本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2016/2/14 日曜日::

■[漫画]心に響く「おひとり様物語」6巻

おひとり様物語(6) (ワイドKC Kiss)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:講談社( 2016-02-12 )

Kindle版:おひとり様物語 (6)
Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] おひとり様物語

谷川史子さんの短編連作「おひとり様物語」の6巻が発売になりました。
バレンタイン直前に発売というのはタイミングが良いのか悪いのか。
私は昨年からずっとおひとり様なのでエブリデイでタイミングが良いんですけどね!
HAHAHA!!

自分も良い歳になったし谷川史子漫画も結構読んできたつもりなんですが、
未だに心に響いてくるシーンやセリフがあるんですよね。
例えば真島沙織26歳ひとり暮らしOLの話では、
別れ話を切りだされての独白。

「きらわれたくなくてそうした」のと
「あなたが喜ぶのがうれしくてそうした」のは
似てるけれど違うかもしれない

これには自分でもギクリとしちゃいましたね。
同じ行動でも利己的な理由からなのか、利他的な理由からなのか。
相手には伝わってしまうんですよね。

他にも郷里から都会に出て自立しているように見えても、
幸せかって言われると自信がないおひとり様だったり、
おひとり様のおばあちゃんに、

好きな子のためにかっこ悪くなれる奴は最高にかっこいいぞ

と言われるバンドマンだとかいちいち心に響いてきますね。
あぁ、私もあの時にかっこ悪くなれてたらなぁ…

今おひとり様の人もそうでない人にもお勧めです。
谷川史子漫画はいいぞ。

:: 2014/5/29 木曜日::

■[漫画]花束を貴女に「おひとり様物語」5巻

おひとり様物語(5) (ワイドKC キス)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:講談社( 2014-05-13 )

Kindle版:おひとり様物語 (1)
Kindle版:おひとり様物語 (2)
Kindle版:おひとり様物語 (3)
Kindle版:おひとり様物語 (4)

「おひとり様物語」というタイトルなのに、
結婚しているアラサー女性や16歳の少女も出てきたりと、
もうタイトルが形骸化しつつありますが、
一貫して谷川史子さんの作風らしさは出ています。
だから無問題だよね!

今回も短編ばかりでしたが、一番好きなのはピアノ教室の話かなー
次の話との連作になっているんですが、
前半のピアノ教師の山瀬柚里(30)の花束のエピソードが良かった。
若々しい生徒の坂崎くんが良い味出してると思うんだ!

そして後半の坂崎くんに恋している伊丹葵(16)も良いんだよねぇ。
恋しているから暗い感情も出てきてしまう自己嫌悪さ。
それでも好きな人のためにアドバイスしてしまう健気さ。
いやー、良いじゃないですか! 若いって良いよね!

他にも旦那の元カノと会ってしまって劣等感を持ってしまう千草さんや、
実家に帰省した先で文通していた友達と再会した森山莉佳(28)の話とか、
どれも面白いものでした。
やっぱり谷川史子さんの漫画って良いよねぇ…

:: 2012/8/18 土曜日::

■[漫画]ひとりでも想う、誰かのことを。「おひとり様物語」4巻

おひとり様物語(4) (ワイドKC)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:講談社( 2012-08-10 )
コミック ( 146 ページ )

味わい深い谷川史子さんの中でもタイトルの通りの内容でいながら、
母子家庭から一人暮らしを始めた女性だったり、
幽霊だった同居人との思い出の話だったりと、
恋愛だけじゃない「おひとり様」を描いているのが情緒がありますよね。

第24話の掃除や洗濯、料理に対する情熱があっという間に冷めてしまい、
それが自分の為だけにやっているから、っていうのはよく分かるなぁ。
ある程度料理のレパートリーが増えちゃったらそれ以上頑張ろうという気力が、
一気に萎んでしまったことがあるので身に覚えがありすぎです。

とはいえ、第27話の汚部屋な女性の気持ちは全然分かんない…
気になる人が出来た時だけ片付けようとか、理屈は分からないこともないんだけど、
普段から片付けておけばすむだけの話なのになぁ…
とやくたいもなく考えてしまうわけであります。

勿論他にも色々と心に残る作品はあるんですよね。
偽装結婚カップルだったり、同窓会での話だったり、
人種が違うと決めてかかってた人が実は…、
な話だったりとカラフルな魅力が溢れる作品ばかりなので本当にお勧めですよ。
谷川史子作品にハズレ無し!

:: 2011/5/15 日曜日::

■[漫画]恋は異なもの味なもの「おひとり様物語」3巻

おひとり様物語 (3) (ワイドKC キス)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:講談社( 2011-05-13 )
コミック ( 146 ページ )

私は男兄弟で育ったせいで少女漫画というものが幼少期に周りになくて、
初めてまともに読んだ少女漫画がレイアースという次第でして、極端に少女漫画耐性が低いのです。
そういう訳で女性がハーレム漫画を読んで「こんな女の子いるわけないよw」と思う程度には、
少女漫画のイケメンに対して拒否反応が起こるわけで、どうしても少女漫画に食指が伸びないんですよねー
チョイ悪なイケメン君に言い寄られて堅物な彼女がメロメロに…
という展開を読んだら床に叩きつけたくなる程度には拒否反応が起こります。

そんな私でも全然OKな「男性でも読める少女漫画」を描くことで有名な谷川史子さんですが、
まさか男性を主人公に「おひとり様物語」を描くとは思いもよりませんでした。
うーん、もしかして思っている以上に男性読者がいるということなのでしょうか。
いやまぁ、実際読んでる人結構いるっぽいしなぁ。

個人的には一番初めの33才の三ノ輪さんが年齢的に近いということもありぐっと来たなぁ。
一回りも下の彼女持ちの男の子にいつの間にか恋しちゃってるのが良い。
年の差とか、アラサーなのに中学生みたいな恋だとか、自分でキモいと思ってる事とか、
そういったトコひっくるめて何か良いんですよね。
あー、私もモテたいことはモテたいけど、それよりもずっと恋したいなぁ。
恋するってのは大変だけど、凄いんだよね、うん。

他にも恋だったり、母子家庭で一人暮らしを始めようとする女性だったり、
色んなおひとり様が居て、共感できたりしんみりしたり、色々と感じることが出来るものばかりです。
気のせいか編集業の人が多いような気がしますが、そこら辺はご愛敬といいましょうか。(笑

いやはやそれにしましても…
私もそろそろおひとり様を卒業したい気もする今日この頃ですが、まだまだ無理っぽいです。

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