■[漫画]ユートピア? ディストピア?「AIの遺電子」2巻
AIの遺電子 02 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:山田胡瓜
出版社:秋田書店( 2016-07-08 )
作者twitter:山田胡瓜(@kyuukanba)さん | Twitter
Kindle版:AIの遺電子 (1)
Kindle版:AIの遺電子 (2)
生身の人間と超高度AI「MITCHI」によって人権が認められたヒューマノイドAI。
そして人権が認められないロボットが暮らす近未来の世界で、
人間とAIの医者として生活するモッガディートが関わる事件を綴った、
いつかあるかもしれないSFブラックジャックな物語の第2巻です。
高度に発達したAIが社会に溶け込んだお陰で、
餓えとかそういった生命に関わる問題は解決しているように思えますが、
ヒューマノイドだろうと人は人なんだなぁ、と思わせる事件が多いですね。
また、ヒューマノイドに人権が認められるが故に、
ロボットとの差異が如実に感じられるシーンがあって唸らされます。
ヒューマノイドとは違う愛玩用ロボットに見る近未来ディストピア。
何かね、下手に生身の人間やヒューマノイドじゃなくて、
この愛玩用ロボットで良いんじゃないのかと考えちゃうんですが、
オチまで読むと悩ましいんですよね。
でも幸せならこれはこれで有りなのかなぁ。
この漫画は医者が関わるヒューマンドラマなんですが、
主にAIをテーマに扱っているからもの凄く新鮮なんですよね。
もしかしたら近い将来にあるかもしれないと考えてしまい、
読後感も独特なものになるんですけど、
それもまた面白いので新鮮な面白さに飢えている人にお勧めの作品です。
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