本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2024/7/20 土曜日::

■[漫画]終わりは寂しいけれど、最終回「こいくちルームシェア」3巻

こいくちルームシェア3巻こいくちルームシェア3巻
出版社:芳文社
作者名:ハルミチヒロ
紙書籍通販:こいくちルームシェア (3)
Kindle版まとめ買い:こいくちルームシェア
DMM電子書籍:こいくちルームシェア (3)

BLオタのみつこさんと、ドルオタののりこさんとルームシェアするゆめちゃん。
父の海外赴任の期限が近付くが、それは同時にルームウェア終了を意味していた。
居心地の良い三人の濃密な時間と空間が大好きだからこそ、
この家から出て行きたくないんだけど、何事にも終わりがあるので…

寂しいですがこの3巻で終了です。
最後までほのぼのとしていたし、納得の良い最終巻でした。
ハルミチヒロさんはこういった作品も上手くていらっしゃる。

ゆめちゃんが小さい身体で頑張るところはとても微笑ましかったですね。
出不精なのに、三人での思い出が欲しいからと旅行に誘うとか成長しましたよ。
旅行先がみつこさんの好きな作品の聖地だったり、
旅行用の荷物を遠征慣れしているのりこさんが綺麗にまとめたりと、
三人らしさが出ていて、それぞれを尊重していて、とても良いと思います。

それに泣いちゃうゆめちゃんが可愛らしいじゃないですか。

そうだよね、同居してからの一年間は今まで一番濃密な時間だったものね。
偶然出会ったけれど、とても相性が良かった二人と別れたくないし、
思い出をたくさん作りたいものね。
可愛らしいよ、ゆめちゃん。

それはそうとのりこさんの故郷って、北関東だけど夜行バスということから、
福島とかそこら辺でしょうか?
中途半端に東京が近いから諦められないんでしょうね…
私のように実家が四国とかなら、別世界のこととして諦められるのでしょうけども。

ただ、ハマっている作品が終わった時の寂しさはよくわかります。
推しは推せる時に推せ、というのもよくわかります。
ただ、この三人はずっと同居していて欲しいな、とも思います。
そう考えると誰も結婚できなくなるけれど…
そういった人生も多様性という意味で有りなんじゃないかな…!

:: 2024/6/16 日曜日::

■[漫画]想いを継ぐ者「まどろみバーメイド」15巻

まどろみバーメイド15巻まどろみバーメイド15巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (15)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (15)

香港黒社会出身のバーテンダー柳が交通事故で死んだため、
柳が遺した隠れ酒場アンタレスを守ろうと奔走する同郷のアシュレイ。
しかしアシュレイはアヴァロンの業務があるため雪を頼ったけど、
雪もずっと店主代理ができるはずがない…
更に賃料上乗せが重なった窮地に、アンタレスで育った二十歳になったばかりのカレンが立ち上がり…

前巻から引き続きアシュレイの過去編が語られていますけれど、
香港のスラムというどん底から這い上がるとか、アシュレイってば根性ありまくりですね。
グリフも向上心があったけれど、頼れて、そして守りたい家族がいるかどうかが道を分けたのかな…
シャノンもしっかり勉強してるし、何よりも柔軟な発想力があるからなぁ。
バーを始めてからも色々あったんだろうけど、本当に大したもんですよね。

だからこそ、アシュレイはカレンを放っておけないんでしょうし、
それはシャノンも同じってことなのでしょう。

シャノンはアシュレイほど暴力沙汰には深く付き合ってこなかったのだろうけれど、
同じ香港のスラムというどん底から這い上がってきた強い女ですからね。
アシュレイ、雪、騎帆とは違ったアドバイスをくれることによって、
アンタレスの営業もだいぶ軌道に乗ったんだけど、最後の8%には届かない…

一ヶ月かそこらで20%売り上げアップだなんて、
運営が正常に行われていても厳しいというのに、
売り上げ5割減からの成長だと考えるとかなり頑張った方なんだけどね。
グリフはそういったところはきっちりしているから難しいでしょう。

