本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2024/6/29 土曜日::

■[漫画]来たれ、天秤の守り手よ「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」14巻

イリヤが存在しない世界でギリギリで踏み留まる美遊たち。
泥の巨人の物量を前に絶望はせずとも圧倒される中で、
ベアトリスは天上から召喚した雷の力を媒介にイリヤの存在を思い出す…
そして士郎と桜の戦いも佳境を迎えていて…

いやはや、面白かったですね!
今回は士郎と桜の戦いと、美遊の戦いの二方面のバトルがクライマックスなだけに、
その面白さが相乗効果を生み出してめっちゃ興奮しましたよ!

まずは士郎と桜の戦いですが…
ランスロットの能力で武器を奪い取る桜に対して、
銃器を使う切嗣の戦い方を選択する士郎、というのが面白いですね。
未来のエミヤの力を使うけれど、手段は切嗣、というのがこの世界の士郎なんですね。

そして凛とルビアが二人はプリキュアみたいな合体技を使うとか、
百合的な名場面に興奮させられたと思いきや、
この世界の凛が既に亡くなっているっぽいことが示唆されてましたね…
美遊が防いだ世界の終わりに際して亡くなっているのか…
もしくは時計塔に留学している可能性もゼロではないですけどね。

一番驚いたのは桜の心臓ですよ。
てっきり心臓は奪われたと思ってたけど、置換されてたというどんでん返しには参りましたし、
後戻りができないほどに進行していた士郎の身体を戻すのに、
Fate/stay nightで一番のキーアイテムが使われるのは降参ですよ。
そうだよね、この物語はFate/stay nightのスピンオフだもんね!

そしてそれが一番感じられるのが美遊の戦いですよ!
まさかイリヤが存在しないからこそ、神稚児の力を一時的に取り戻すことで、
聖杯戦争の残滓を使うだなんて…!

表紙の神稚児の美遊自体はFGOで先行で出ているんですが、
その能力の規格外っぷりは本邦初公開ですね!
しかしまぁ、各サーヴァントの能力を十全に活かした作劇は最高ですね!
特にハサンの能力がダリウスに刺さっているのが良いし、
何よりもエミヤの能力で士郎が助かるというのが最高ですよ。
いやはや、ひろやまひろしさんはFate/stay nightファンを喜ばせるのが上手い!

とても盛り上がった14巻でしたが、そろそろこの物語も終わりそうですね。
大団円の兆しは見えてきたけれど、
美遊とイリヤが世界を隔ててもう会えないという、
のび太の宇宙開拓史エンドにならないかだけが心配かな?
みんながハッピーな終わり方に期待しています…!

:: 2022/7/2 土曜日::

■[漫画]6000年の旅路「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」13巻

ダリウスによる世界の侵食から護るため、
ガイアの抑止力である田中さんと供に過去へ飛んだイリヤ。
かつてのダリウスが持っていた純粋な想いを知り、
更にパンドラの誕生まで遡ろうとするも、それは一方通行のもので…

始まりのダリウスは純粋な想いを抱いていたのに、
箱のバックアップと置換した延命で少しずつ変容していき、
最期には汚泥にまみれたモノになるというのは、
本家Fateの間桐臓硯を思い出しますね。
一人の人間のエゴを100年以上掛けて一人でやろうとしても、
それは歪なモノになる、というのが同じだなぁ、と思うのです。

そして世界を救うため、大切な人たちの記憶から消えたイリヤとか、
とてもセカイ系だなぁ、と思うんですよね…
20数年前のギャルゲやエロゲではとても流行ったんですよ。
「天気の子」とか正にセカイ系の後継者でしたからね。
イリヤの場合、ちゃんと戻ってきてくれるに違いない、という希望が読者にはあるので、
絶望には至らないのが救いですが…

しかし6000年前のパンドラとイリヤ(妖精さん)の二人ですが…

予想以上にコミカルな感じで笑っちゃいましたねw
イリヤが毒舌というか…
クロの意識が混じってるんじゃないかな?
と思えるくらいのキャラでしたが、
元々イリヤはこんな性格だったかもしれない…w

そろそろこの物語の完結が近付いてきましたが、
何とかハッピーエンドになって欲しいですね。
とはいえ士郎と桜のハッピーエンドは無理っぽい気がします…
桜スキーの私からするととても悲しいんですけどね…

:: 2021/6/2 水曜日::

■[漫画]さよなら、お姉ちゃん。「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」12巻

ついに固く閉ざしていたジュリアンの心の扉を開いたイリヤ。
彼の口から語られる望みはとても優しいものだった。
しかし、ジュリアンの心が弱ってしまった結果、
ダリウスが顕現してきてしまい…

余りにも事態が目まぐるしく変わっていき理解が追いつかなかったんですが、
結局のところ、バッドエンドだったのでタイガー道場行きになったので、
ルート分岐からやり直すことになった、という理解で正しいのでしょうか?
もはやタイガー道場というワードがどこまで通じるのかわかりませんが…w

ダリウスの歪な人類救済に巻き込まれるイリヤたちが可哀想ですが、
そもそもこの世界が行き詰まってる理由がよく判らないんですよね…
パンドラが6千年前に箱を開けたかどうかでルート分岐したにしても、
開けなかった結果、世界がどうして行き詰まったのかがわからないというか。
そこら辺も今後語られるんでしょうね。

