本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2023/12/18 月曜日::

■[漫画]閉ざされた世界「空の境界 the Garden of sinners」12巻

「忘却録音」も佳境に入ってきた12巻。
閉ざされたお嬢様たちの妖精郷、礼園女学院。
そこで起こっている妖精絡みの事件の真相を解き明かすため、
鮮花に協力して式も女学園へと潜入したんだけれど…

今回の事件の真相を探るために一番役に立ったのはやはり黒桐ですね。
鮮花の兄として、式の恋人として心配している黒桐ですけど、
相変わらず探すという一芸は多の追随を許しません。

鮮花が調べた事から組み立てた推論は外れたものではないですが、
黒桐は調べる事が膨大だから、推論のパーツの量が膨大だし、
部外者ということもあって残酷なまでに正確に組み立てられるんですよね…
橘佳織さんが自殺した原因はあまりにも残酷でした…

そして黒桐が探偵として有能だったのと、
橙子さんという魔術師が居たことで黒幕が判明するんだけど…
その正体が意外なほどにスケールが大きいんですよね。

どうでも良いけど、この構図にはCLAMPみを感じるな…

式は別ルートから黒幕に辿り着いたけれど、
彼女に待ち受ける運命は苛酷なので、本当のクライマックスはこれからですね。
「忘却録音」はもうちょっとだけ続くんじゃ。

:: 2022/5/7 土曜日::

■[漫画]黒桐鮮花という少女「空の境界 the Garden of sinners」11巻

礼園女学院という閉ざされた世界で繰り広げられる「忘却録音」編
修行の一環として橙子に事件解明を依頼された鮮花は、
妖精を見る眼として雇われた式とともに事件を調査するんだけど、
早速妖精に時間と記憶を奪われてしまって…

妖精使いの黄路美沙夜さんがすぐに名乗り出てくるんだけど、
そこが前評判通りに正義の人っぽいですよね。
恥じるところは何も無い、とでも言うか…
気品のある傲岸不遜さ、と言ったら良いのかな…?

それにしても鮮花は素直で可愛いですね。

実兄への恋心を指摘された時の鮮花は、
一気に少女漫画のヒロインになるんですよね…
まぁ、この可愛さも幹也には全く通じてないんですけども。
妹だから仕方ないよね。

幹也からの助言もあり、話の骨格も見えてきたけど、
事件解明までにはもう少し手間が掛かりそうですね。
12巻で終わるかどうかギリギリな気がしないでもないというか…
刊行ペースから考えて、後2,3年は掛かりそうな予感…!

:: 2020/6/20 土曜日::

■[漫画]妖精事件「空の境界 the Garden of sinners」10巻

この10巻から新章「忘却録音」の開始です。
物語の語り部は実兄である黒桐幹也を愛する黒髪ロングブラコン妹の黒桐鮮花。
遠大な計画で幹也を落とそうとしていたら、
両儀式という泥棒猫にあっさりと取られてしまったマヌケな妹でもあります。

鮮花が通う礼園女学院で巻き起こる記憶にまつわる不可思議な事件。
実はOGである橙子さんの元に舞い込んだ依頼を弟子として託された鮮花は、
事件の犯人と目される妖精を見ることができないので、
橙子さんからの要望で不本意ながら「目」として式と一緒に行動するんだけど…

妖精が犯人と言われるけれど、制服を着た式も妖精っぽいですよね。

式の持つミステリアスさと、わりと良いトコのお嬢様だからこその所作から、
周りの生徒からキャイキャイ言われるのもわかります。

それにしても「忘却録音」はかなり昔に読んだので良い感じに記憶が朧気なので、
結構新鮮に読めてます。
漫画なので鮮花の可愛さを存分に楽しめるというのもありますね。
式が感じていたように、鮮花は幹也と似たところがありますけど、
それがよく伝わってくるので微笑ましいというか何というか。
そりゃ式も鮮花のことを気に入るよなぁ、と思います。

それにしても閉ざされた女学院と妖精とかとってもメルヘンだけど、
そんな可愛らしい事件なはずがないでしょうね。
鮮花は大変だろうけど、その可愛らしさを見せつつ事件解明に頑張って欲しいです。

:: 2019/10/3 木曜日::

■[漫画]純情トモちゃん一直線!「トモちゃんは女の子!」8巻

トモちゃんは女の子!8巻トモちゃんは女の子!8巻
出版社:星海社
作者名:柳田史太
作者twitter:柳田史太 (@humitan) | Twitter
Kindle版:トモちゃんは女の子! (8)
Kindle版まとめ買い:トモちゃんは女の子!
DMM電子書籍:トモちゃんは女の子! (8)

恋するトモちゃんはジュンに女の子として見てもらいたいけど、
ジュンには男友達のように接されてしまう…
という設定から始まったこの物語もついにこの8巻で完結です!

