本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2015/12/19 土曜日::

■[漫画]キツネと猫と女の子「菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生」

菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生 (電撃コミックスNEXT)
著者/訳者:菅野マナミ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-12-18 )
作者サイト:Pi.Pi.Pi

Kindle版:菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生

ひまわりさん」を大好評連載中の菅野マナミさんの短編集!
電撃大王GENESISにアオハルにコミックブレイドまで、
多種多様な雑誌でそれぞれのテーマにそった短編を描かれているんですが、
どの作品も菅野マナミさんの美しくも優しい描線で紡がれているので、
「ひまわりさん」ファンの人は気に入ること間違いなしですよ!

たった2ページの短編から18ページの普通の短編まで、
テーマもそれぞれ違ってますがどれも面白いですね。
その中でもお気に入りを挙げるとすれば表題作になっている「良い子さんと不良先生」でしょうか。

悪いことをしようとするもその発想が可愛らしすぎる良子さんもいいけれど、
普段はボサボサの髪型え眼鏡な山口先生が実は美人で、
しかもこんな笑顔を見せられたら良子さんじゃなくてもズキューンときちゃいますよ。

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それにしても山口先生、よく見ると良い身体してるなぁ…
ズボラに見えて節制した生活をしているのかしら。
ちなみにこの話はComicWalkerで無料で読めますのでぜひ読んで欲しいです。

そう言えばこのComicWalkerで読めるもう一つの短編「きつねとゆりこ」ですが、
単行本での後書き漫画で衝撃の事実が暴露されてて驚愕しました。
えぇー…? 全然気付かなかったよ…
どうしよう、色々と予想外すぎてどう考えれば良いのかわかんない…!

驚いたといえばアニメ「さくら荘のペットな彼女」でましろが描いていた漫画を、
菅野マナミさんが描いていたというのは知っていましたが、
それを収録してくれるとは嬉しい誤算でした。
改めて読んでみて思ったんですが、これってまんまさくら荘の男女逆転モノですよね。
ましろちゃん、ちゃんと客観的に自分を見ることは出来ていたのか…
そういう意味でも驚きでしたね。

そんな色々な驚きもありますが、菅野マナミさんらしい面白さは十二分にあるので、
「ひまわりさん」ファンの人は安心して買って読むべきだと思います!

:: 2013/3/27 水曜日::

■[漫画]片思いと勘違いの二重螺旋「エバーグリーン」2巻

エバーグリーン 2 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-03-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:カエル有人飛行new
作者twitter:カスカベアキラ (caskabe)さんはTwitterを使っています

残念ながら休刊してしまった電撃大王GENESISの中でもかなり面白かった「エバーグリーン」の第2巻!
電撃大王に移籍するので続きを読むことが出来るのは嬉しいんですが、
しかしこれで竹宮ゆゆこ作品が電撃大王で3つも同時連載することに。(笑
その上コラムも移籍したので実質4つも枠という事態にはゆゆぽ本人も今月の電撃大王のコラム上で、
「……ところでこの雑誌に私は居すぎではありませんか?」という疑問を持つほどに。(笑

電撃大王 2013年 05月号 [雑誌]
アスキー・メディアワークス (2013-03-27)

作品の根底に流れる学生同士の赤裸々なラブコメという面白さはどれも同じですが、
作画担当の方達の個性がどれも違っているので飽きない面白さがあります。

で、その中でもこの「エバーグリーン」はラノベ原作ではないので新鮮味があるんですよね。
ヒョロくて胸の手術跡とかコンプレックスの塊で得意なのは漫画の評論だけな吉松穂高と、
水泳部のエースにして真夏の女王な阿波谷仁希の二人が近付いたり離れたりする物語なんですが、
カスカベアキラさんの画風も手伝って爽やかさが感じられるのが良いですよね。

1巻ラストでは仁希が穂高の友達のイケメン野郎である蘇我に近付くために、
穂高と友達になったんじゃないかと疑問を持たれて蘇我ガールズ20人に囲まれてましたが、
2巻冒頭では豪放磊落な性格と背筋200kgの底力で豪快に跳ね返していて、阿波谷さんマジパネェっす。
そんな仁希も自分の恋心には不慣れで穂高が後輩の温ちゃんといい仲なんじゃと誤解して、
一気にタジタジになっちゃう所が可愛く思えちゃいますね。

