本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2019/10/19 土曜日::

■[ラノベ]外の世界でも暴れちゃうぞっ「スレイヤーズ 17 遥かなる帰路」

リナの故郷まであと少し、というところで行き会ってしまった覇王将軍ノーストの嫌がらせで、
滅びの砂漠の向こう、魔族の結界の外に出てしまったリナとガウリィ。
幸いにも言葉は通じるけれど、文字は崩れており読みにくく、
何よりも故郷がどこかもわからない状況なのにトラブルは向こうからやってきて…

ついに長編第三部が始まってしまった…!

前巻はどちらかというと懐かしの同窓会といった感じでしたが、
この17巻は本格的に再始動してしまいましたよ!
TRYや水竜王の騎士とはパラレルな第三部ですが、
舞台は同じく外の世界、ということになっています。

リナのわずかな変化に気付くガウリィとか、
ちょっとラブコメの波動を感知しましたがそこは相変わらずでしたね。
外の世界でも相変わらず盗賊をいじめている訳ですが、
攻撃呪文が発展していない世界では火炎球ですらもの凄いので、
今のなろう小説みたいな感じになってしまうわけなんだけど、
そこはお約束、取り込みたい国家と故郷に戻りたいリナはトラブルわけですよ。

今回の敵は国家かと思いきや、それ以上に厄介でしたね。
前巻ではエルフという種族として人間よりも魔力の扱いに秀でた相手でしたが、
今回も種族として人間以上の存在なわけで…
それにしてもなんであんだ厄介な神託があったのか…
まぁ、わかりにくい神託をくだすのはこの世界ではよくあることなんだろうけどね…!

今回の旅の道連れであるランですが、
元気いっぱいの棍使いで空竜王バールウィンの呪文まで使えるとか、
わりと頼もしいけれど、彼女もわりと謎ですよね。
空竜王バールウィンの呪文を使えるということは魔族ということはなさそうだけど、
実は彼女も神託を授かったとかなのか…?

リナは魔力増幅の手段を手に入れられるのか。
それとも空竜王バールウィンといった竜王の力を借りた魔法を覚えるのか。
そもそも無事に元の世界に戻ることが出来るのか。
そしてノーストくんに地味に嫌な仕返しをすることができるのか…!
続きが楽しみですね!

余談ですが、1巻で出てきた入れ食いの呪文がまた出てきたのが嬉しかったです。
ああいった原理だったのか…w

:: 2018/10/20 土曜日::

■[ラノベ]懐かしのキャラ大暴れ!「スレイヤーズ 16 アテッサの邂逅」

まさか2018年になってスレイヤーズの続編を読むことが出来るとは…

90年代にエヴァと同時期にオタクを魅了した作品の一つであり、
後に続くライトノベル作品に大きな影響を与えた作品であり、
アラフォー世代のオタクにとっては忘れられない作品なのです。
アラサー世代にとってのハルヒと同じかそれ以上のラノベと言えるでしょう。
未だに竜破斬や神滅斬の呪文を言えるアラフォーオタクは多いのではないでしょうか。
ちなみに私はもちろん唱えられます。

一応ギャグ短編中心のすぺしゃるシリーズは7年前まで続いていましたが、
長編にして本編は18年前の2000年に15巻で一旦完結してましたからね。
その長編シリーズの続編が読めることになるとは本当に驚きです。

知らない人もいるだろうから軽く説明すると、
中世ヨーロッパ風の剣と魔法のファンタジー世界で、
盗賊いじめが大好きな美少女天才魔道士(自称)のリナ・インバースが、
旅の途中で出会った凄腕だけどアホな剣士のガウリィとともに各地を訪れ、
王家のお家騒動や狂信者たちの野望、そして魔族たちとの戦いに巻き込まれて、
世界の命運を賭けた戦いを繰り広げていく…

というストーリーなんですが…、
15巻ではリナは7つある魔王の欠片のうち2体目を倒した後に、
リナの故郷にガウリィと一緒に行く…
というラストだったんですけど、この16巻は正にその続きです。
魔王の欠片を倒すために魔力ブーストアイテムである魔血玉を失ってしまった状態で、
帰郷の道中で立ち寄った鍛冶の町アテッサで賊からの護衛を依頼されるんだけど、
その賊というのが予想以上に厄介な相手で…

もうね、何というか、感無量と言いましょうか…
リナが、ガウリィが、アメリアが、ゼルガティスゼルガディスが…
みんな揃ってしまうだけでも凄いのに、
今度の敵が使う装甲が白銀のアレですよ!
しかも最後には石田彰ボイスのアイツも出てくるし!
旧来のファンからするとご褒美しかないですよ!
ついでに言うとあとがきまで当時のまんまだし!

リナの言動は本当に昔のまんまだし、
ガウリィのアホっぷりも全っ然変わらないし!
懐かしの同窓会でみんなの変わらなさに安堵する感覚というかね!
ホント、感慨深いです。

シリアスなバトルシーンでも不意にギャグを盛り込んでくるとか、
そうそう、確かにこんなノリだった! と懐かしかったし…
普通に人馬のアレは爆笑しまくりながら読んでしまいましたね。
世界観やキャラ設定の面白さもそうなんだけど、
ひたすら笑える小説だったのを今更ながらに思い出させて貰いました。

流石に今の10代、20代の人に1巻から読んで欲しい、とは言いにくいですが、
昨今の電撃文庫の人気作の巻数を考えると16冊なんて少ないような気がするので、
ギャグ要素アリアリのファンタジー小説が嫌いじゃないなら読んで欲しいです。
面白いよ!

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