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:: 2011/6/13 月曜日::

■[漫画]生徒会役員にご当選ー!「ヤシコー初代生徒会」1巻

ヤシコー初代生徒会(1) (アクションコミックス)
著者/訳者:藤 こよみ
出版社:双葉社( 2011-06-10 )
コミック ( ページ )
作者サイト:週休七日

一迅社お家騒動の余波で前作「このこここのこ」が終了した藤こよみさんの新作は、
雑誌をコミックハイ!に変え、内容もガラリと変わって生徒会モノ!
雑誌が変わったのも多分、編集さんに付き合ったとかなんだろうなぁ、
とかそういった裏側を読むようになった自分がちょっぴり悲しい。

芹生一路は近隣に鳴り響く伝説の生徒会長を姉に持つ元真面目くん。
苦労性の父がストレス性と思われる脱毛症になっているのを反面教師にし、
新設校の矢汐学園で高校デビューを目指すも、通学路で寝不足で倒れた女子生徒を助けたりと、
根っこの所はやっぱり変わらず世話焼きで、でも今度こそと意気込んで校門を潜ったら、
100人目の登校生徒ということで初代生徒会長に任命され…

と、選出が100%運というトンデモな方法で選ばれた生徒会役員はどれもこれもがくせ者揃い。
助けた女子生徒の初瀬は中学の生徒会でのトラウマを持つし、
滝兄妹の妹は引っ込み思案を治すという、前向きな姿勢を見せつつも、
兄の方は重度のシスコンで超過保護。
更にお嬢様に見えて脳筋ですぐに刀に手が伸びる千代丸に、
制服をゴスロリに改造している吉鶴は実は○○○で…

そんな生徒会役員なものだからやはり自意識が高いエリート様な人には反感を持たれて、
署名を集められてリコール騒動に。
一路もコンプレックスの元の姉について突かれて、明確な方針を打ち出せないと結構なピンチに…

しかし、自薦で決まった訳でもなく、一度は拒否しながらも苦労性な性格で買って出た生徒会長の役を、
それでも自分なりに頑張ってた一路がコンプレックスを刺激された上で退陣を迫られるというのは、
かなり理不尽な展開でストレスがたまるんですが、果たしてこの後どういった巻き返しが起こるのか。
そこに期待したいと思います。

:: 2010/12/3 金曜日::

■[漫画]これまでもこれからも私たちは家族「このこここのこ」3巻

このこここのこ 3巻 (IDコミックス REXコミックス)
著者/訳者:藤 こよみ
出版社:一迅社( 2010-11-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:週休七日

もったいない…
この作品が終わるのは本当にもったいないなぁ、と思います。
唐突な最終回の前後にREX編集部のお家騒動があったことから、
外野から見ててもそれに巻き込まれた可能性が高いのは否めないのですが、
それで終わるにしては本当に惜しい、素晴らしい作品でした。

両親の再婚&水入らず海外転勤によって同居することになった5人の兄妹。
母親の経歴の為、いじめられていた過去を持つ千紘がひた隠しにしていた家庭の事情が、
体育祭の応援にきた兄の克也の何気ない一言で友人たちに露見してしまうことに。
トラウマから千々に乱れてしまう千紘の心を遥斗がしっかりと支えて…、
と、ホームドラマとして見所満載で面白いんですよね。

そこからは一気に近付く千紘と遥斗がラブコメとしての面白さを醸し出しており、
正直もっともっと、じっくりと堪能したかったのですが残念ながらそこで完結。
一応末っ子の瑞穂視点から6年後を描き下ろしで22ページあるので、
単行本では少々性急ながらも綺麗に完結しているのが救いです。

本当は遥斗の巨乳遥斗の茉由子やウザい後輩くんが絡んでくるラブコメ展開だとか、
まだまだ読んでいたかったのですが…、本当に残念だなぁ。
ここで終わるのには惜しいですが、面白い作品には違いないので、
是非読んで欲しい作品です。

:: 2010/5/13 木曜日::

■[漫画]少しずつ深まる家族の絆「このこここのこ」2巻

このこここのこ 2 (IDコミックス REXコミックス)
著者/訳者:藤 こよみ
出版社:一迅社( 2010-05-08 )
定価:¥ 580
Amazon価格:¥ 580
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4758061955
ISBN-13 : 9784758061957