温ちゃんは温ちゃんで蘇我との仲が微妙な感じにこんがらがって号泣してたりと、
穂高も含めてみんな情緒不安定で青春しまくりですね! ヤバイですね!
こう、傷付き泥沼を匍匐前進していくような青春模様を見てると、
やっぱり竹宮ゆゆこ作品だなぁ、と感じ入ります。

しかし穂高の亡き父が生前に素行が悪かっただの、仁希も父が死亡していたり、
穂高の父方の祖母に二人の孫がいたり、母方の祖母が阿波谷という名字を知ってたりと、
何か穂高と仁希が腹違いの兄妹フラグが立ってる気がして内心ドキドキですよ。
いやはや今後の展開がどうなるんだろう…

電撃大王での連載は隔月になるみたいなので今までと同じ刊行ペースになると思いますが、
これからもじっくりねっとりと竹宮ゆゆこ作品の濃い面白さと、
カスカベアキラさんの爽やかな作風のコラボレーションを楽しみにしていきたいと思います。

:: 2012/11/27 火曜日::

■[漫画]花の女子高生たちのゆるふわ友情ストーリー「はしっぽ花星」1巻

はしっぽ花星 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-11-27 )
コミック ( 190 ページ )
作者サイト:KGWandering:So-netブログ

先日惜しむらくも休刊となってしまった電撃大王GENESIS連載の「はしっぽ花星」ですが、
不幸中の幸いで電撃大王本誌に移籍することになったのでホッと一安心です。
かつてスクエニ系列の雑誌で主に活躍されていたこがわみさきさんですが、
電撃系列でも十二分にその魅力を発揮されているので旧来のファンにとっても嬉しいクオリティです。

今回のお話はちょっと変わったところはあるけれど、至って普通な女子高生たちのお話です。
主人公はくせっ毛がちょっとコンプレックスな葛巻小梅で、
ヒロイン格の少女は丹藤若葉というスタイルも良い大人っぽい少女。
初めはその大人っぽくて落ち着いた雰囲気から声を掛けずらかった若葉だけど、
クラスメイトたちとの恋と夢の百物語でその本性を見せることに…

千人斬り(めくり)の若

そう、若葉はかつて男の子として育てられた過去を持ち、
幾人もの女子のスカートをめくりにめくった「若」だったのだ…!

という訳で、そんな変わった過去を持ちながらも今は花の女子高生。
そのクセが抜けきらないせいでちょっと困ったり、
過去の出来事から人間関係の問題がちょっと出てきたりするけれど、
それも花の女子高生としての生活を彩る一つのエピソードになっているように思えます。

他のクラスメイトたちも良くてですね!
途中から眼鏡っ娘デビューする北見さんとか特に魅力的ですよ!
やはり恋している所が最高だと思います!
何より眼鏡っ娘ですからね!(←二回言った

正直、こがわみさきさんの漫画の魅力というものは実際読んでみないと伝わりにくいと思います。
ただ一度読んでみればハマる人は間違いなくハマる思う不思議な雰囲気があるので、
是非とも読んで欲しいんですよね!
うーん、電撃系列は第1話だけ試し読みというのが基本的にないのが惜しまれるなぁ…

少女漫画に近いんだけど、それとも絶妙に違ったテイストを含んでいるので、
男性読者と女性読者、どちらにも向いていると思いますよ。
オススメであります。

追記:
どうやら第一話の試し読みが出来るみたいです。
結構分かり難い所にあるので直リンしますね。
電撃コミックweb|はしっぽ花星(1) 試し読み(1/2ページ目)
こがわみさきさんの作品に触れたことがない人は是非とも読んでみてください!
面白いよ!

:: 2012/9/28 金曜日::

■[漫画]恋する乙女とバレンタイン「やさしいセカイのつくりかた」3巻

やさしいセカイのつくりかた 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉 久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-09-27 )
コミック ( 180 ページ )

季節は巡ってもう雪模様な冬。
もうすぐ学年末という季節ですが、天才の悠くんはボストンの街で、
恩師の教授の正論に打ちひしがれたクリスマスから、
加山先生に慰められてフラグを立てている訳で…

そんなことを知らないハルカが割りと不憫と言いましょうか…
恋する乙女で奥手ながら、葵の協力もあってデートっぽいことをしながらも、
服屋の店員さんもモロ判りなハルカの気持ちも悠くんはニブチンだから分かる事も無いわけで…
いやー、頑張ってるンだけどねぇ…、ハルカちゃん…
めっちゃ可愛いんだけど、それ故にバレンタインの件はホントいたたまれないですよ…
悠くんってば罪つくりな人だよなぁ。

