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:: 2019/4/3 水曜日::

■[漫画]このマンガがすごくなりそう!「天国大魔境」2巻

天国大魔境2巻天国大魔境2巻
出版社:講談社
作者名:石黒正数http://www5.plala.or.jp/okan/
作者twitter:石黒正数 (@masakazuishi) | Twitter
Kindle版:天国大魔境 (2)
Kindle版まとめ買い:天国大魔境
DMM電子書籍:天国大魔境 (2)

「このマンガがすごい!2019」のオトコ編で第一位を取ったのには驚かされたというか。
ちょっと早くない? とは思いましたけど、
作者の石黒正数さんはちゃんとわかっておられたので安心しました。
この作品が面白くなることに関しては疑いはないのですが、
おそらくその面白さが本領発揮するのは3~5巻頃じゃないかな、と睨んでいますので。

とはいえこの2巻でも面白いのは確かなんですよね。
キルコが元男だという発言には驚かされたといか、
TS(性転換)モノ好きとしてはそれだけで加点してしまうわけです。
でも、その原因がわりと真面目な感じだったのにはまた驚かされたというか。
シスコン少年が思春期特有の背伸びをした結果瀕死になり、
姉の体と入れ替わるとかわりとシリアスだなぁ、と思いました。

まぁ、シリアスの中にも笑いをちゃんと挟んでくれるんですけどね。
キルコ本人は真面目にやってるんだけど、
そのセンスの壊滅っぷりでギャグになってるのが笑えるんですよ。

キル光線はキルコとKillをかけてるからまだ許せるけど…
マルタッチはなぁ…
マルくんがタッチするからとはいえ、そのまますぎるというか…
確かに時間がない場面で考えたから仕方ないのかもしれないけど…
いや、やっぱりないわ…!w

人喰いを倒す手段を考えるのに、
男の頃に憧れていた兄貴分のロビンに教えられたことを実践するとか、
キルコがちゃんと元男なんだな、とわかる描写があるのは良いな、と思います。
ネーミングセンスは本当にアレだと思うけど。

そして天国にいると思われるトキオだけど、
あそこはあそこで何か色々とおかしいのが少しずつ分かってきましたが…
世界観の設定とか含めて色々と謎が多すぎるので、
それらが詳らかになるのが今から楽しみですね。

:: 2018/7/25 水曜日::

■[漫画]18年ぶりの帰還「天国大魔境」1巻

天国大魔境1巻天国大魔境1巻
出版社:講談社
作者名:石黒正数
作者サイト:おかんの家4
作者twitter:石黒正数 (@masakazuishi) | Twitter
Kindle版:天国大魔境 (1)
DMM電子書籍:天国大魔境 (1)

先日星雲賞を受賞した「それでも町は廻っている」や、
10年前に「外天楼」を描いた石黒正数さんの新作がこの「天国大魔境」です。
元々石黒正数さんはアフタヌーンの四季賞出身ですので、
アフタヌーンで連載されることはおかしくないんですが、
それでもちょっと驚きましたね。

何か大きな災害が起こり、文明が崩壊した近未来世界を舞台にした物語です。
恐らくまだ21世紀、災害から15年と作中で語られているのでそう遠くない未来ということでしょう。
そこでは何か異形の生物が人を食い、人類は文明の残り香で何とか生活しているみたいで、
その世界で天国を求めて旅するマルとそのボディーガードのキルコ。
そして、マルと似た容姿のトキオという少年が過ごす、どこかの閉ざされているけど幸せそうな施設。
天国と魔境の二つが描かれた作品です。

この1巻の時点で伏線がメチャクチャ張り巡らされているのが分かります。
「それ町」もそうでしたけど、伏線の張り方が綿密であり長いんですよね。
世界観の説明も登場人物たちの会話から断片を拾って類推していかなくてはならなくて、
そういった楽しさもあったりします。
まぁ、総じて長編としての面白さが秘められているのがよくわかる内容なので、
覚悟を持って読んだ方が良いかもしれません。

あと、今までの石黒正数作品と違って、ちょっとエッチな要素はありますね。
女性の裸も描かれるし、キルコの身体とか妙に性的に描かれてるし。

退廃的な世界観だからインモラルさを出しているのか、
中々に悩ましくはあります。

第1話を読むことができますが、雰囲気を感じるくらいしかできないかもしれません。
恐らく長編になると思うので、この1巻だけでは面白さの半分も理解できてない気がします。
それでも今までの石黒正数作品の面白さを知っているので、期待は高まってしまいますね。
はたしてこの「天国大魔境」はどんな物語を描いてくれるのか…
とても楽しみです。

