本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2014/6/14 土曜日::

■[ラノベ]祈りの時間「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 3 ―Time to Pray―」

また首を締められているのかよ!
とタイトルとモノローグにツッコミを入れつつ読んでいったら、
終盤になってやっとサブタイトルがTime to playからTime to prayになっているのに気付きました。
何だろう、ちょっと負けた気分…(笑

2巻までのインタビュー形式で語られる電撃文庫作家の赤裸々な事情から一転し、
3巻では”僕”視点と似鳥視点が交互に入れ替わって綴られるラブコメ編です!
まぁ、”僕”に関しては脳に恋愛機能が全くといいほど搭載されていないので、
どちらかというと似鳥の一人相撲に見えないラブコメ編ですが…

2巻ラストで似鳥のために”僕”が「ヴァイス・ヴァーサ」の一編を朗読したばかりに、
クラスメイトの「ヴァイス・ヴァーサ」ファンの佐竹さんに狙われることになった”僕”。
自習時間に社会科の遠藤先生と似鳥と4人で内職しながら、
「ヴァイス・ヴァーサ」について延々と語る3人を隣りで聞くとか、
中々に羞恥プレイで読んでてニヤニヤしましたね。
無論、一番ニヤニヤしたのは似鳥視点で語られた”僕”がついた、
「似鳥はね、僕の彼女なんだ」という嘘に纏わる騒動でしたけどね!(笑

それにしても似鳥が首を絞めたのに許された理由が、
まさかあれほど壮絶なモノだったとは…
ご都合主義な夢物語ではないことを文字通り痛感した似鳥が、
仕事現場で見せた一幕は2巻終盤と良い対比になっていたと思います。
この3巻は似鳥の成長譚でもあるような気がします。

それはそうとラストの質問板のアレには笑わされました。(笑
これでキレた佐竹さんが”僕”にどういったリアクションをするかとか、
色々と妄想が捗るわけですが…
これ、ちゃんと続きが出るのかしら。
結構良い感じで終わっちゃったのでこれで完結じゃないよね? とちょっと心配です。

:: 2014/3/11 火曜日::

■[ラノベ]いとしのエリー「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 2 ―Time to Play― 下」

ラノベ史上最長タイトルの続刊!
タイトルそのままのシチュに陥った理由とそこからの展開が綴られているので、
1巻を読んだ人は安心して答え合わせをしましょう。
もっとも答え合わせをするまでもなく、読んでれば途中で判るんじゃないかな。

今回も前半はヒロインである新人声優の似鳥絵里から”僕”へのインタビュー形式で進みますが、
ラノベを書くノウハウがメインだった1巻からちょっと変わってきて、
印税や確定申告に初版部数に守秘義務にイラストレーター選びとちょっと突っ込んだ話になってます。
正直、ここまで生臭くストレートに書いて良いのかしらという気はしますが、
敢えてオープンにすることで作家志望の若人に将来を考えて欲しいのかもしれませんね。
また、それらの情報を開示しながら物語を組み立てているのは流石だと思います。

首を絞められる理由に関しては”僕”が原稿を読み返しているシーンで確信できましたが、
それにしたって色々と凄い確率で出会ったなぁ、と思わざるを得ません。
正にファンタジー

しっかし”僕”は色々と貧乏くじを引きすぎだよなぁ…
似鳥を守るために泥をかぶりすぎてあんまり報われてないような…
いや、似鳥との関係がアレしているからプラマイ0なのかな?
とはいえ、クラスの女子二人に「最低」と言われるのは個人的に心が痛いので、
似鳥さんには後でフォローして欲しい所存であります。

それはそうとこのシリーズ、このまま続くのでしょうか。
腐女子なイラストレーターさんにクラスメイトの新キャラとか美味しいキャラ出てきているので、
今後は彼女たちとの話も読んでみたいのですが。
ただ、このままのタイトルで行くとするなら、
次回もまた首を絞められながらの走馬灯になっちゃうのでしょうか。
だとしたら”僕”は辛すぎですね…(笑

:: 2014/1/14 火曜日::

■[ラノベ]走馬灯回顧録「男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 1 ―Time to Play― (上)」

最近の電撃文庫はラノベ作家主人公モノが多いし、
いっちょベテラン作家の力量を体験するのも有りかなー、
などと考えながら、ラノベ史上最長文字数のタイトルを手にとった次第です。
とはいえ、こうも思うんですよね。

人生初 時雨沢恵一がこの作品で良いのだろうか、と。

えー、内容はタイトルそのままです。
主人公は高校生でデビューして一年休学してアニメ化も達成したラノベ作家で、
後ろの席に座っている自作の脇役キャラの声優やってるクラスメイトの似鳥絵里に首を絞められながら、
出会った時からの出来事を走馬灯として思い出し、
それを物語として語られるという体裁になっております。
ちなみにこの1巻では首を絞められる原因がまだ不明のままなので、
かなりモヤモヤしちゃいますね。

今までファンタジーモノを書かれていた時雨沢恵一さんですが、
かつて無いほどにファンタジーな設定ですよねー
それでも「エロマンガ先生」よりはリアリティがある設定ですが…
でもやっぱり、初めて書いた作品がデビュー作となってアニメ化もされるとか、
どう考えてもファンタジーですよ!
主人公が「ナナマルサンバツ」の越山くんばりに図書館通いの本の虫で、
膨大な作品の蓄積という下地があったにしてもファンタジーすぎる!

まぁ、学生時代にデビューというのは日日日さんが居ますし、
ほぼ初めての作品が受賞してデビューというのは「ダンまち」があるので、
主人公の設定自体には多少なりともリアリティがありますけど、
クラスメイトが声優で自分の作品に出てるとかファンタジーやわー
マジでファンタジー
でも可愛い声優さんがヒロインというのは読者のハートをガッチリ掴んでいると思いますよ。
可愛い声優さんが嫌いなオタクは居ません!

毎週金曜のアフレコのために上京する特急列車の中で、
ヒロインが主人公にインタビューする形式の物語仕立てなので、
結構淡々としていて、ノウハウ本的な要素が強い感じですね。
それでもヒロインの可愛さを出してるあたりは流石だなぁ、と思います。

それにしても長いタイトルだよなぁ…
まさか背表紙が3行もある作品が世に出るとは思いもしませんでしたよ。
2巻以降も楽しみだけど、副題で4行にならないかが心配です。(笑

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