ国を追われたルカ。
ヴィヴィ・レインの手がかりを求める旅も、
天使の歌声のようなアステルの歌のお陰で路銀も潤い、
気楽なものになっていたんだけど、
城塞都市ウルキオラを訪れた際に悪政を敷くベルトラン伯に目をつけられ…

良いね…
2巻になって各段に面白さが加速してきましたよ。
1巻は序章に過ぎなかったんだと思わされましたね。
でも、2巻も序章だったと中盤あたりで気付きそうな予感もします。
つまり、続刊が出るごとに面白くなりそう!

旧知の仲であるジェミニとの再会から少しずつ盛り上がってきましたが、
そこから英雄に祭り上げられたルカが、
重傷を負ったアステルを助けるために全力を出してからが熱かったですね。
会ったこともないけど、ジェミニが信頼しているからという理由だけで、
自分を囮に策を成功させるだけでなく、
ファニアのことを信じて喜劇を演じるあたり爽快感がありました。

そしてルカを想うファニア王女が魅力的なんだよなぁ。
王族として自制しなければならないと、何度も自分に言い聞かせていながら、
拷問されたルカの姿を見てプッツンしちゃう所とか超可愛い。
恋する乙女の魅力が120%表現されていて最高でしたよ。

先払いで貰った報酬でルカがやることが明確になり、
キーパーソンも揃ったことで次巻からは物語が加速しそうです。
楽しみ。

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