本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2023/8/29 火曜日::

■[漫画]人の縁「3月のライオン」17巻

3月のライオン17巻3月のライオン17巻
出版社:白泉社
作者名:羽海野チカ
作者twitter:羽海野チカさん(@chicaumino) / Twitter
紙書籍通販:3月のライオン (17)
Kindle版まとめ買い:3月のライオン
DMM電子書籍:3月のライオン (17)

獅子王戦(現実だと竜王戦)決勝トーナメントで5組優勝で勝ち上がった二海堂と、
4組優勝で勝ち上がった零くんとの対局が熾烈を極める…!
と思いきや、零くんは何を考えているのかわからない駒組みをして、
二海堂も困惑しながらも堅実に試合を運んでいるつもりだったんだけど…?

約2年振りの新刊ですけど、面白かったですね!
将棋の手順の妙は理解できないんだけど、
二海堂がジャックラッセルに例えたり、羽海野チカさんが絵にしてくれているので、
零くんがはしゃぎまくりながらも奇想天外なことをしているのはよく分かります。

それにしても二海堂は身体は弱く生まれたけれど、
人の縁はとても恵まれて成長できたんですね。

将棋という魂が燃やせるものに邁進できる環境を整えてくれて、
邁進するために必要な大切な心構えを叩き込んでくれた師匠。
そして面倒見の良い兄弟子と、終生のライバル。
人生はプラスマイナスで言うならもうとっくにプラスでしょう。

そして三日月堂のあかりさんですが、
彼女は彼女でとても良い仕事をしているんですねぇ…

祖父と祖母と母…
みんなが分け与えてくれたやわらかくてあたたかい光。
それをあかりさんが自分なりに作り出して、
地元の建設現場で周囲の人たちをみんな笑顔にしているのは、
とても強いと思いました。
こうやって人の縁は紡がれていくんだなぁ。

そして零くんの次の対戦相手の島田さんだけど…
面倒見の良すぎる島田さんは、過去を背負っているからこそ勝利へは貪欲なので、
今までとは別系統に進化し始めた零くんを見て「倒せる」と考えるあたり、
根っからの勝負師であり、棋士なんだなぁ…

それにしても銀座での圧力鍋といい、
あかりさんが作る手料理を見てるとお腹が空きますね…
これは深夜に読むものではないですよ…w

:: 2021/9/30 木曜日::

■[漫画]幸せのスタートライン「3月のライオン」16巻

3月のライオン16巻3月のライオン16巻
出版社:白泉社
作者名:羽海野チカ
作者twitter:羽海野チカさん(@chicaumino) / Twitter
紙書籍通販:3月のライオン (16)
Kindle版まとめ買い:3月のライオン
DMM電子書籍:3月のライオン (16)

表紙は暗めの色調だけど、中身は光属性が溢れるものでしたね…

という訳で約2年振りの新刊となります。
新型コロナ禍でのアナログ作業は大変でしょうし仕方ないと思います。
その間に文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞されたり、
FGOでお仕事をされたりと色々とご活躍をされるだけでなく、
漫画友達である三浦建太郎さんを亡くされたりと大変なこともありましたね…
読者である私もツラかったけど、羽海野チカさんはもっとツラかっただろうなぁ…

さて、この16巻はとても幸せな内容ですのでご安心ください。
零くんとひなちゃんが付き合い始めたけれど、
二人とも結構な人生経験値を溜めてきているので、
キャッキャウフフよりもお互いのことを大切にした話し合いをガッツリしてて、
恋に恋して浮かれてすれ違ってしまってハラハラしちゃう、というのは無さそうで安心するんですよね。

とはいえ、恋する二人の甘さはとても伝わってくるので、
読んでて幸せのオーラに包まれて心が温かくなるんですよ…
そんな二人をそっと見守ってくれるあかりさんが良い人すぎるんだよなぁ…
あかりさんが考える三日月堂がちゃんと形になって欲しいんだけど…
島田八段と先生のことが全く思いも付いてないのが、ちょっとだけ可哀想だとは思いました…w

