本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2014/4/5 土曜日::

■[漫画]鳥山明最新作!「銀河パトロール ジャコ」特装版

銀河パトロール ジャコ 特装版 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:鳥山 明
出版社:集英社( 2014-04-04 )
コミック ( 248 ページ )

鳥山明は僕らの世代にとっては神です。

私の人生に影響を与えた漫画家は鳥山明以外にも椎名高志先生やあずまきよひこ先生と、
多数いらっしゃいますが、鳥山明と藤子Fは別格です。
敬称を付けることすら恐れ多い存在なのです。

私が鳥山明に出会ったのは幼稚園の頃にアニメが放映されていた「Dr.スランプ」が初めで、
小学生の頃にドラゴンボールが連載開始されたんですよね。
民放が2局しかない田舎の子供にとってジャンプというのは絶対的な娯楽です。
まだ小学校のクラス40人が世界の全てだったあの頃。
当時はいじめっ子もいじめられっ子もクラスの男子は全員読んでるのが当たり前で、
誰しもがかめはめ波を練習し、亀仙人の修行を真似しようと公園まで走って三日坊主になったり、
クリリンがタンバリンに殺された時に衝撃を受けまくり、
悟空がギニュー隊長に身体をチェンジされた時はクラスで「どうすれば良いのか」と議論したものです。

そんな鳥山明が久しぶりにジャンプで連載したのがこの「銀河パトロール ジャコ」です。
銀河パトロールの超エリート(自称)のジャコが任務の途中で地球に不時着して、
そこで出会った大盛博士と愉快な共同ライフを送るというストーリーなんですが、
実は同日発売の桂正和との共作「カツラアキラ」とも世界観を共有しています。
そして一番大きいのは「ドラゴンボール」と世界観が同じという所でしょう。
むしろ巻末描き下ろしでは孫悟空の両親と、悟空が地球に送られた理由が描かれているくらいですからね!
「ドラゴンボール」で育った世代にとっては感無量ですよ。

もっとも連載初期から割りと伏線が多かったので察しが良い人は第一話でジャコの任務から判ったでしょう。
私も栗頭先生がニュースキャスターやってる時点では「ファンサービスだなぁ」
くらいにしか思ってなかったんですが、流石にタイツが出た時に何となく気付きました。
西の都出身で下着系の名前とか、どう考えてもブルマ関係者じゃないですか。
まぁ、ツッコミ所があるとすれば大盛博士は「下着系の名前=西の方の名前」という認識でしたけど、
悟空がブルマを探しに西の都に行った時は警察官のおっちゃんに「珍しい名前」と認識されてたことかな。(笑
それでも確か3人くらい居たはずだから大盛博士の認識で合っているのかもしれない…

大盛博士が作っていたタイムマシンがその後ブルマに受け継がれてセル編に繋がるんだろうし、
ジャコの容赦ない俺TUEEEっぷりも往年のドラゴンボールのノリだったし、
本当にファンにとっては最高の一冊でした。

それにしてもタイツのお陰で悟空はジャコに見付からなかったし、
ブルマのお陰で悟空が外の世界に飛び出して強くなったんだよなぁ…
タイツとブルマの姉妹が居なかったらこの世界は存在しなかったんだと思うと、
何か感慨深かったです。(笑

HTML convert time: 0.118 sec. Powered by WordPress