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:: 2017/7/21 金曜日::

■[ラノベ]GREEN ~農村を作りたい~「第七異世界のラダッシュ村」2巻

第七異世界のラダッシュ村2巻第七異世界のラダッシュ村2巻
出版社:星海社
作者名:蝉川夏哉
作者サイト:蝉川夏哉/逢坂十七年蝉
作者twitter:蝉川夏哉 (@osaka_seventeen) on Twitter
絵師名:はみ
絵師サイト:musica
絵師twitter:はみ (@hami_mi) on Twitter

1巻発売から10ヶ月、やっと2巻が出たぞー!

1巻を読んでない人に軽く説明すると、
宇宙開発よりも異世界開発が発展した地球世界の日本で、
転移事故により未確認の第七異世界に漂着するだけでなく、
現地住民と接触することになった5人の男たち。
言語を学び、トマトを育て、現地住人の助けを得ながらラダッシュ村建設が軌道に乗り始めた…
というのが大体の流れです。

2巻では国姓姫メイファの廃都探索に同行したりして衝撃的な発見をしてますが、
それよりもミクリちゃんが可愛すぎるのが一番注目すべきところだと思うんですよね!
無知な海野に女心を不用意に傷付けられても廃都探索にこっそり付いてこようとしてたり、
何というか全体的に可愛いすぎてヤバいのです。
これは海野じゃなくても参りますわ。

それと、野生動物の群れに対して一夜城的なモノを作るあたりも盛り上がりましたね。
矢狭間でキルゾーンを作るとか都市計画プランナーのオブライエンは博識だわ、ホント。
とはいえ、想定よりも野生動物の力が強かったりと、
知識だけで、経験が足りてない描写があるのがこの作品らしくて良いと思います。

しかし1巻と同じで終盤で気になる展開を入れてきたなぁ…
春日の意思が堅いのは仕方ないとはいえ、寂しいものがあるなぁ…
日本人としての意識や、現地王族たちの意向に、大国同士の方針も加わり、
物語が結構膨らんできてますがどうなるんでしょうね。
願わくば海野とミクリの二人の先行きが幸せなことを願います…

:: 2016/9/4 日曜日::

■[ラノベ]鉄腕RADASH! 5人は異世界で水路を作れるのか!?「第七異世界のラダッシュ村」

第七異世界のラダッシュ村 (星海社FICTIONS)
著者/訳者:蝉川 夏哉 はみ
出版社:講談社( 2016-07-16 )

作者サイト:ここは地の底
作者twitter:蝉川夏哉@カクヨム迷宮の子(@osaka_seventeen)さん | Twitter
絵師サイト:musica
絵師twitter:はみ(@hami_mi)さん | Twitter

去年友人のラノベ作家に「次、どんなジャンルが流行りますかね?」と聞かれた時に、
「鉄腕DASHかモンハンかな。異世界に転移したTOKIOが村作りしながらモンスターを狩る」
とか適当に応えてたら全然別な作家さんからマジでそんな感じの本が出ちゃったよ!
いや、モンスターは狩らないけど!

この作品はタイトルから連想できるようにほぼ間違いなく鉄腕DASHが元ネタです。
宇宙開発よりも異世界開発が進歩した並行世界の地球で、
フリーライターの海野啓太郎を含めた男5人が異世界転移事故で、
全く未知の異世界である第七異世界に転移しただけでなく、
そこで人類初の異世界人と邂逅し、救助が来るまで村作りをするという内容です。
もちろん、水路も作るよ!(笑

鉄腕DASHもそうだけど、どうすれば生活を豊かに出来るのか、
手持ちの材料から考え、工夫していくのが面白いんですよね。
畑を作って何を植えるのか、現地でお金を工面するのに何を売るのか。
そういったアレコレを試行錯誤しながらやっていくのが面白いんですよ。
掘っ立て小屋ではなく高床式の方が圧倒的に文化的な暮らしが出来るけど、
そのためには木材が必要で、でも現地の森林資産は厳重に管理されているとか、
壁が立ちふさがっているんだけど、悲壮感はないというか。
さぁ、これからどう解決していこう、という前向きさが見えているのが良いですよね。

それと現地人との交流も面白いです。
お互い言葉が通じない中で、「これはなんだ?」という言葉を手に入れてから、
次々と単語を獲得していき現地の言葉を覚えていくスタイルが良いですね。
昔、アイヌ語の研究家が樺太に渡って現地の言葉を調べるのに、
似たような体験をされている本を読んだことがあるのでとても納得できる内容でした。

それに、先述したように森林資産を厳重に管理しているのも、
江戸時代の日本も同様な制度があったみたいだし、
異世界の文化風習が練り込まれているのも興味深かったですね。
異文化交流の面白さも詰まっていてとても面白かったです。

ただ流石にこの内容を一冊に纏めるのは難しいみたいで、
まだまだ序盤って感じはしましたね。
続きがありそうな終わり方だったし、
できれば続いて欲しいところです。

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