それと零くんの将棋ですが、獅子王戦(現実だと竜王戦)トーナメントで、
ライバルである二海堂との対局となり、二海堂が零くんのことを考え、
自分だったらと考えた末に出てきた感想ですが、正にその通りですよね。
零くんはやっとスタートラインに戻って来れたんですよ。
幸せな家庭で父親から将棋を習っていた、始まりの地点へ…

だから零くんはその幸せから手を離さず、
ひなちゃんと手を繋いで幸せを積み重ねていって欲しいな、と思います。

:: 2019/12/26 木曜日::

■[漫画]青春の熱さ(物理)「3月のライオン」15巻

3月のライオン15巻3月のライオン15巻
出版社:白泉社
作者名:羽海野チカ
作者twitter:羽海野 (@CHICAUMINO) | Twitter
Kindle版:3月のライオン (15)
Kindle版まとめ買い:3月のライオン
DMM電子書籍:3月のライオン (15)

ごめんひなたちゃん…! 君は悪くなかった…!

どうしても私は読者なので零くんの心の声が見えるわけなので、
零くんがストレートに好意を伝えているという認識でしたけど、
確かに「結婚」は言ったけどシンプルに「好き」って伝えてなかったわ!
脳内小学生のひなたちゃんにはシンプルに伝えないとあかんかったわ!
こりゃ零くんが悪かった! ひなたちゃんは悪くないよ…!

しかしまぁ、遅れてきた文化祭でキャンプファイヤーの前で好きだとかね。
そのですね? 色々とですね? 言うわけですよ?

青っ春、すぎるだろぉーーー!!

そりゃ周囲の生徒たちも興味津々になって聞き入るわ!
というか、ここまであからさまなベタなことやったら、
翌日から生徒間で噂が流れまくるくらいに青春だわ!
空気を読んで熱さを我慢して聞き入る男子…
わかる… わかるぞその気持ち…!

零くんが高校生をやり直したことで人生からこぼれ落ちかけていた青春というものを、
ここまでしっかりと得ることが出来たのには感動ですね。
人よりもかなり苦労を背負ってると思うよ!
本人は自分のことばかりだと思っているけれど、
幸田さんの家のことや、ひなたちゃんの家族のこととか、
もう、色んな苦労を背負い込んでますよ!

それと田中さん… 単なるモノローグおじさんじゃなかったんですね…
そりゃ棋士になるほどの人だからそれなりに苦労をしていると思ってましたが、
まさか零くんのお父さんとも面識があったとはなぁ。
こういっては陳腐かもしれませんが、縁なのかな、と思います。

しかしビックリしたのが林田先生ですよ。
まさかあかりさんにメールを打てる勇気があっただなんて…(←ヒドイ
かなりのスローペースになるとは思いますが、
少しずつあかりさんの心をほぐしていけばワンチャンあるかもだね!
頑張れ、先生!

:: 2019/1/7 月曜日::

■[漫画]ライオンとクローバー「3月のライオン」14巻

3月のライオン14巻3月のライオン14巻
出版社:白泉社
作者名:羽海野チカ
作者twitter:羽海野 (@CHICAUMINO) | Twitter
Kindle版:3月のライオン (14)
Kindle版まとめ買い:3月のライオン
DMM電子書籍:3月のライオン (14)

良い… 実に良い…
待望の14巻は非の打ち所がないくらいに良いものだ…

まずね、零くんの幸せお裾分けで、
島田八段と林田先生の二人にあかりさんと会う機会をセッティングするわけですが、
まぁ、所詮は零くんはコミュ力低いわけで、
わりと誘い方が直球なので、その思惑はモロバレなわけですよ。

