■[漫画]期待を決して裏切らない面白さ「PEACE MAKER」2巻
PEACE MAKER 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:皆川 亮二
出版社:集英社( 2008-08-19 )
定価:¥ 630
コミック
ISBN-10 : 408877499X
ISBN-13 : 9784088774992
たとえ活躍の場を小学館から移してもその魅力は色褪せることなく、
皆川亮二先生の漫画はいぶし銀の面白さがあります。
読者の期待通りの主人公の活躍、読者の期待通りのアクション。
ただしそれは予定調和ではなく、完成された芸術品の如き面白さなのです。
灼熱の大地、タルカスへ向かう船旅の中で襲ってくる”深紅の処刑人”。
ニコラを奪われ、船内に時限爆弾を仕掛けられて窮地に陥るも、
カイルの頭脳とホープの銃の腕、
そして再会したビートを加えた二人の凄腕銃士の活躍で危機を脱するのが前半部。
後半は国家規模の陰謀と更に財閥令嬢のミクシーも加わり賑やかなことになります。
大胆なコマ割りに疾走感溢れる描写。
特にここぞという時に描かれる見開きの内容は圧巻です。
流石はファンの心をガッチリ掴んで離さない匠の技だと思います。
最近はここまで見開きが上手い人が中々見かけられないだけにその凄さに圧倒されます。
ビートという好敵手と言える仲間が加わって、話の幅が広がってますが、
基本的に大ピンチ→銃士の超人的な腕で解決、という流れなんですが、
そこに飽きがこないことが素直に凄いと思います。
読者の予想を大きく超えることはないですが、それ以上に十二分に期待に応えてくれる作品です。
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