余談ですが、私みたいに性転換モノ好きな人は読むべきだと思います。
まさか… 中身が男だったとは…

:: 2017/2/15 水曜日::

■[漫画]メイド!「それでも町は廻っている」16巻

それでも町は廻っている 16巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2017-02-14 )

作者サイト:おかんの家4
作者twitter:石黒正数(@masakazuishi)さん | Twitter
Kindle版:それでも町は廻っている(16)
Kindle版まとめ買い:それでも町は廻っている
DMM電子書籍:それでも町は廻っている(16)

まさかそれ町が終わるだなんて…

と、いう意見もあるけれど、去年はこち亀が終わったくらいですからね。
いつまでも続けることができるかもしれないけれど、
綺麗に畳める内に畳むのも有りなんじゃないかな、と思います。

とはいえ、あの終わり方で良かったのか…?
と、雑誌で読んだ時は思ったんだけど、
単行本を読んでこれもまたそれ町らしいと思い直しましたし、
何より描き下ろしエピローグを読んで感慨深くなりましたからね。
あんな風に逃げ出した歩鳥がついに追いくほどに…
静ねーちゃん程じゃないけど、読んでる私も感無量になりました。

というかですね。
このラストの正しい解釈というか「作者の気持ちを答えなさい」の作者側からの正答は、
「それでも町は廻っている 廻覧板」に載っているわけですよ!

それでも町は廻っている 公式ガイドブック廻覧板 (ヤングキングコミックス)

これはそれ町ファンなら是非とも読んで欲しいですね!
最終巻の巻末に載る予定だった年表も廻覧板に収録されてますし、
何より単行本に未収録の話も載っているので!
画集並みにデカいし、そこそこのお値段はしますが買って損はないと思います。

この16巻だけでも面白いですが、正直言ってこの16巻を読んでからが始まりです。
1巻から読み返して自分のお気に入りの最終回を探したり、
廻覧板の作者コメントを読みながら読み返したり、
読み返すことで気付く細かい所に気付いたり、
もうね、何度も1巻から読み返してループしちゃう訳なんですよ。
多分、1週間や1ヶ月読み返してもまだ飽きることはないと思います。

連載は終わりましたが、タイトルの通りこの物語は廻っています。
何度も1巻から読み返していつまでも楽しんでいきたいですね。

:: 2016/4/30 土曜日::

■[漫画]さよなら紺先輩「それでも町は廻っている」15巻

それでも町は廻っている 15巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2016-04-30 )

作者サイト:おかんの家4
作者twitter:石黒正数(@masakazuishi)さん | Twitter
Kindle版:それでも町は廻っている (15)
Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] それでも町は廻っている

今回のそれ町のテーマは「友達」でしょうか。
歩鳥の友達だけでなく、妹の雪子や真田の友達のエピソードを集めた一冊になっています。
そんな中でも最後の話はやはり紺先輩で締められているのですが、
まるで最終回のような話になっています。
ですが、最終回ではないのでご安心ください。
それ町はまだまだ続くんじゃよ。

そして今回は歩鳥たちが修学旅行にいっているんですが…
まさかまさかの浅井(趣味:筋トレ)の恋物語が…!
一番モテそうな真田を置いてけぼりに、
行動力がある男ばかりが彼女をゲットしていくという、
とてもリアルな展開に青春を感じましたね!
真田もタッツンも顔は良いのにね…
やっぱり行動力がないとどうしようもないよね…

soremachi15_01

坊やだからさ…

歩鳥は何だかんだで女子同士で恋の後押ししたり、
女の子っぽいところはあるから大丈夫な気がするけど…
いや、実際どうなるんだろうね…?

そして妹の雪子の初恋だけど…
うん…、確かに血は争えないなぁ、と思いましたよ。
歩鳥は何だかんだで長女で姉なのでしっかりしているように見えるけど、
歩鳥がもし末妹だったらと思うと、
雪子は歩鳥のifの姿なのかなぁ、とも思います。
それでも小学3年生でこのアホっぷりは少々心配ではありますが。
でも歩鳥の家系だもんね…
兄の猛に頭の良さを全部持って行かれたかのようだ…
ドラえもんとドラミちゃんの逆っぽい感じでしょうか?(笑

紺先輩のエピソードも幾つかありましたけど、
やはり最後の第121話「立つ鳥」が印象的ですね。
直前の第120話で「いいたいことの2割もいわない人」と、
歩鳥自身が紺先輩のことをしっかりと把握しているのに、
ヒントは色々とあったのに気が動転して気付かないとか、
やっぱり歩鳥にとって紺先輩は特別な友達なんだなぁ。

他にも1巻を読み返してたらこの15巻との関係が色々あるのに気付いて面白かったです。
歩鳥と紺先輩が出会った時に男の子だと勘違いしたのも雪子と一緒だし、
出会った時に歩鳥が人参と玉葱をお使いに行ってた時だし、
海老州さんも1巻の頃から名前だけ出てたりしてますしね!