これね、モロバレなことがわかったら、
また全力ダッシュかますんじゃないかってくらいの恥ずかしさがあるけれど、
二人は大人だから言わないであげるわけですよ。
まぁ、相応に傷付いて憤ってるわけですが、
二人とも零くんのこと好きですからね。
そりゃ我慢しますよ。

しかしですよ、二人とも大人なはずなのに、
あかりさんとのラブコメには積極的ではないんですよ。
いえ、まぁ、島田さんはわかります。
本人が言ってるように将棋に全力を傾けることこそが人生でしょうし、
それくらいしてでもタイトルが欲しいという渇望は今まで散々見せられてきました。

でも先生… あんたはダメダメだ…!
教え子二人が後押ししてもまだスタートラインに立てるか微妙な所だよ!
人間的には島田さんの方が相応しいと思うけど、
あかりさんへの愛情を注げるのは先生なわけなんだけど、
本人がヘタレだからなぁ…
というかもう、野口先輩の方が相応しいのでは?
まである気がする…

ひなたちゃんはまさかの零くんとあかりさんのカップリングを推してるし、
もうね、この回をヤングアニマル本誌で読んだ時は零くんが不憫で不憫で…
正直爆笑が止まらなかったんですけど、まぁ、その、はい…
ひなたちゃんなりにあかりさんのことを想って真剣だったのが後にわかってですね。
笑ったのはちょっと申し訳ないかな、と思いました。
でもねぇ… あんだけストレートに零くんに好意を寄せられてて気付かないのは…
中身が小学生だと言われても仕方ない気がするんだ…!

さて、それとは話が変わって職団戦ですが…
アマチュアにもこういった団体での将棋大会ってのがあるんですね。
団体戦とか少年漫画みたいですが、やってるのはおっさんたちという…
しかもゲストとして登場するのがハチクロのメンバーとか驚きですよ。
ハチクロは友人の家で読んだっきりなので、
ざっくりと登場人物の名前とストーリーは把握してる程度なので、
ハチクロ9巻の表紙が伏線だったとか全然気付きませんでしたよ!

ハチミツとクローバー 9

12年越しの伏線回収とかしゅごい…
これ、気付いた人は凄い感動しただろうなぁ…
私には無理だったよ…

それにしても良いところで終わりますね…
この14巻の続きは連載の方でもまだ一話分しか出てないのですが…
それもすこぶる素晴らしいので、是非読んで欲しいです。
すごく… すごくいいので…!

:: 2017/10/9 月曜日::

■[漫画]それぞれの人生の主役たち「3月のライオン」13巻

3月のライオン13巻3月のライオン13巻
出版社:白泉社
作者名:羽海野チカ
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野(@CHICAUMINO) on Twitter
Kindle版:3月のライオン (13)
Kindle版まとめ買い:3月のライオン
DMM電子書籍:3月のライオン (13)

もうすぐTVアニメ2期が放映されますね。
1期もシャフトらしさがありつつも「3月のライオン」してて面白かったし、
素直に2期が楽しみですね。
藤井聡太プロのお陰で将棋人気も高まってますしね。

ただ、将棋界が藤井聡太プロが主人公の物語ではないように、
「3月のライオン」も主人公の桐山零だけの物語ではないんだなぁ…
と、そう思うような13巻でした。
何というか短編集のような構成でしたね。

あかりさん、二海堂、滑川プロ、そして香子…
この4人それぞれが主人公の短編を読んでいるようでしたね。
特に二海堂はあの宗谷名人と熱戦を繰り広げたりと、
主人公の零くんを食う勢いを見せてくれましたからね。
これには魅せられたなぁ。

そして滑川プロは異彩を放つかと思いきや、
葬儀社の社員としての日常に異様に魅せられてしまい、
何というか、ただただ凄いとしか言えませんでした。
それでいて最後のオチがちょっとお茶目で、
全体的にやられた感に溢れまくりでしたね…(笑