掲載誌がREXなせいで知名度が低く、萌え作品と思われがちですが、
「このこここのこ」はそのままドラマ化してもおかしくないくらいに面白い作品なんですよ。
親の再婚で2人姉弟が5人兄妹になり、しかも両親が海外にこっそり移住してしまったせいで、
5人の兄妹が協力して生活することになり、お互いが家族になろうと歩み寄っていく暖かい作品なのです。
帯に複数の推薦コメントが付くのも納得な出来なので1巻から是非手にとって頂きたいです。

転校生である同い年の姉、千紘が友達に誘われて行った家政部に何故か弟の遥斗が在籍してて…
という訳で学校ではクラスだけでなく部活も一緒、家でも勿論一緒になった血の繋がらない姉弟が、
お互いがお互いを何気なく気にし合い、目で追っているという関係が良いんですよね。
ファミリードラマ的にもラブコメ的にも面白いです。

人見知りだった末の妹の瑞穂が、遥斗の作った美味しくない料理がキッカケで懐くようになったりと、
何気ないことで少しずつ少しずつ家族の仲が深まっていくのは見ていて微笑ましいですし、
一旦懐いてからの可愛さはたまらないものがありますよね!
ケーキのトコとか超可愛いです。

また、部活での遥斗と千紘とその友人たちや後輩のいけ好かないウザイ奴も、
二人の関係性を高めるスパイスになってて面白いです。
特にいつもマイペースな遥斗が友人達と協力して体育祭の棒倒しで必死になって、
周囲の盛り上がりも手伝っていつもどこか一歩引いていた千紘もだんだん応援に熱中しちゃうシーンと、
最後に遥斗が晴れやかな笑顔を見た千紘の頬の染めっぷりには頬が緩んじゃったなぁ。
家族愛から男女の恋に徐々にスライドしていく様は本当にニヤニヤしちゃいます。

しかしそんな二人の前に何も知らない兄がとんでもないことを口走って事態は急転しちゃう訳ですけど…
いやはや良いところで終わってくれます。
3巻が出るのは半年後くらいなんだろうけど気になるなぁ。

:: 2009/12/14 月曜日::

■[漫画]家族、はじめました「このこここのこ」1巻

このこここのこ 1 (IDコミックス REXコミックス)
著者/訳者:藤 こよみ
出版社:一迅社( 2009-12-09 )
定価:¥ 580
Amazon価格:¥ 580
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4758061785
ISBN-13 : 9784758061780

幼い頃に母を亡くした遥斗は大学生の姉を持つ高校一年生。
ある日父親の突然の再婚で社会人の兄、同い年の姉、小一の妹ができることに。
一気に大家族になり、これから大変だろうけど頑張っていこうと思っていた矢先、
海外赴任の話が消えてなかった父親が黙って夫婦水入らずで海外に行った為に、
出会ったばかりの兄妹5人で逞しく生きていくことになるという設定のファミリードラマです。

姐御肌な遥巳といつもマイペースでお人好しな遥斗。
天然でアホな兄の克也、人見知りの妹な瑞穂、そして人前では猫を被る姉の千紘。
それぞれのキャラクターがしっかり立ってて、趣味も性格も良く判る話の作り方がされており、
もうこの時点で面白さが保証されているようなものです。

猫を被っていた千紘がマイペースな遥斗に初っ端から正体バレちゃった展開も、
そんな千紘が格ゲー大好きな女の子だったりとギャップがあって面白いんですよね。
それでいて、ストレスで瑞穂が倒れた時のエピソードでは猫を被っていると言っても、
根が家族思いの女の子であることが伝わってきて可愛さも良く判るんですよね。

1巻ということでまだまだ序盤ながらファミリードラマとして充分な滑り出しを見せてくれたし、
遥斗と千紘が同じ高校で同じクラスで更に部活も同じになりそうということで、
遥斗の幼馴染みである根津先輩(巨乳)も交えた学園ラブコメの要素も見えてきてるし、
これからますます面白くなっていきそうです。
ファミリードラマが好きな人なら是非手にとって欲しいですね。

それと詳しくは言いませんがカバー下は読み終わってから捲ることをお勧めします。(笑

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