連載本紙の方では最後の一手が形になってきたところですが、
どういった結果を見せてくれるのかまだまだわからないので、
今から16巻が楽しみです。

:: 2023/12/21 木曜日::

■[漫画]秘密の酒場「まどろみバーメイド」14巻

まどろみバーメイド14巻まどろみバーメイド14巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (14)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (14)

屋台が復活するまで時間がある雪を秘密の酒場へと誘ったアシュレイ。
その秘密の酒場アンタレスは香港黒社会出身のバーテンダー柳が、
ならず者と子供の隠れ家として作りあげて15年間維持した場所だった。

しかし、柳が交通事故で死んだことで、
その遺志を一時的にアシュレイが継ぐことになったけれど、
アシュレイにはシャノンとやっているバーがあって掛け持ちはできない。
しかもオーナーから無茶な立ち退き要求が来たコトで、
それをクリアする必要まで出てきて…

雪はまた今回も厄介な面倒事に巻き込まれましたね。
とはいえ、思い出の店がなくなるというのは雪にとっても人事ではないので、
その場所で育った子が、守るために立ち上がるというのなら協力しますよね。

童顔低身長で負けん気が強いとか、今まで居なかったバーテンダーですね。
とはい一ヶ月という短い期間で育て上げなければいけないし、
柳が低コストでやりくりしていた方法も解読する必要があったり、
かなり難易度が高いんだけれど、
着実に成果をあげていく雪がとても頼り甲斐があります。

そしてアシュレイと因縁があるグリフとの過去編ですけど、
香港のスラムで孤児として育ってきた二人が生き抜いて、
アシュレイが種違いの妹シャノンと出会った、という流れだけど…
これから少しは暗い話が続きそうだなぁ…
まぁ、一旦ハッピーエンドになるのは知っているだけまだマシですけどね。
ただ、やっぱり大人に潰される子供というのは見ていてツラいものがありますよね。

:: 2023/7/6 木曜日::

■[漫画]気兼ねない酒との付き合い「まどろみバーメイド」13巻

まどろみバーメイド13巻まどろみバーメイド13巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (13)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (13)

ファッション誌アスガルドのカリスマ、芹沢女史が主催するオーディションも無事に終わり、
編集長の代替わりもできたんだけど、
折り悪く悪天候に見舞われてしまい、
甲板に設置されていたサテライトが海の藻屑となりそうで…

朱春さんは今まで心の澱に溜まっていたものが有ったからこそ、
あそこで動き、結果を出すことが出来たんだと思います。
そのお陰で怪我もしたけれど、後悔が少しは薄れたんじゃないかな…
朱春さんはずっと後悔していたようだけど、
そろそろ自分で自分を許しても良いんじゃないかな、と思いました。

朱春さんのお陰で雪は健康に良い情報を貰ったり、
実父に連絡を取ることができたり、悪いことばかりじゃなかったと思うんですよね。
朱春さんの望んでいた結果にはならなかったけれど、
良い出会いだったのではないかと思います。

そして新章への繋ぎの話があるのですが、角打ちですか…

聞いた事はあるけれど、入ったことはないですね。
気兼ねなく、気軽に酒と親しむことができる場所、
というのは確かに日本独自の楽しみ方のような気がします。
酔っ払いの弊害とどう付き合うのかが気になるところですが…

クリスマスもグダグダだったけど、
それが面白かったですね。
日代子さんが頑張って空回りするところとか、彼女らしいけど、
同僚にアグリーセーターを見られた騎帆さんのその後が心配です…w

そして新章の冒頭が始まりましたが、
次はチャイニーズ・スピークイージーみたいな感じですね。
これまた一筋縄ではいかなそうですが、
雪はどのような選択をするのか…
楽しみです。

:: 2022/12/15 木曜日::

■[漫画]名残の宴「まどろみバーメイド」12巻

まどろみバーメイド12巻まどろみバーメイド12巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (12)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (12)

ファッション誌アスガルドのカリスマ社長の芹沢女史から依頼されたのは、
クルージング船ネビュラで選抜された5人のモデルからカバーモデルを選ぶために、
5人のバーテンダーと組んで観客から票を集めるというもの。
モデルとバーテンダーの組み合わせでそれぞれ個性的なバーを作る中、
出遅れた雪とspicaの二人が演出するバーは一体どのようなものになるのか…?