しかし、クロの捨て身のカウンターは格好良かったですね…
HFの最後の見せ場でルールブレイカーが出てきた時に近い驚きでしたよ。
なるほど、そこでそうやって伏線を回収するのか!
と、膝を打つ感じでしたね。
ただ、その代償はあまりにも大きかったですが…
ポップのメガンテ並みにツラい…

それと田中さんの正体には驚きましたが、
驚きのレベルだと龍子の第2再臨の方が上だったので、
そこは田中さんには申し訳なかったです。
だって、龍子が出てくるのは本当に久しぶりだったから…
13巻でも出てくるかなー…
いや、出ないだろうなー…w

:: 2020/6/2 火曜日::

■[漫画]貴方の願いは「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」11巻

ベアトリスを退けたイリヤはついにジュリアンと対面する。
まずは会話から始めるイリヤだけど、
ジュリアンの願いというものはとてもセンシティブなものであり、
また、初代ダリウスに精神を置換されそうになっているジュリアンは、
とても不安定で…

いやはや重い…! 重すぎるよ…!
これはJSに背負わせるには重すぎる運命ですよ!
ロリのエリカちゃんを助けるだけの単純な話ではなく、
そのエリカちゃんが重すぎる運命を背負っており、
それを何とかしようと足掻いたジュリアンの絶望があるわけですよ。
これは重いわぁ…

それにしても会話というのは重要だと思いますけど、
イリヤと美遊ってば心の繊細なところにずかずか入り込んじゃってますよね。
まぁ、二人が今まで被った迷惑を考えれば、
それくらいの権利はあると思うのですが…
特に美遊はねぇ…

しかしこれで謎の多くが明かされたわけですが、
はたしてこれを大団円に締めるにはどうすれば良いのか、
サッパリ思いつきません。
というか、どう風呂敷を畳むんでしょうね、本当にコレ。
バッドエンドルートならいくらでも思いつくんですけどね。
ハッピーエンド直前に黒桜がどんでん返しするとか!

そして劇場版が出来るみたいですが…

このご時世、ちゃんと上映されるのか心配ではあるのですが、
楽しみに待っていたいと思います。

:: 2018/8/7 火曜日::

■[漫画]退くな、止まるな、突き進め「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」10巻

イリヤ&バゼット、クロエ&美遊の二手に分かれてエインズワースに挑むも、
ベアトリスと間桐桜がそれぞれの前に立ちはだかる。
特に雷神トールのミョルニルを持つベアトリスは手強くて、
イリヤはヘラクレスだけでなく、メデューサのカードもインクルードするが…

今までベアトリスのことを頭のイカれた女だと思ってましたが、
彼女は彼女なりに悲劇を背負った女の子だったんですね…
イリヤよりも魔術とは無縁の世界で生きてきた普通の恋する女の子だったのに、
世界崩壊未遂事件であんなことになっていただなんて…
恋心を喪うだなんて、恋する乙女にとっては悲劇にもほどがある。

でも、恋心は失っても記憶が完全に失われたわけではなく、
ちゃんとジュリアンのことは覚えてみたいですね。
恋心という花は刈り取られたけれど、
それを育んだ記憶の根っこはきちんと残っていたから、
もう一度恋心を芽吹かせることができたんでしょうね。
そう考えると、ベアトリスはとても可愛い女の子だと思います。

しかしアンジェリカよりもずいぶんと感情豊かですが、
それはジュリアンにとってベアトリスが特別なのか、
それとも死亡直後の置換だったからなのか…
そこらへんもちょっと気になるところですね。

それにしてもイリヤってば良い仕事しますよね。
考えて行動した、というよりも考えずに感じるままに行動した結果、
ベアトリスをも救うことができた、という気がします。
そんなところもイリヤらしいです。

イリヤとは逆に考えて行動する美遊ですが…
相手が悪いというか、何というか…
狂スロット桜を相手に静謐ちゃんで挑むのはナイスアイディアだけど、
それによって一番厄介な黒桜を呼び覚ますのは悪手ですよね。
一旦は引いたみたいだけど、あれで大人しくなるとはとても思えない…
絶対、最後の最後で何かしら面倒なことをしてくれるよ、黒桜さんは…

それにしてもひと目で黒桜の虚数属性に気がつくとか、
このプリヤ世界の凛にも妹の桜がいるってことなんでしょうね。
だとするとやるせないなぁ…
並行世界のこととはいえ、妹の死体と戦わないといけないだなんて…

次はジュリアンと対峙することになるけれど、
戦闘力よりも別の次元で大変そうですね。
はたしてジュリアンが抱える事情とはどんなものなんだろう…
うーん、気になるなぁ。

それとこの10巻は小冊子付きの特装版があるんですが、
描き下ろし漫画にカラーイラスト収録と豪華です。
更にゲスト作家さんたちの持ちキャラ+イリヤがありますので、
プリヤファンの方々はゲットして欲しいですね。
特装版であり限定版ではないので再販もされるはずなので、
比較的手に入りやすいと思いますので!

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