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:: 2010/9/10 金曜日::

■[漫画]個性豊かな職人と恋の物語「路地恋花」2巻

路地恋花(2) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:麻生 みこと
出版社:講談社( 2010-09-07 )
コミック ( 190 ページ )
作者サイト:マトリョーシカ

good!アフタヌーンで一番好きな作品を聞かれたら迷わず「路地恋花」と答えてしまうくらいに好きです。

職人達が集まる京都の変わった路地での恋物語の第2集。
今回は一点物のフラワーアレンジメント職人に、1巻で出演した逃げてきた小説家、
手描き友禅のり職人に弟子入り志願をしている女性に、万華鏡作家の長身の女性。
そんな色とりどりの恋のような恋じゃないような、でもやっぱり恋だよなぁ、
と思わせる物語が散りばめられており実に面白いです。

やはり個人的にお気に入りなのは小説家の伊沢さんとゴスロリ京女なナオミちゃんの話。
どこまでも堕ちていくような感覚にさせてくれたナオミちゃんが、
洋菓子を本格的に作るために動きだして、伊沢さんも再始動して…
やはり最後のナオミちゃんが凄いよなぁ。
年下なのに伊沢さんを堕とすだけでなく引っ張り上げちゃうのが凄い。

凄いといえば友禅のり職人志望の佐倉さん。
1話の頃から布小物屋さんとして会話には出ていたんですが満を持して登場。
高校時代の体験学習で工房を見学してから進路を急速に変更して、
師匠に弟子入りを断られても諦めずに通い詰める粘り強い佐倉さん。
技術を貰うんじゃなく、最後には自分の身を捧げるまでになった佐倉さんが凄い。
恋とはまた別次元のようで、でもやはり恋だったんだろうなぁ、と。
そんな思いを抱かせてくれます。

もう本当にどれ一つとっても素晴らしい。
新入りの花屋さんもラストが面白いし、万華鏡作家の葵ちゃんも変わってるんだよなぁ。
どれ一つとっても同じ恋模様が見付からないんだけど、だがそれが良い。
職人十色、恋花十色なこの物語をもっとずっと読んでいきたいです。

:: 2010/2/5 金曜日::

■[漫画]京都の路地の職人恋バナ「路地恋花」1巻

路地恋花 1 (アフタヌーンKC)
著者/訳者:麻生 みこと
出版社:講談社( 2010-02-05 )
定価:¥ 590
Amazon価格:¥ 590
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4063106284
ISBN-13 : 9784063106282

good!アフタヌーンで一番楽しみにしているのがこの「路地恋花」でして、
創刊当初は読んでなかったのですが、ふと読み返した時にハマりまして、
回を重ねる毎にじわじわとその面白さが染み込んできて、
今ではすっかりその魅力の虜になっているのです。

京都のとある路地にある何かをつくる人たちが集う長屋を舞台の、
つくる人たちの恋の話のオムニバス短編集なんですが、これが面白いのです。
手製の本を作る人、銀細工職人、天才肌のダメ人間な画家、元小説家、キャンドル職人…
そんな人たちが恋し、恋される話がとても興味深いのです。

特に好きなのが元小説家で喫茶店をちんまり経営する井沢さんと、
そこに迷い込んで居着いてしまったフランス人形みたいな京女な高校生のナオミの話。
純粋で幼さの残る女の子だったナオミが文豪の名作を読み耽ったせいで、
とても妖艶で元々逃げてきた井沢を更にダメにし、堕としていく様がまた見事で…
ダメだとは思いつつも溺れるように恋に堕ちていくっていうのはどこか憧れますよね…

どこか退廃的な雰囲気と優しげな柔らかさが同居する恋物語で、
一種独特な面白さがあるので人を選ぶとは思うのですがオススメな一冊です。
元々女性誌で活躍していた作家さんみたいなので知っている人は居るかもですが、
もし知らない人がいらしたら是非この機会にどうぞ。

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