フラン☆Skin

「黒キ薔薇」の残滓にノリで飛び込んだシャドウと付いてきたベータ。
その日本はどこからともなく現れた魔獣に侵攻された日本だった。
久しぶりの日本でもモブムーブからの陰の実力者ムーブを楽しむシャドウと、
日本語を驚異的なスピードで習得するベータだったが…？

それにしてもシャドウが前世で狂おしいほど求めた魔力が、
自分が転生後に流入していたっていうのは皮肉ですね。
私が近場にアニメイトがある大学を選んで進学したのに、
その直後に地元でアニメイトが出来た時のようなやるせなさを感じますよ…！

まぁ、シャドウはそんなことどころか、西野さんの事情も気にして無くて、
徹頭徹尾、自分の陰の実力者ムーブしか考えてないんですよね。

シャドウ様ってば、めっちゃ楽しんでるね…！
西野さんはわりと悲壮な覚悟だったり、
かつての恋に未練タラタラだったり、色々とドラマがあるのにね…！

そして日本編もクライマックスに近付いてきましたね。
ベータもついにあざとい振りを取っ払って、
本性を出してきましたが…

気付いて！
その反逆の堕天使っていうHNのアホはシャドウ様だって！
レスバしててキレるとか、煽り耐性が低いよ！　ベータちゃん！

シャドウが陰の実力者というよりも、まるで悪役のような顔をしてたり、
ベータもエロい身体をしてるけど中身がアホなことをしているお陰で、
西野さんのヒロイン力が相対的に高くなってますからね。
西野さんの今後の動向にも注目したいところです。

学園に封印されていたディアボロスの右腕を巡る陰謀は、
スズーキに扮していたシャドウが第五席フェンリルを倒すことで解決した。
ゼータはアルファと違った思惑で動き始める…
そして、事件の最中に良からぬ事を行った副会長エライザを法廷で裁こうとするも、
ミドガル王国を陰で支配する「十三の夜剣」がそれを妨害する。
陰で支配するというフレーズに嫉妬したシャドウは新たな動きを見せて…

今度はミステリーに見せかけたシャドウ様のゴリ押しです！
名探偵気分に浸りたかったのか、単に陰で支配するというポジションが羨ましかったのか、
いつも通りにノリと勢いでジャック・ザ・リッパーに扮して、
次々と悪徳貴族を葬っていくシャドウ様ってば、ノリノリですね！

「十三の夜剣」は下手に王国を操る実績があるだけに、
シャドウ様を痛めつけて遊ぶつもりが見事に返り討ちにされるのは、
正直言って胸がすく思いがしましたね！
暴力…　やはり暴力は全てを解決する…！
感化されちゃったクリスティーナさんの今後が心配です。

ミドガル王国がディアボロス教団と共生していたのは、わりと納得ですね。
圧倒的な実力の魔剣士という軍事力がない国家は脆弱ですね…
そう考えるとシャドウガーデンのバックアップを受けたオリアナ王国は、
下手するとミドガル王国よりも盤石なのかもしれない…

それと日本から連れ去られちゃった西野アカネさんですが、
また変な勘違いと思い込みが炸裂しちゃってるのが面白いです。
ある意味ニアピンしているのが凄いというか…
彼女が真実を知ったらどう思うのか、今からちょっと心配ですね。

それにしても、シャドウはIQ低くて何も考えていないのに、
世界観と設定がIQ高くて驚かされますよ。
ノリと勢いで書かれた小説じゃないんですね。（とても失礼な言い方
コミカライズ版に追いつかれないように、早めに7巻が出ることを期待してますよ！

ドエムを操りオリアナ王国を支配しようとするディアボロス教団の陰謀は、
魔界と繋がる「黒キ薔薇」によって魔王ラグナロクを喚ぶことだった！
しかしシャドウはそんな事情を知ったことではなく、
ノリと勢いだけでラグナロクを葬り去るのであった…！

ローズ先輩のお父さんとか、かなり考えて、命を賭して行動したり、
深謀遠慮に富んだ背景が色々と準備されているというのに、
その場のノリと自分のバカな理想だけで行動して事態を動かすシャドウさん、ぱねぇっす！
今度はノリだけで魔物に侵攻された日本に渡るわけですが…

勝手に付いてきたベータが日本のことに不案内だから、
田中さん所蔵のコスプレアイテムをよくわからないまま着て、
天然ファッションショーをしてくれるのが目の保養になりつつ、
アホっぽくて面白かったですｗ

他の七陰が居ないのでシャドウを独占できることを堪能するベータも可愛いですが、
この日本編とも言える章でのヒロインはシャドウの前世での級友の西野アカネさんです。

シャドウの前世の影野くんへの淡い恋心が消えないまま、
理不尽な現実に打ちのめされているところに、
影野くんと同じ名前のシャドウに少し惹かれていくとか、
ヒロインムーブをしているんですけど…
肝心のシャドウは日本でも相変わらずなんですよね…ｗ

これからは西野さんもシャドウに振り回されると思うけど、
挫けずに頑張って欲しいものです。

アルファに怒られたくなくてオリアナに逃げてきたシャドウは、
そこで窮地に陥っていたシャドウガーデンのメンバーを救出する。
陰の実力者プレイを楽しんでいたシャドウだけど、
強い志を持つ同士だと思っていたローズ先輩が結婚をすると聞いて…

