本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2015/1/3 土曜日::

■[ラノベ]6年半ぶりの新刊「紅 ~歪空の姫~」

紅 ~歪空の姫~ (ダッシュエックス文庫)
著者/訳者:片山 憲太郎
出版社:集英社( 2014-12-19 )
絵師サイト:SOYBEAN

Kindle版:
Kindle版:紅 ギロチン
Kindle版:紅 醜悪祭(上)
Kindle版:紅 醜悪祭(下)

正直、この作品の続刊が出ることは絶望視してました。
アニメ化するも原作クラッシャーで、そのせいか醜悪祭の下巻のあの有様。
これはもう作者の片山憲太郎さんは筆を折ったのでは…
と思っていたのですが、スーパーダッシュ文庫がダッシュエックス文庫として再始動するのを機に、
ちゃんと続きが出るとはなぁ…
醜悪祭のこともあったしこの新刊を読むまで楽しめるか不安でしたが、
読んでたらそんな不安が吹っ飛びシンプルに面白くて一気に読み進めてました。

星噛絶奈との戦いは引き分けに終わり、悪宇商会とは休戦状態になり平穏な日々が戻ってきたと思いきや、
世界は変わらず凶悪事件が蔓延り、駆け出しとは言え揉め事処理屋の真九郎は騒乱に巻き込まれることに。
今度は冤罪に苦しむ少女を救うという依頼と同時に、
裏十三家筆頭と言われる歪空の息女である歪空魅空にお見合いを申し込まれるも、
実はその二つが連動しており…、という展開。

歪空魅空の「紅」世界らしい狂った感性と思考回路に懐かしいと感じてしまいましたが、
それ以上に真九郎のモテモテっぷりに懐かしさを感じました。(笑
銀子と夕乃さんが溺愛するのはもちろん、紫も魅空に対抗してポニテ&スカート姿を見せたり、
お互いの思惑はともあれ、崩月、星噛、歪空の令嬢たちが真九郎を取り合って一触即発とか、
流石は真九郎だな、と。
あ、忘れちゃいけない、切彦ちゃんにもモテモテでしたね!

真九郎が巻き込まれた空港爆破テロへの糸口が見付かり、
この物語の大きな軸が見えてきた気がするんだけど…
このままちゃんと続きが出てくれるのかが心配です。
やっぱり面白い作品だと思うので、このまま完結まで頑張って欲しいです。
そして電波的な彼女の続きも何卒よろしくお願いします…!

:: 2011/6/12 日曜日::

■[漫画]斬島切彦編クライマックス!「紅 kure-nai」7巻

紅 kure-nai 7 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:山本 ヤマト
出版社:集英社( 2011-06-03 )
コミック ( 188 ページ )
作者サイト:SOYBEAN

原作では2冊目だった「ギロチン」編が漫画版では7冊目にしてやっとクライマックス!
話の大筋自体は原作と変わってないのですが、細部で色々と変わっているし、
何より終わり方がより綺麗に、そして感動的になっているのが一番の違いと言って良いでしょう。
具体的に言うと切彦ちゃんマジ良い子。

真九郎と同じ空港爆破テロに巻き込まれ両親を失っただけでなく、
自分のエゴにまみれた本心を痛感してしまった理津が辿り着いた悲しい結末。
そこで巻き起こる紫と切彦ちゃん、二人の友だちの間での葛藤。
そして紫からの助けを求める声で覚醒する真九郎はやはり主人公でありロリコンでした。

刃物を向けられても怒声をあびせられても頑なに切彦ちゃんを信じ続け、
揺るぐことのない純粋で苛烈な瞳を持つ紫は小さくてもカリスマの塊でしたね。
また、切彦ちゃんの殺害シーンを全面カットすることでヒロイン性を高めた上に、
ラストでの泣き顔と笑顔は反則級でした。

そういえばリンさんも切彦ちゃんと切り結ぶ理由も剣士のソレとしてではなく、
あくまで主である紫の為、という所も変わってましたね。
真九郎ハーレムフラグを維持したまま、何とか生き残ったみたいだし、
切彦ちゃんともども今後の再登場に期待したいトコですね。

何しろ原作では両腕切断の上、首チョンパだもんなぁ…
いやー、ホント生き残ってくれて良かったよ…

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