私だとこういった競争だと先行逃げ切りタイプが優勢だと思っちゃうので、
りげるさんたちを推しちゃうところなんですが、
相良さんのモデルということを前面に押し出したランウェイバーや、
票の係数を深読みしたカノープスさんたちの茶室には負けたなー、と思います。
私は直観で動いてしまい、観察して考察するという手順を疎かにしがちというか…

雪はどうだったかというと、
コンセプト被りというアクシデントがあったけれど、
逆にそれが怪我の功名となり、spicaさんが先輩の想いを知ったからこそ作りあげることができたのが…

直会。
ヴァルキリーバーという北欧神話へのアンサーが、
日本神話というのが面白いですね。
そしてこたつでのんびりと打ち上げ、というコンセプトがとても良かったです。

お客さんが言ってた「子供の頃に帰ったような幸せな気持ち」というのが良いですよね。
子供の頃は祖父母が時代劇を見てる隣りでこたつに入りながら、
うつらうつらしながら寝入ってたものです。
それを思い出すことができたので、この直会の良さが伝わってきました。

今回のイベントの趣旨も、何故芹沢女史がこのような企画を立てたのかも納得ですが、
ラストの展開だけが意外というか…
雪ちゃん頑張ったのに、何故あんな受難を…
可哀想すぎる…

:: 2022/6/16 木曜日::

■[漫画]船上のヴァルキリー「まどろみバーメイド」11巻

まどろみバーメイド11巻まどろみバーメイド11巻
出版社:芳文社
作者名:早川パオ
作者twitter:早川パオさん(@papao_pao) / Twitter
紙書籍通販:まどろみバーメイド (11)
Kindle版まとめ買い:まどろみバーメイド
DMM電子書籍:まどろみバーメイド (11)

日代子の姉からの紹介で乗船することになったシークレットクルージング船ネビュラ。
ファッション誌のカリスマ社長から任されたミッションは乗船客へのカクテル提供。
雪と日代子の二人だけではもちろん足りないので、
出張バーテンダーのセラフィム三兄弟と組むことになったんだけど、
そのセラフィムから雪は妹と呼ばれて…?

雪が生き別れの妹、というのは妄想が過ぎるのでは?
とは思ったけれどそれなりに理由もあって唸らされるというか…
年齢、名前、水への恐怖、そして遺伝する瞳の色…

確かにこれだけ符号が揃ったら、そう考えるのも当然かもなぁ…
とはいえ雪も両親との思い出があるし、そう簡単に受け入れられるはずもなく…

雪の心を波立たせる朱春さんはちょっと迂闊なところがあるのかな?
とも思いましたがバーテンダーとしての資質と実力、そして矜持はしっかりあるんですね。
依頼者である芹沢社長の思惑とは違う、酒の良い面をしっかりと演出しており、
良いバーテンダーだな、と感じ入りました。

芹沢社長も強引なところはあるし、それが横暴なように見えるけれど、
朱春さんの意見を否定せずに汲み取ったり、ワンマン社長って感じではないですね。
カリスマという言葉がしっくりくる人だと思いました。

新しいカバーモデルを選ぶための催しで、
5人のバーテンダーと5人の候補を組み合わせてバーを作るとか、
やることが大胆でいてクリエイティブで面白いけれど、
雪は妹と呼ばれて心が穏やかでないだろうし、心配ですね…
慣れない船上ということもあり、そちらの意味でも心配です。
倒れなければ良いんだけど…

HTML convert time: 0.124 sec. Powered by WordPress