■[漫画]社会人にはわかるこの辛さ「みそララ」5巻
みそララ(5) (まんがタイムコミックス)
著者/訳者:宮原 るり
出版社:芳文社( 2011-11-07 )
コミック ( ページ )
作者サイト:ヘッポコロジー
社会人が読むと「あるある」と思ってしまうことが多すぎて痛気持ち良い「みそララ」の5巻!
特にこの5巻はその痛さが個人的にマキシマムにトラウマを抉ってきて正直辛い!
でも、そこは漫画ですからきちんと気持ちよくリカバリーしており、
むしろトラウマ治療に役立ってくれた気もします。
さて、そんなトラウマが何かというと後半に描かれている「抱え込み失敗」
そこそこ仕事が出来るようになった頃にやらかしてしまうんですよねー、これ…
美苑の場合は自分の仕事と頼まれ事を引き受けすぎて忙殺され、
締め切り直前に頼まれ事に手を付けたら、どう考えても現状の資料では足りなくて、
でも今更言い出すことも出来ずにギリギリまで粘って結局ギブアップして…
ツラい! これは本当にツラい…!
美苑もツラいけど、私も5年くらい前にやったミスを思い出して臓腑を抉られるようにツラい!
しかもこの時の美苑の表情とか仕草が恐怖と申し訳なさといった様々な感情を表してて、
メチャクチャ共感を呼んでしまうんですよね、ホント!
でも美苑の場合はカジさんが厳しいことを言うけど仕事のフォローはしてくれるし、
周りのみんなも励ましてくれるし、美苑自身も真摯に仕事に取り組んで、
きっちりリカバリーをしてくれるから読んでて「ほっ」とするんですよね。
いやー、本当に良い社会人漫画だ…
他にもライターによくある仕事の「インタビュー」の話だったり、
穀物トリオの二人の若い頃の話だったり、大島さんの彼氏の話だったりと興味深いエピソードが山盛りです。
というか大島さんに彼氏がいたとは…
カバー裏にその彼氏くんとのエピソードもあるので、
そちらも要注目だと思います!
それはそうと果たして美苑たちに彼氏が出来ることはあるんでしょうか…
あるといいけど、あまり想像がつかない…(笑
今回は本当に胃が痛くなりましたねー。正直、読んでいて「不可抗力だから美苑さん悪くないんじゃ……?」と思いましたが、カジさんが営業職なのでその辺り判断が難しいです(その点はカジさんも触れてますね)。私だとああいう場合、云っても仕様がない事は何より時間がないですし、ギクシャクする原因にもなりかねないのでトラブった事案が終わった後に云うんですが、コレは個人の性格でしょうねー。工程表を管理する現場統括が居ない会社だと偶にこういう事はあるのですが、物理的に頭からサーッと血が抜ける感覚といったらもう……。私は現場統括だったので基本的にやられる側でしたが、やられる方も結構、胃が痛いモノなんですw
結局、ありきたりに落ち着いちゃいますが定期的に「ほうれんそう」することを会社のシステムに組み入れるのが一番なんですよね未だに。手付かずの案件が放置されていれば誰かがタッチするというシステムを構築するのが良いのですが、マース企画の規模だとどうなんでしょうね?(そもそも開発職の経験でモノを言っているのでどうなのか?)
個人的には梨絵さんのお友達の話も全力で頷いちゃいます。技術の会社なのに異様に営業の権限が大きい所って案外とある様子で私もそんな所に居た事があるのですが、物理的に間に合わない仕事を全く相談無しの営業だけで話を決めてくるから話が拗れる。……ああイヤな思い出(突如「来週から三ヶ月間、○○社で出向の仕事ね」と謂われ滅茶苦茶な工期を片付けて帰ってきたら「アレ? Myaさん辞めたんじゃなかったんだ?(※他の人)」とか究極)。
インタビューは、私がモロ美苑さん型なのでもうあるあるw 実はライター業って文字数が「一行単位」で制限されるので(大概は誤差が七字程度)、最初にガスッと話題を削ってしまわないと二進も三進も行かなくなります。欲張りは禁物w ですから「仏師の削り出し」というのは言い得て妙ですねー。
カジさんの新人教育話もあるあるw 新人二年目にして何故か新人教育を担当していた訳ですが(というか新人三ヶ月で単独の仕事責任者ってどうなですソレ?)、折角、四苦八苦して使えるように鍛えていた新人を派遣の方が儲かるからとポッポコ引き抜かれていくあの怒りと空しさは筆舌に尽くしがたいですね! 後、上の「出来てません」絡みで二日間、リカバーの為に徹夜している私の横で爆睡する新人君とかも究極ですかね? 確かに任せて出来なかった以上は居ても仕方ない訳ですが、「やる事無いから帰って良いよ」と伝えた上で敢えて残る事を選択したならせめて起きていようね……。
まぁ、確かに後書きの「人生は割とS仕様」というのはそうなのかも……。……大島さんの彼氏さん良いなぁ……(ぉ
コメント by Mya — 2011/11/11 金曜日 @ 19:28:41