■[ラノベ]傲慢と恥知らずのロンド「フレイム王国興亡記」5巻
フレイム王国興亡記 5 (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:疎陀陽
出版社:オーバーラップ( 2016-09-21 )
作者サイト:作者サイト:疎陀 陽
絵師サイト:ニリツハイハン
絵師twitter:ニリツ(@Ann_NH)さん | Twitter
Kindle版:フレイム王国興亡記 5
Kindle版まとめ買い:フレイム王国興亡記
4巻から一年以上のブランクを空けての5巻発売。
しかもイラストレーターの変更とか、
Web版のストックがあることから考えて、
これはどう考えても出版社とイラストレーターの問題のブランクじゃないですか…
とばっちりを食らった疎陀陽さんが可哀想です…
しかし疎陀陽さん以上に可哀想なのがこの作品の主人公、松代浩太ですよ。
ソルバニアの陰謀の魔の手をかいくぐり、
何とか港湾開発の株式会社が軌道に乗ったかと思うとまさかの戦争ですよ。
唐突というか理不尽というか、そりゃないよ~、と言いたくなる事態ですよ。
召喚されてからこっち、試練ばかりじゃないですか。
そもそも召喚されたこと事態が特大の試練ですしね。
物語の英雄には試練が付き物ですが、それにしたって悲惨ですよ。
特にWeb版からの改稿で浩太に降りかかる理不尽は減るどころか倍増するばかりで…
作者の疎陀陽さんは極度のドSなんじゃないかと邪推するほどですね!(笑
もしくはリアルでどんだけブラックな理不尽を経験しているのかと!
そもそもライムとラルキアの戦争の原因もライムの傲慢で恥知らずな要求でしたが、
浩太が巻き込まれた理不尽も、極論を言えばライム商人の傲慢と恥知らずでしょう。
危機感が足らずに色ボケして暴言吐いたから暴行されただけだし、
そもそもテラ領に険悪な雰囲気になったのだってライム商人のせいで、
つまるところ身から出た錆、自業自得、因果応報なだけなのに、
それを全て為政者側におっかぶせるとか愚かで恥知らずすぎるでしょう。
よくこれで国で有数の商会になんてなれたものだなぁ…
いや、だからこそなのか…?
浩太が優秀なのだって、ひたすら努力して練習問題を反復して身につけたものなのに、
戦争という平和な日本の銀行員には練習も経験もしようがない問題にぶち当たるだけでなく、
エミリを除くヒロインたちからの無理難題を押し付けられるとか、
悲惨以外のなにものでもないよなぁ…
この5巻で一番ヒロイン度が高かったのって、もしかしなくても残念美女のシオンなのでは…
しかし、ご安心ください。
この5巻のラストに真のメインヒロインが登場ですよ!
まぁ、台詞もわずかだしイラストもないですし、
そもそも本編に絡むのは7巻以降になるでしょうが!
Web版からは順番入れ替えたり加筆が多かったりで今後どうなるか判りませんが、
もう少し浩太に理不尽な試練が減るようにお願いしたいですね。
理不尽な試練は現実だけで充分です…
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