そしてそんなハルカと違って押せ押せなのが冬子。
小野田先生も狙われた獲物状態で、中々に大変なことになってて不憫なような羨ましいような…
先生たちも人間だから怒ったり喜んだりお酒を飲んだりするんですよね!
とはいえ、そのせいで失敗するのも大人な訳で!
うーん、悠くん食べられちゃったのかしら…

いやはや次巻以降も気になりまくる状態で終わってしまいましたね!
ハルカの恋する乙女っぷりが全開で微笑ましいだけに、
悲恋にならないことを祈るばかりですが、悠くんと同類な葵のことがみんなにバレてなかったり、
今回の加山先生の件とか地雷が埋設されてるからなぁ。
色々と一筋縄ではいかない教師と生徒のラブコメ模様。
次巻も楽しみです。

:: 2012/5/30 水曜日::

■[漫画]竹宮ゆゆこ原作の青春グラフィティ「エバーグリーン」1巻

エバーグリーン 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-05-26 )
コミック ( ページ )
作者サイト:カエル有人飛行new
作者twitter:カスカベアキラ (caskabe) は Twitter を利用しています

「とらドラ!」で一世を風靡した竹宮ゆゆこさんが漫画原作として参加したのがこの「エバーグリーン」です。
作画担当のカスカベアキラさんと言えばイラストレーターとして有名で、
私もそういった認識だったんですが、マ王でテイルズのコミカライズもしてたりと、
実は漫画家としても活動されてたんですね。
道理でこんなに漫画として面白いはずですよ。

マンガ部部長の穂高と、穂高が部室からいつも見つめている水泳部エースの仁希。
そんな二人のボーイミーツガールで甘酸っぱくてもどかしい青春モノなんですが…
物語全体から如何にも竹宮ゆゆこだなぁ、と感じさせてくれるモノが溢れていて、
ゆゆぽテイストが好きな人にとっては堪らない内容になっています。

まだまだ物語の序盤なので話自体は動いてないし、
キャラ同士、特に穂高と仁希の二人に関しては交流も殆どないんだけど、
キャラ自体は凄く立ってて、欠点も含めて凄く魅力的に映るんですよね。
脇キャラだけど次期まんが部部長の温ちゃんも可愛いし、
これで物語が本格的に動き出したらどれだけ面白くなるのかと期待せざるを得ません。

カスカベアキラさんの画力と漫画としての面白さも十二分にありますので、
竹宮ゆゆこ初心者の人にも自信をもってお勧めできる作品です。
難点があるとすれば、掲載誌の電撃大王GENESISが隔月誌なので、
2巻の発売が恐らく1年後になることでしょうか…
待てない方はこの続きは現在発売中の電撃大王GENESISで読めますのでそちらをどうぞ。

電撃大王ジェネシス Vol.3 2012年 07月号 [雑誌]
アスキー・メディアワークス (2012-05-19)

 

ちなみに公式PVもありますのでそちらも良ければご覧下さい。

:: 2012/3/21 水曜日::

■[漫画]黒い霧と魅入られた少女「Monochrome Myst」1巻

Monochrome Myst 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:椎名 優
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-07-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:天球堂画報

椎名優の漫画作品と言えば昨年夏に発売されたこの「Monochrome Myst」
後書き漫画で担当さんに「もうちょっとです!」と言われてますが、
初めてのコミックスにしては充分漫画になっていると思いますよ。
まぁ、知名度的にはイラストレーターとしてのソレの方が圧倒的に上でしょうが、
それはキャリアから考えて当然なので仕方ないかと。

電撃大王GENESIS連載のこの作品は近代のヨーロッパ(と思われる)を舞台にした、
”人に見えないものが”見える少女・アンジェリカと、
彼女に頼られた売れないオカルト小説家・シルフレイヴの二人を軸とした物語です。

”人に見えないものが”見えることと、過去のことから影があるアンジェリカが、
シルフレイヴと出会うことで明るい表情を取り戻していく様は心温まるし、
何より美少女は明るい表情が似合うと思う訳ですよ!
シルフレイヴの指輪の女の子は表情がコロコロ変わって可愛いですしね!

最後は勝ち気な少女・ベロニカの登場に、
アンジェリカの身に迫る危機と中々気になるところで終わっています。
続きが待たれる所ですが…

いや-、それにしても表紙のイラストは流石の一言ですね。
ちなみにこのイラストも画集「ガーネット」に収録されていますが、
そっちはトリミング前なので雰囲気が違うのでよく見ると面白いと思います。

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