相変わらず勘違いコメディが面白いですね。
忍び込んだシドとローズ王女のやり取りが見事にすれ違ってるんですよ！

シドは強い志を持つ同士だと思って諭そうとしているんだけど、
ローズ王女はシドが身分差を超えて思慕してくれていると勘違いしてるんですよ！
それにローズ王女は未だにシド＝シャドウだと知らないのが面白さを加速しているのです。

ローズ王女が実母がドエム公爵と共謀して父を殺したことを知り落ち込んでいた時に、
月光を弾くシドから真実の愛を受け取ったと思ってるけど…
それが全然真実の愛じゃないあたりが、可哀想だけど笑えてくるんですよね…ｗ
本当にシャドウは罪深い男やで…

それとイプシロンも大活躍でしたね。
事前に音楽家として潜り込んでいたお陰で、
シドも弟子としてすんなり侵入することができたし、
メイドのマーガレットとシドを巡って張り合ってるのもニヤニヤできて良かったです。

そして何よりもスライムの使い方の巧みさが向上しているのが凄い！

シャドウ様も驚愕の制御力！
形や柔らかさだけでなく、見た目や質感まで完璧に再現！
素肌との境目が全くわからないくらいに適合させているのですよ！
それだけの技術を使ってやるのがおっぱいを盛る、というあたりが、
最高にアホで面白いと思います！

オリアナを舞台にしたディアボロス教団の陰謀と、
それを阻止するために表に出てきたシャドウガーデン。
二つの勢力がぶつかり合うことで大変なことになってますが、
シャドウ様はいつも通りなのです。
次巻ではオリアナ編が終わり、新展開に入るのでお楽しみに…！

TVアニメ化も達成するも原作刊行が約2年振りな「陰の実力者になりたくて！」
最近はコミカライズ版しか見てなかったからコメディ要素を多めに摂取してましたが、
原作やアニメ版を摂取することで「そういやシリアス要素も結構あったなぁ…」
と思い返しました。
まぁ、コミカライズ版が原作に追いつく前に新刊が出て良かったですよ。

ノリで開いた異世界ゲートで転生前の日本にやってきたシャドウ様とベータが、
ファンタジーに侵略された日本で無双するだけじゃなく、
電気製品だけでなくヒロインも拾ってきたから、
シャドウガーデンがどう躍進するかと思ってたんですが…
ゼータちゃん、シャドウ様の為にアルファたちとは別行動を取るっぽいですね？

それもこれも思わせぶりなことを言いながら、
実は何も考えてないし、真実を全く見えてないシャドウ様が悪いんですよね。
まぁ、何だかんだで結果オーライになるのではないかと思うのですが…
しかし、オリアナ王国を陰で協調したアルファたちシャドウガーデン本流と、
ミドガル王国でディアボロスの右腕をネコババするつもりのゼータたち一派…
そのうち激突しそうで怖いなぁ…

クレアお姉ちゃんの厨二病、もといアウロラとの二人三脚が傍目からは面白いですが、
一緒に戦うアレクシアは姉のアイリスのこともあり大変そうですね。
仲間の裏切りに真実を知ることができないもどかしさとか、
アレクシアはかなりの難題を抱えてるなぁ。

ディアボロス教団のラウンズもまた一席落とせたし、
ストーリーも進んだとは思うんですが…
この刊行ペースだと完結まであと5年くらい掛かりそうですね…
もうちょっと早めに出ないとコミカライズ版に追いつかれると思うので、
出来れば年内に6巻を出して欲しいものです。

ジョン・スミスと名乗りユキメと共同して信用崩壊を起こす為に暗躍するシャドウ。
デルタも消えて遂にアルファ自らが出張ってきたため、
流石にジョン・スミスの正体を悟られてしまったけれど、
シャドウは相変わらず陰の実力者プレイを堪能するのであった…！

アニメ版は原作のシリアス部分を強調する作りになってますが、
このコミカライズ版は原作のコメデ部分を強調しているので読んでてとても笑えます。

ディアブロス教団と繋がる月丹をパワーでボコりまくっただけでも面白いのに、
二人の思惑が全く通じ合っていないのにが笑えるし、
通じ合ってないのに表面上では会話が成立しているが更に笑えるんですよねｗ

まぁ、そのお陰でまたもやシャドウ様に惚れる女性が増えたわけですが、
シャドウ様はそんなことに全く、これっぽっちも気付かずに、
陰の実力者プレイを楽しむだけなんだよなぁ…
まったく罪な男ですよ…！

シャドウ様はアルファたちに怒られるのを無駄に恐れてオリアナに行きましたが、
そこで悪徳役人を相手にやったのが…

どこぞの暗殺一家の天才児がやっていたような心臓強奪！
まぁ、シャドウ様ならそれくらいアリだよね！
無法都市の時にすれ違った娼婦さんのフラグもビンビンに立てちゃって…
シャドウ様ってば何でもアリだよね！

今度はオリアナでのディアボロス教団の陰謀を巡る戦いですが、
シャドウ様の芸術方面の才能も発揮されるので、11巻も楽しみです。