そしてあかりさん…
彼女の今を形作った過去の話を見ていると、
彼女が人を好きになることに対して消極的なのもわかります。
ですが、そんな彼女が温かいと思える触れ合いがあったのは幸せだと思います。
できればその触れ合いを大事にして欲しいですね。
それにしても島田さん… 格好良すぎるんですけど…
これは先生、ダメかもしれんね…

それにしても香子姉さん…
恋をして、大切な人が出来たことで、
零くんの内面を察することが出来ただけ良かったと思いますよ。
もう過去は取り返しが付かないけれど、
それでも彼女にも辛いだけの未来が訪れないことを願います。

:: 2016/10/8 土曜日::

■[漫画]雷堂棋竜の一騎駆け「3月のライオン」12巻

3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)
著者/訳者:羽海野チカ
出版社:白泉社( 2016-09-29 )

作者サイト:羽海野チカ________umino*chika
作者twitter:羽海野チカ(@CHICAUMINO)さん | Twitter
Kindle版:3月のライオン (12)
Kindle版まとめ買い:3月のライオン

TVアニメの第一話が放送されましたけど、面白かったですね!

「3月のライオン」という完成されたビッグタイトルを相手にしたら、
流石のシャフトも独自の色を出して加工するのではなく、
ただひたすらに、丁寧に、原作の良さを出すことに注力しているんだなぁ…
と、そう感じました。

色使いや動きとかはちゃんとシャフトっぽいんだけど、
それを上手いこと羽海野チカワールドに落とし込んでいるというか。
「3月のライオン」という作品をしっかりと支える土台にシャフトが徹している気がします。
制作が羽海野チカさんが大好きなシャフトで、
OPとEDも羽海野チカさんが大好きなBUMP OF CHICKENで、
このアニメは羽海野チカさんへの甘やかしうどんだなぁ、と感じた第一話でした。(笑

で、この12巻ですが、読んでて最高に楽しいです!
11巻で妻子捨男のエピソードが終わったというのもあるんですが、
その楽しさの原因の大半は藤本雷堂棋竜のお陰というのもありますね!(笑
もうこの人楽しすぎでしょう!

まず、いきなり示現流の稽古をし出したのにも驚きましたが、
あの場面だけ絵柄が変わりすぎてえて、この人別の漫画の主人公じゃないのかと。(笑
そして11巻で零ちゃんに(自称)婚約者を連れてこいと言ってて有言実行し、
川本姉妹(というかあかりさん)を見て”トゥンク”と胸をときめかすとか…!
もう止めて! 私を笑い殺す気でしょう!
ギャグ漫画じゃないのに! この漫画はギャグ漫画じゃないのに!

そんな棋竜も将棋に関しては最後まで格好良かったですね。
まぁ、途中経過はちょっとアレだったけど、
泥臭くなろうが最後まで諦めずに食らいつく姿は、
伊達に何年も棋竜というタイトルを保持していないなぁ、と思いますよ。
やっぱりプロの格好良さが凄い。

プロの凄さといえば零ちゃんが順位戦で当たった滑川七段ですが…
うん… 相変わらず凄いインパクトでしたね…
そんな滑川七段を相手に勝った零ちゃんも凄いけど、
このペースだと本当にあっという間にB1に昇級しそうですね。
何というか、川本家の事情に関わりだしてから皮が何枚も剥けたよなぁ、零ちゃん…

そして現在関わろうとしている川本家の事情である、あかりさんの配偶者問題ですが、
相変わらず斜め上に行っているけど、何か周りが放っておかなさそうですね。
しかし林田先生がガチなのは分かってたけど、そこに島田さんが出てくるとは…
零ちゃんとひなちゃんはラブコメという感じがしなかったけど、(これからするかもだけど)
まさか林田先生たちの三角関係を見ることになるとは…
20代の女性を巡ってアラフォー男子が競い合うラブコメか…
何というか斬新なんだけど、全く違和感がないのが凄い…

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