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:: 2024/10/2 水曜日::

■[漫画]美味しい所は想像で「イマジナリー」3巻

イマジナリー3巻イマジナリー3巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:イマジナリー (3)
Kindle版まとめ買い:イマジナリー
DMM電子書籍:イマジナリー (3)

【朗報!】真依香と佑に大きな進展あり!【快挙!】

一巻の感想で「出来れば3巻くらいで少しくらいの進展を見せてくれると嬉しい」と書きましたが、
まさかそれが実現されるとは思いもしませんでしたよ。
とはいえ楽園なので3年半掛かってるんで、充分ヤキモキしましたけどね。
あとがきを読む限り、編集さんと先輩作家さんの後押しが有ってこそみたいです、
これはもう、グッジョブとしか言えませんな!

佑は夏休みに帰省した真依香と地元のショッピングモールにお出掛けしてましたが、
誰かしら知り合いに会うというのはあるあるですよ。
私も松山に帰ったら「えみふるに行けば誰かしら知り合いに会う」とかよく聞きますし。
ただその場合高確率で家族連れだったりするので、独身の私はあまり遭遇したくないのですが…!

そういった前提知識が理解できるからこそ、
二人の会話の解像度の高さには感心しちゃうんですよね。
二人の中二時代の先生とか全く知らないけど、めっちゃ想像できちゃいますし。

真依香と佑の場合は田舎の幼馴染みデートなので、これは大正解ですよ。
少なくとも心霊スポットなんかよりは全然OKなデートだったよ!

だからこそ、この後にちゃんと正式な手順を踏んだみたいなのですが…
その美味しい所を見せてくれないのにはちょっとヤキモキしちゃったかな!
でも、それを想像させるだけの材料は充分に提示されている訳で、
これはこれで正解だと思うのですよ。

そしてねー
一歩進んだ二人が、更にその先に進むためにアルコールの助けを借りるというのも、
まぁ、その…、わかる!
二人とも二十歳になったことだしね!

めっちゃ良い雰囲気になってるのが凄く伝わってくるんですよ!
これはもう、流れでヤレちゃうな! ってのがわかるんですよ!
1巻の時のお家訪問とは全く違う雰囲気が醸し出されているんですよ!!!

ただ、そういった時に邪魔をしちゃうのが善佳ちゃんだよなぁ…
いや、悪気がないのはわかってるし、本人もヤバイと思って遠慮しようとしてるんだけども!
真依香と佑は面倒なカップルな上に、アルコールが入っているのでね…
でも、お陰で佑がどうやって真依香と付き合えることになったのかはわかったので、
そこはグッジョブだったと言えましょう。

このまま二人が気まずくなってヤレたかも委員会案件になるのかと心配になりましたが、
ちゃんと出来たのには安心しましたよ。
驚いたのが、エロ漫画出身の幾花にいろさんがガッツリ描かずに、
むしろ事後で見せてきたことですね!

二人の心の声を読者に見せることで、
どんな感じだったのかが想像を掻き立てられるし…
何より、お互いを気遣い合っている二人を眺めていると、
これがもう、最高にニヤニヤ出来てしまうんですよねー!

しかしまぁ、告白の件もそうだけど、
佑は惚れた弱みというか、幼い頃のやらかしの清算というか…、
自分から心を詳らかにすることによって、
真依香はとてもニヨニヨできちゃうんですよ。
今後も佑が折れることによって二人は続いていくんだろうなぁ…
続いて欲しいなぁ、と思いました。

:: 2023/6/4 日曜日::

■[漫画]あなたとともに「あんじゅう」2巻

あんじゅう2巻あんじゅう2巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:あんじゅう (2)
Kindle版まとめ買い:あんじゅう
DMM電子書籍:あんじゅう (2)

梢と彩香は高校時代の先輩後輩で今はルームシェアする関係。
百合という訳ではないんだけれど、仲は良い。
性格は全く違うんだけれど、仲は良い。
そんな二人が過ごす日常を描いた第二巻です。

初っ端から彩香の店で働くパティシエの横山さんですが…
彩花のいらんことを言って即後悔する迂闊なところが笑えるというか…
巻き込まれて知らぬ間にフラれている横山さん可哀想というか…
まぁ、ドンマイ! 横山さん!

それにしても梢と彩香の二人は飯を食べたりバッセン行ったり物件情報話したり…
そんな日常も面白いんですよね。
性格が違って、それをナイスな言語化してるのが面白い。

でもまぁ、私もどちらかというと物件選びは梢派かなー
物件にロマンを求めて居住性を落とすのわなー
風呂を硝子張りにするのはちょっとセクシーがすぎると思うの。

それと訪問販売について話をするキッカケになった被害者の横山さんですが…

彩香はまたいらんことを言ってるなぁ…w
今回は後悔はしていないけれど、
梢に釘を刺されたのをサッパリ忘れてる気がするぞ…!
でも、とても彩香らしいと思います。

それにしても今回は横山さんが散々でしたね。
可愛い系男子でパティシエとかモテそうなもんだけど、
そもそもいつの間にかフラれていることに気付いてなさそうだから、
しばらく梢に恋患いをしたままなのかもしれない…
横山さん… ドンマイ…!

