■[漫画]斧と鉞「修羅の刻」22巻
手甲を取り戻しに来た茨木童子を撃退した綱と庚の姉弟だったが、
頼光邸の襲撃自体も陽動で、本命は関白の暗殺だった。
次期関白を狙う藤原道長から酒呑童子討伐の密命を受けた頼光は、
四天王と保昌と共に酒呑童子が住むという大枝山へと向かうのだった…
この22巻で酒呑童子編は完結です。
本命の鬼と修羅の戦いの前哨戦とばかりに、
茨木童子と渡辺綱の戦いが見られるとは思いませんでしたが、
綱は剣術と圓明流のハイブリッドな戦いをしていました。
修羅の刻1巻の陸奥八雲の宮本武蔵戦を彷彿とさせるものがありましたね。
そして肝心の庚と酒呑童子の戦いですが、これがまた凄まじい!
命懸けの戦いに喜んで飛び込んでこそ陸奥とはいえ、
相手は圧倒的な体格差と、鬼と言われるほどの頑強さと膂力を持つ酒呑童子。
いくら陸奥の技があろうとも、圧倒的なパワーを前に無空波でも出すのかと思ったら、
まさか斧鉞を使う…、というよりも編み出すとは…!
でも、確かに庚が金太郎だとすると、
金太郎と言えばまさかりですもんね。
あまりにも当然すぎて逆に失念していたレベルですよ。
その決着の在り方にはとても納得できました。
この時代の陸奥は生まれてまだ数代くらいでしょうから、技はまだ全部編み出せてないのでしょう。
そう考えると中々に興味深く、面白かったですね。
それと前巻で期待したように来年に安倍晴明編があるようなので、
そこでも新しい技の開眼の瞬間が拝めるのでしょうか?
楽しみ。
最近のコメント