連載前にtwitterで読んだ時はぶっちゃけ一発ネタとしか思えなかったんですが、
まさかここまで読ませる面白さを保ったまま8冊も単行本になるとはなぁ…
柳田史太さんは媚薬陵辱エロ漫画を描くだけの人じゃなかったんだなぁ。

さて、ついに付き合い始めたと思ったら、
ジュンがクソ真面目な性格を発揮してトモちゃんのご両親に挨拶をしたばっかりに、
ラスボスであるトモちゃんのパパが立ちはだかることになったわけですが…

みすずちゃんも言ってる通り、トモちゃんのお父さんらしいというか、
本当にこの昭和イズムが似合うし、それでこそですよね…

ぶっちゃけノリと勢いだけで立ちはだかったとしか思ってなかったんですが、
ジュンの心の弱さをしっかりと見通した上で、
それを克服するための試練として立ちはだかる姿は、
師匠としてわりと尊敬できるのでは?
と思ったりもしましたが、それを台無しにする復活劇には笑わされましたねw

トモちゃんの性格は間違いなくお父さん譲りですよ…
ジュンは大変だと思うけど、頑張って支えてあげてください。

そして単行本描き下ろしではジュンよりも先に、
キャロルちゃんがトモちゃんを支えてあげてたけど、
料理スキルの獲得はかなり絶望的にしか思えなかったので、
ジュンは家事方面でも支えてあげればな、と思います。

それにしても満面の笑顔のみすずちゃんとか…
凄いレアなものを見ることができた描き下ろしだった…w

:: 2019/8/5 月曜日::

■[漫画]麗しき剣の式「空の境界 the Garden of sinners」9巻

臙条巴の家出から始まった「矛盾螺旋」
式の身体を使って根源へと至ろうとした荒耶宗蓮が、
蒼崎橙子との問答をしている間に、
無限の牢獄に囚われた式が脱出を果たし…

面白かった!
FGOやってると剣式の麗しさと強さを実感しますが、
天空すふぃあさんが描く剣式もまた素晴らしいものですよ。
血を吐く姿すらも一枚の絵画のようで…
その立ち姿には惚れ惚れしました。

それと荒耶に対して仕掛けた剣式の見開きシーン。

コマ枠を断ち切るという演出が良い…!
漫画ならではの演出を用いて、
式の直死の魔眼の凄さを見せつけてくるのは最高に格好良いですよ!
10階から飛び降りてのトドメといい、
今回は式の魅力にやられまくりでした…

「矛盾螺旋」は空の境界という物語の一つの結末であり、
クライマックスなのでこれで完結しないか心配になりましたが、
「忘却録音」に続くということが書かれていましたので、
まだ続いてくれそうなのは安心ですね。
できれば「未来福音」までお願いしたいところです。

:: 2019/5/27 月曜日::

■[漫画]今も貴方に、恋をしている…「月の珊瑚」2巻

月の珊瑚2巻月の珊瑚2巻
出版社:星海社
原作者名:奈須きのこ
原作者サイト:竹箒
作者名:佐々木少年
作者twitter:佐々木少年 (@sasakishonen) | Twitter
連載サイト:『月の珊瑚』佐々木少年 原作/奈須きのこ | 最前線
Kindle版:月の珊瑚 (2)
DMM電子書籍:月の珊瑚 (2)

奈須きのこによって綴られ、佐々木少年によって生み出された漫画版「月の珊瑚」
その2巻にして完結巻が発売されました。
私は1,2巻の内容を同時収録し、判型も大きな愛蔵版を買いました。

月の珊瑚 愛蔵版 (星海社COMICS)

こちらの方が一気に読めるし、大きな画面で佐々木少年さんの緻密な筆致を楽しめますが、
そこそこのお値段がしますので無理に勧めることはしません。
でも、私は佐々木少年さんのファンなので買って良かったと思っています。

1巻では姫がおばあちゃんから語られた物語を自分の筆で綴ってましたが、
2巻ではおばあちゃんが惚れた地球の男の視点からの物語です。
貝殻に込められた地球の男の想い(願い)が得も言われぬ感情を刺激してきます。

ただの石にして装置だった月のお姫様が、
地球の男の言葉によって少しずつ変化していき、
腕を動かし、形を得て、表情も変わってくる…
そのどれもがとても愛おしく想います。

朗読劇では坂本真綾さんの声によって紡がれた叙情的な部分を、
漫画版では佐々木少年さんの丁寧で優しい筆致で描かれていて、
情感豊かな物語を読者の心に直接訴えかけてきます。

「月姫」や「Fate/stay night」のような激しく心を揺さぶる物語ではありません。
撫でるように優しく、それでいてしっかりと心を揺さぶってくる物語です。
佐々木少年さんだからこそ、コミカライズが出来たんでしょうし、
佐々木少年さんだからこそ、奈須きのこさんは任せることが出来たんだろうな、と思います。

そんな佐々木少年さんは現在少年エースでFGO新宿編のコミカライズをされています。
丁寧な仕事なのでどうしてもペースはゆっくりしていますが、
とても良い出来になっているので、そちらの単行本発売も楽しみです。

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