:: 2022/7/30 土曜日::

■[漫画]両片想い未満の遠距離幼馴染み「イマジナリー」2巻

イマジナリー2巻イマジナリー2巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:イマジナリー (2)
DMM電子書籍:イマジナリー (2)

幼馴染みでお互いが気になるけれど一歩踏み出せない真依香と佑。
大学進学を機に都会に行った真依香とは物理的に離れたけれど、
スマホで頻繁に連絡をするくらいの距離感。
そんな二人のもどかしいほどの恋愛未満模様がとても面白い2巻です。

2巻では初っ端から佑と同じダメージを心に負った私です。

高校時代に押しの強い先輩と付き合ってたとか、
NTR属性でもない限り興奮しないというか。
そりゃ佑も臆病になるよなって共感しかない。

ただ、そこを乗り越えて自分から動かないといけないわけですよ!
そうしないと私のような独身のまま40代突入ですよ!
そもそも幼馴染みなんだから真依香の「モノは試し」という性格を把握してるはずだろ!
大丈夫、先輩ともモノは試しで少し付き合っただけだから!
逆に「モノは試し」だからと告白すればオールオッケーだから!
でもな! それが出来たら佑が今までずっと煩悶としてないよな!
うん! わかるわ!

まぁ、真依香も何だかんだで佑のことを意識しまくりなので、
そこが可愛いと思うのですよ。

髪を切るかどうかで散々悩む理由は、
結局のところ、佑の好みかどうか、というあたり、
とても可愛いと思うのです!

興味ないとか強がってたくせに、
佑の妹の柾に暴露されたときは驚いちゃってるところも可愛いと思うのです!

しかし今回は柾が良い仕事をしてくれたので、
赤面する真依香が見られたのはとても良かったですね。

この二人だけだと全く進展が無さそうなので、
柾にはからかい要員としての働きを期待したいものです。

:: 2021/8/31 火曜日::

■[漫画]幾花にいろエロ漫画デビュー作も収録!「丹」

丹
出版社:GOT
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
Amazon紙書籍通販:
DMM電子書籍:
DMM紙書籍通販:

現在は主に一般誌である楽園で活躍されている幾花にいろさんですが、
その直前は快楽天で描かれており、更に前はアンスリウムで描いてたんですよね。
エロ漫画デビューはアンスリウムだったんですが、
アンスリウムでの単行本はずっと出ずにモヤモヤしてたんですよねー
今回、ちゃんと出たことにとても安心しております。

エロ漫画デビュー作となる「開き直り」は巻末に収録されているんですが、
確かに描き慣れてないなぁ、と感じますね。

内容はお互いに初体験を迎える男女が手探りな状態で始まり、失敗しながらヤっていくんですが、
そのぎこちなさがが良いんですよね。
こういったストレートではないエロの雑味が結果としてエロを風味豊かにしているんですよ。
こういうところが幾花にいろ作品の良いところだと思います。

それと注目したいのが「落花流水」ですね。

学生時代の同級生にとたまたま再会して、
記念に飲んで徐々に盛り上がってからのコレですよ。
童貞男子のアタフタっぷりがとてもリアルに描かれており好感度が高いです。

あと、ヒロインである沖島さんがタレ目というのがレアですね。
幾花にいろヒロインは基本つり目ばっかりなので。
タレ目で優しいけど、経験者の沖島さんに色々と教えて貰いながら、
ぎこちないけど興奮度MAXでセックスする長命寺くんが良かったです。

逆に主人公の好感度がマイナスなのが「秘密」シリーズの弘樹ですね。
いつまで経ってもヤラせてくれない彼女の圭さんに不満が募り、
他の女子に迫られたら簡単に身体の関係を持ってしまう浮気男なんですよ。
ただまぁ、第一話の相手である幼馴染みのお姉さんである基子は良いんですよね…

弘樹のことがずっと好きだったことが伝わってくるし。
ここで弘樹が圭さんに操を立てるなら良し。
基子の想いに応えて、圭さんと別れて基子と付き合うのもまた良し。
しかし、実際は圭さんに秘密にして基子と浮気をしているわけで…
うーん、クズだわ…w

あとがきによるとハーレムモノを目指したらしいんですが、
この主人公の性格でハーレムモノは無理でしょうね…w
クズエロとしてはとても良かったと思います。

しかし、これで幾花にいろさんのエロ漫画は殆ど単行本化されたことになりますね。
快楽天のが1,2作品くらいまだ収録されてなかったと思うけどここ最近は描かれてないからなー
ボチボチで良いから描いて欲しいものですね…
幾花にいろさんの漫画は一般向けだけなくエロ漫画もとても好きなので。