それにしいても歩鳥の子供の頃と今の雪子って見た目がよく似てるなぁ。
それでもまだ歩鳥の方がバレンタインのチョコを用意してたりと、
まだ乙女度は高い気がしますけどね。
歩鳥の乙女っぷりが花開くことはこの先あるのかなー
望みは薄そうだけどちょっと楽しみかもしれない。

:: 2015/12/8 火曜日::

■[漫画]ぬるっとお届け「木曜日のフルット」5巻

木曜日のフルット 5 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:石黒正数
出版社:秋田書店( 2015-12 )
作者サイト:おかんの家4
作者twitter:石黒正数(masakazuishi)さん | Twitter

Kindle版:木曜日のフルット (5)
Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] 木曜日のフルット

デレステのせいでフルートは振るっと音が出るの?
というネタを連想してしまう「木曜日のフルット」ですが、
この作品は主人公たちはアイドルではありませんし、
もちろんきらびやかな舞台があるわけではありません。

この5巻では気のせいか今までよりも、
現代日本の世相は斜めにぶった切るネタがあって面白かったです。
電車内で急病患者が出て医者を呼びかけられても、
訴訟リスクから名乗りでないようなお医者さんだったり、
現代的なインターネット上での電子葬儀だったり、
映画に注釈が入りまくりだったり…

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昔だったら久米田康治さんが描いてそうなネタだなぁ…
とか思いながら読んでました。(笑

タイトルにフルットの名前があるように、
フルットの話も多かったですね。
フルットがモテるのは意外でしたが、
珍しく頭を使ってゴミの日をゲットしてたりしたのは感心しましたね。
まぁ、お馬鹿なネタも多数あって安心もしましたけど。(笑

:: 2015/6/3 水曜日::

■[漫画]似非と相似「それでも町は廻っている」14巻

「それ町」は1冊ごとに何かしらのテーマがあることで有名ですが、
この14巻は似て非なるものとか相似性がテーマです。
友達の彼氏のドッペルゲンガー的な人とか身近な笑い話から、
静ねーちゃんと歩鳥の相似性の謎に迫ったりとか色々です。

特に興味深かったのが第108話「夢現小説」と第111話「夢幻小説」ですね。
静ねーちゃんが歩鳥と出会った「夢現小説」と、
ミス研での気付きが何をもたらしたのか、
そしてそれが無かったら何が起こらなかったのかが、
第111話「夢幻小説」でif的なパラレルワールドで描かれているんですよ。

私は歩鳥が居なかったら一番変化があるのは紺先輩だと思ってたんですが、
まさか静ねーちゃんが一番影響を受けていたとはなぁ…
多分、このifの世界では紺先輩にとって歩鳥の代わりは針原さんなんだろうけど、
静ねーちゃんにとっての歩鳥は誰も代わりにならなかったんだなぁ。
そして真田はむしろ歩鳥が居ない方が青春を謳歌できているのが面白い。(笑
いや、歩鳥がいる状況の方が自分から恋してるからそうでもないのかも!
歩鳥には全然恋心が伝わってないんだけどね!

でも歩鳥は真田の恋心に気付かないだけで、
歩鳥自身も恋をするし、何だかんだで女の子なんだよなぁ。
例えばこの場面。

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女の子だから下品なことを思わず口にしてしまって恥ずかしがる。
ごく当然のことなんだけど、歩鳥には性を感じないから意外ではあるんですよね。
でも今月のアワーズでもそうだけど、普通の女の子らしさはちゃんとあるんですよ。
真田の恋心に全然気付いてないだけで。
それが真田にとっては致命的なんですけどね。(笑

ちなみに今回一番共感したのはタケルが友達とプールに行った場面です。

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あるなー、これ。
ガキ同士でテンション上がりまくってアホな叫びをしちゃうこと。
わかる…、わかるわぁ…

それとこの14巻でのエビちゃんですが、
出番は少なかったけど相変わらず可愛かったです。
手を握られて紅潮するエビちゃんがとても可愛い。
そんな14巻でした。

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