■[漫画]夏の匂いと肉の味「くーねるまるた」3巻
くーねるまるた 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者/訳者:高尾 じんぐ
出版社:小学館( 2013-11-29 )
コミック ( 127 ページ )
作者サイト:じんぐる(高尾じんぐブログ)
衣食住の三要素の中でも漫画では一際人気の「食」漫画。
その食漫画ジャンルの中でも比較的新しい「くーねるまるた」ですが、
巻を重ねるごとに知名度と人気が高まっているように感じられて嬉しいです。
何しろ1巻の時は本屋に1冊あるかどうかくらいだったのに、
今では平台に平積みされるくらいだもんなぁ…
貧乏暇なしとは言いますが、マルタさんの生活は貧乏暇あり。
一日の生活費は1000円切ってそうな節約生活を送っていながら、
その暮らしぶりは優雅ささえも感じられそうな素敵なスローライフ。
お金はないけど、手間暇掛けて美味しいモノを創りだしては堪能するその生活は、
忙しい現代社会人から見るとある種の贅沢なように思えて羨ましいです。
そしてこの漫画の食の見所はその手が届きそうな庶民的な所だけではなく、
食べる時のマルタさんの幸せそうな表情でしょう。
みんなで藁を焼いて作った鰹のたたきを食べた時の幸せそうな表情に、
ウナギの匂いを嗅ぎながらまぶしめしのおにぎりを食べる表情。
そして何より、塩麹スペアリブを食べた時のあの美味しさに驚愕した顔!
思わず母国語が出てくるくらいの美味しさとか、想像するだけで涎が出てきそうです。
しかしやっぱり肉好きなのは欧米人らしい気がしますね。(笑
そんなマルタさんらしい美味しそうな表情がとても魅力的なのです。
それと食とはあまり関係ないんですけど、マルタさんって良い肉付きされてますよね。
それほどカロリー摂ってなさそうなのに、必要なトコにはしっかりと付いている脂肪。
高尾じんぐさんが描かれる女体は、今そこにあるエロ、というか、
非常に身近に感じられる生々しさがありますよねー(笑
「んぐるわ会報」の頃は、高尾じんぐさんは青春ラブコメに期待していたものですが、
まさかこういった面白さを見せてくるとは思いませんでした。
日本文学の教養も地味に面白いし、まだまだ楽しませて欲しいです。
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