:: 2021/4/2 金曜日::

■[漫画]突如読者の脳内に溢れ出した存在しない記憶「イマジナリー」1巻

イマジナリー1巻イマジナリー1巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:イマジナリー (1)
DMM電子書籍:イマジナリー (1)

都会の大学に進学した真依香と田舎な地元に残った佑は幼馴染み。

女の子と仲良くするのはダサいと思ってた子供の頃は、
バレンタインのチョコを貰ってもツンケンしてたけれど、
今となっては気になるあの子。

若さ故の過ちに後悔しつつも、自分から一歩を踏み出すことができない…
そんな佑を見ていると自分の中のノスタル爺が暴れるわけですよ。
「抱けー! 抱けー!」とか「メールしろー! メールしろー!」とかね。
これはそんな、読者のノスタル爺を刺激しまくる物語です。

二人の恋模様が牛歩もびっくりするくらいにスローペースなんですよ。
どちらかが肉食系だったら一気に物語が進むんでしょうが、
二人とも今風というか、ガツガツしないといか。
探り探りで進んでいる上に遠距離だから、これがもう全然進展しないわけですよ。
幾花にいろさん、エロ漫画だとサクサクとヤっちゃってるのに…!w

進展が遅いのにも理由があって、メインの二人だけで物語が進展していくわけではなく、
それぞれの友達との日常も描かれている群像劇になっているんですよね。
真依香は大学の友達3人と色々と遊びに行きつつ、
佑のことを聞かれてウザく思いつつも楽しく過ごしてて。

そして佑は男友達と馬鹿なことを話しつつ、気になる女の子の話をしてるんだけど、
その友達の一人が見事なまでに非モテの思考回路を発露しているわけで…

わかる… わかるぞぉ…!
言わなくてもYESかNOのサインを読み取れとか、
現国の問題よりも数段厄介な上に個々人によって答えが違う上に、
練習問題でミスったら容赦なくダメ出しされて死ぬという地獄。
しかも、ハラスメント認定されて二重に死ぬリスクもあるという…!

まぁ、非モテとの話し合いで進展するわけもなく…
これは佑と真依香の二人はこのままスローペースな気がメチャクチャしますね!
じっくり5巻くらい掛けても当然のように思えるけれど、
これ、余裕で10年くらい掛かるという可能性でもあるわけで…
出来れば3巻くらいで少しくらいの進展を見せてくれると嬉しいな…!

:: 2021/1/29 金曜日::

■[漫画]安らかに住むふたり「あんじゅう」1巻

あんじゅう1巻あんじゅう1巻
出版社:白泉社
作者名:幾花にいろ
作者twitter:幾花にいろさん(@ikuhananiro) / Twitter
紙書籍通販:あんじゅう (1)
DMM電子書籍:あんじゅう (1)

真面目でしっかりしているけれど抜けている所もあるOLの家城梢。
ズボラというか適当な所ばかりのパティシエ見習い(?)の天花寺彩花。
高校時代の先輩後輩の二人は2LDKに住むルームシェア仲間。
この物語はそんな二人の日常を眺める漫画です。

エロ漫画の「幾日」で有名な幾花にいろさんの一般作です。
恋愛がテーマの楽園のweb増刊で連載している作品なんですが、
別に百合的な雰囲気があるわけではないです。
まぁ、ロケット漫画が載るような媒体ですので…w

どんな漫画かというと幾花にいろさんらしい漫画というか。
叙情的であり、怠惰であり、日常を感じるんですよね。
エロ漫画の頃からべらぼうに漫画が上手いことで有名でしたが、
一般作でもその力を発揮しまくりなのです。

幾花にいろさんの漫画は何というか、キャラの見せ方が上手いんですよね。
冒頭から二人の関係は何も説明されてないんだけど、
先輩である梢というキャラを第一話からすぐに把握できるというか。
しっかり者なんだけど無愛想で。
そうかと言えば家電の音に返事したりと、ちょっとした面白いクセを見せてくれて。
梢がどんなキャラがすんなりと理解できてしまうのです。

そして後輩である彩花もすぐにどんな子かわかるんだよなぁ。
適当というかズボラな所が色々とあるし、
金銭感覚もズボラな所とか、いかにもって感じなんだけど、
コロコロと表情を変えるところとかは愛嬌があるというか。

無愛想な梢からしたら凄いことなんだけど、
そこを褒められても驚きしかないというか。
まぁ、そりゃそうだよなぁ…w

女性二人のルームシェア漫画と言えば「ストレッチ」とかもありますが、
あの作品のように明確なテーマもシリアスな要素も特にないですね。
個性的な二人のどこにでもある普通の日常を眺めるだけの漫画なのです。
そして私はそんな作品がとても好きなのです。

もしまだ幾花にいろ漫画を読んでないなら入門用に是非ともどうぞ。
3月に発売される「イマジナリー」も良いけど、この「あんじゅう」も良いぞ…!

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